ラピュタ・アニメーション フェスティバル vol.1 2000
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大藤信郎賞受賞作品短編アニメーション集
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巻 |
年度 |
受賞対象作品 |
受賞作家 |
監督 |
分数 |
受賞理由など |
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プ |
1 |
1962年 |
ある街角の物語 |
手塚治虫 |
手塚治虫 |
39 |
アニメーション映画の領域で、独創的な着想と優れた技術によって新鮮な様式美を作りだした。 |
1964年
(第3回) |
殺人 |
和田 誠 |
和田 誠 |
10 |
風刺的なアイデアと秀でた音楽処理により、動画映画に新しい領域をひらいた。 | ||
2 |
1965年 |
人間動物園 LOVE 椅子 アオス |
久里洋二 |
久里洋二 |
3 5 11 10 |
独創的な発想とユニークな造形によって個性豊かな作品を継続的に製作し、日本のアニメーション映画の発展に寄与した。 | |
1966年 |
展覧会の絵 |
手塚治虫 |
手塚治虫 |
32 |
風刺的なアイデアをもとに、バラエティに富んだ技法を駆使して日本のアニメーション映画の水準を高めた。 | ||
プ |
3 |
1965年
(第4回) |
ふしぎなくすり |
村治夫、岡本忠成をはじめとする電通映画社製作グループ |
岡本忠成 |
15 |
奇抜なデザインによる造形と動きが、人形映画に新生面 を開いた。 |
1967年
(第6回) |
二匹のサンマ 部屋 The Room |
久里洋二 |
久里洋二 |
14 5 |
鋭い風刺とユーモアあふれる構想を色彩 、音響のすぐれた技法で的確に表現し、独自の作風をうちたてた。 | ||
1969年 |
やさしい |
虫プロ |
やなせたかし |
27 |
単純な線と繊細な色の扱いに、なごやかな対話と音楽を組み合わせた詩情あふれる作風で日本のアニメーション映画の水準を高めた。 | ||
4 |
1968年 |
みにくい |
学習研究社 |
渡辺和彦 |
20 |
本人形アニメーションにおいて、衆知の題材(アンデルセン童話)をとりあげながら永年の技術の蓄積を生かし、新しい作風でまとめあげた。 | |
1970年 |
花ともぐら ホーム・ |
岡本忠成とその製作スタッフ |
岡本忠成 |
16 4 |
心あたたまるユーモアと軽妙な文明批判を、斬新なデザインと動きによって表現し、オブジェクト(人形)・アニメーションの分野に新生面 を開いた。 | ||
1971年 |
てんまの |
ビデオ東京 |
川野秋和 |
18 |
日本古来の題材、演出方法による斬新奇抜な物語の展開で人形アニメーションの領域を広げた。 | ||
プ |
5 |
1972年
(第11回) |
鬼 |
川本喜八郎 |
川本喜八郎 |
8 |
人形アニメーションに能の様式と邦楽伴奏をとり入れ、古典的な題材に作者の新しい解釈を加味し、おそろしくも哀れ深い作品に昇華させた。 |
1973年
(第12回) |
南無一病息災 |
エコー |
岡本忠成 |
18 |
庶民の切ない祈りをこめた絵馬をモチーフにとり、その素朴な画風をフォーク調の歌と語りに乗せて昔噺を構成し、アニメーション映画に滋味豊かな新分野を展開させた。 | ||
1974年
(第13回) |
詩人の生涯 |
川本喜八郎 |
川本喜八郎 |
20 |
従来のアニメーションの形式を破ったユニークな立絵風の作品。音声によるダイアローグを排したスーパーインポーズ形式は弦楽をまじえた音響効果 と相まって、画面全体が視覚詩として表現されている。 | ||
1975年 |
水のたね |
岡本忠成 |
岡本忠成 |
19 |
古い民話を題材に素朴さと華麗さが協和した異例の作品。アニメーション映画の質と技を量 感に顕著な跳躍を画した。 | ||
6 |
1976年
(第15回) |
道成寺 |
川本喜八郎 |
川本喜八郎 |
19 |
能や歌舞伎の「道成寺」のもとになっている安珍清姫の話を、今昔物語や道成寺伝説などを参考にして脚色した作品。 | |
1977年
(第16回) |
虹にむかって |
電通映画社 |
岡本忠成 |
19 |
人形による感情表現が一段と深められ、動画との合成よる効果 などが高く評価された。 | ||
1980年
(第19回) |
スピード |
古川タク |
古川タク |
6 |
ヨーロッパアニメ風のシンプルな線画で文明の進歩を皮肉った軽妙な作風と、都会的でスマートな風刺性が評価された。 | ||
1982年
(第21回) |
おこん |
桜映画社/ |
岡本忠成 |
26 |
民芸風な素朴な人形による人間とキツネの情愛に満ちた交流、キツネの浄瑠璃の独創性。高度な完成度を評価して。 | ||
プ |
7 |
1987年
(第26回) |
森の伝説 |
手塚プロダクション |
手塚治虫 |
30 |
人間と森の戦い。自然保護を柱に、アニメの技法史と物語を重ねつつ、フルアニメの勝利を描く、手塚治虫の情熱に対して。 |
1990年
(第29回) |
いばら姫 |
川本喜八郎 |
川本喜八郎 |
22 |
作者が追い続け、描き続ける女の情念と業。皮肉なおとなの童話にチェコのトルンカ・スタジオで挑戦した新境地が評価された。 | ||
1991年
(第30回) |
注文の多い |
桜映画社/ |
岡本忠成 |
19 |
宮沢賢治の名作を新技法で追求する途上で作者は死去、川本喜八郎が引き継いで完成。その壮絶な味わいと重厚な表現に対して。 | ||
8 |
1993年
(第32回) |
銀河の魚 |
たむらしげる ソニー・ミュージック・エンターテイメント/愛があれば大丈夫/ソニー |
たむらしげる |
24 |
絵本作家の作者が自分の作品をCGでアニメ化。大藤賞はじめてのCG作品登場で、その静かな美しさが評価された。 | |
1996年
(第35回) |
るすばん |
N&Gプロダクション |
長崎 希 |
4 |
岡本忠成のもとで学んだ作者の自主作品。子供の心理の揺れとグラフィックな美術。今後への期待と応援の意味を込めて。 | ||
1952年
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くじら |
大藤信郎 |
9 |
日本のアニメーションの先駆者、大藤信郎作品はじめてのソフト化。ピカソ激賞のカラーセロファン影絵アニメ。 | |||
1956年 |
幽霊船 |
大藤信郎 |
11 |
ヴェネチア映画祭で受賞した、大藤信郎晩年のカラーセロファン影絵アニメ。はじめてのソフト化。 |
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