授賞式にて講評するノルシュテイン氏
前2回に引き続き、「ここには学校がない」との言葉
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11月13・14日、ノルシュテイン大賞の入選作35本の、公開審査が行われました。公開審査後、審査委員長のノルシュテイン氏と審査委員(片山雅博氏、森まさあき氏、野村辰寿氏、才谷遼氏)により長時間に及ぶ厳しい審査を経て、今年の受賞作9本が決定しました。前2回に引き続き、今年も大賞はおろか、最優秀賞さえも選出されない厳しい結果に。授賞式となった15日の講評でもノルシュテイン氏からは「ここには学校がない」との厳しい発言、日本の若い作家の意識、アニメーション教育の現状に苦言を呈した形となりました。
特に若い作家に対して、地に足のついていない空中生活をしているかのようだ、とも…。文学を読み、絵画を見て、内面に物語をつくる土壌を育てることが必要だと説き、いつになく強い口調での講評に聴衆は静かに聞き入っていました。
昨年『睡蓮の人』で観客賞、ヒューマン賞をダブル受賞した村田朋泰さんの『朱の路』、昨年のノルシュテインワークショップに参加した富永舞さんのボーノーモ『ブスタマン』、大学の卒業制作だという高松洋平さんの『東京アニマラソン』他5作品が奨励賞、観客賞には近藤聡乃さん『電車かもしれない』との結果になりました。 実行委員一同、来年こそは4度目正直!初の大賞が出ることを期待しています。
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