No.2
2002.11.15.fri.

ラピュタでしか見ること、
聞くことが出来ない企画が目白押し

見応え、聞き応えある濃密な内容のイベント週間がスタート!

Photo|Igarashi Ryoko

ユーリ・ノルシュテイン来日記念講演
ユーリ・ノルシュテイン シンポジウム
11.11.tue 18:30 セシオン杉並

若い観客が目立つ客席。壇上に司会の才谷遼(今大会実行委員長)、ノルシュテイン監督が上がり、テーマの“混迷の時代にものをつくるということ”にそって、チェチェン紛争で混沌の最中にあるロシアの政治状況から話がスタート。合間に『おやすみなさいこどもたち』、制作の進んだ『外套』、今年の広島アニフェスのグランプリ『ファーザー・アンド・ドーター』の上映、そして『外套』の完成時期、ものをつくる人間のあるべき姿…等々に話が及び、つっこんだ内容の2時間となりました。(Y)

『冬の日』来春の完成をめざして
連句アニメーション『冬の日』 トークイベント
11.10.mon 16:30 ザムザ阿佐ヶ谷

日本のアニメーション作家27人、海外から8人が参加する連句アニメーション『冬の日』プロジェクトの発起人であり、日本を代表する人形アニメーション作家・川本喜八郎氏、プロデューサーの島村達夫氏、そして自身も参加作家である片山雅博氏を司会にノルシュテイン氏を囲んで、プロジェクト始動のきっかけや、作品の進行状況等、まだ公には知らされていない一大プロジェクト誕生秘話の話に。参加作家の森まさあき氏、鈴木伸一氏等にも中盤より登場していただきました。(Y)

『千年女優』と映画 映画の記憶と記憶の映画
今敏監督ティーチ・イン
11.10.mon 14:00 ザムザ阿佐ヶ谷

2001年度文化庁最優秀アニメーション賞受賞、ドリームワークスによる世界配給決定で話題の『千年女優』。テーマを「映画の記憶と記憶の映画」として、絵コンテを映画の上映時間と同じに編集したビデオを上映しながら、監督の今敏さんが語ってくれました。日本映画へのオマージュを含んだ日本の近代史を入れ込んだ絵づくり、そして“全編予告編のような名場面だけの映画をつくりたい”という言葉に裏打ちされた絵コンテの完成度に観客の真剣にスクリーンを見つめていました。(Y)

ラピュタアニメーションフェスティバル2002