No.5
2002.11.20.wed.

お待ちかねの名物イベント
お宝映像連発で大充実の180分

ラピュタ恒例?大地丙太郎監督登場!

Photo|Igarashi Ryoko

 『赤ずきんチャチャ』『こどものおもちゃ』『フルーツバスケット』そして『おじゃる丸』。数々のテレビアニメ作品に名を列ねる男、大地丙太郎監督。監督の横には、ラピュタの顔としておなじみの片山雅博さん。ラピュタアニメーションフェスティバルで恒例となりつつある2人のトークショーが、今年もザムザ阿佐ヶ谷で行なわれた。
 3時間30分にもわたる話題満載のトークショーでは、週100本体勢のアニメ制作現状に悲鳴を上げる業界の苦しい制作状況を深刻に訴え……かと思いきや「でも30年前も全く同じ事が言われてたんですよね」と笑い飛ばす結果に。
 「浦安鉄筋家族」、「すごいよ!マサルさん」などの代表作の上映に加えて、なんと学生時代の処女作も初公開。これには片山さんも「19歳でこれだけのものが作れたとは」と感心しきり。
 期待の今後予定についても、海外輸出も決定した「アニメーション制作進行くろみちゃん」の続編の製作、日本始まって以来の手話マンガ「まかせてイルか!」のアニメ化計画などなど。そして誰にでも楽しんでもらえるようにと「アニメーションの日本語字幕をスタンダードにしたい」という目標も発表。監督の今後の活躍には目がはなせない。
 「アニメ界でやるべきことはまだまだ沢山ある。将来を背負う若い人材を募集中です!」と締めくくり、会場を埋める若い聴衆を沸かせるイベントであった。


呼吸がピッタリの大地監督(左)と片山雅博さん。
今回のトークショーも終始笑いが耐えなかった。

ラピュタアニメーションフェスティバル2002