◆スケジュール ※朝10:30より一回上映
10月13日〜10月19日
入江たか子『藤十郎の恋』
東宝/1938(S13)/89分/白黒
製作:田村道美/監督:山本嘉次郎/助監督:黒澤明/脚色:三村伸太郎/原作:菊池寛/撮影:三浦光雄/美術:小村雪岱/録音:道源勇二/出演:長谷川一夫 藤原釜足 汐見洋 御橋公 滝沢修 高峰秀子
●入江たか子は、長谷川一夫演ずる元禄時代の人気役者・坂田藤十郎の芸の工夫の踏み台にされて、愛情を踏みにじられる芝居茶屋の女将お梶を健気に演じている。長谷川一夫の東宝入社記念映画である。
10月20日〜10月26日
轟夕紀子『才女気質』
日活/1959(S34)/87分/白黒
監督:中平康/脚本:新藤兼人/原作:田口竹男/撮影:山崎善弘/美術:千葉一彦/録音:橋本文雄/照明:森年男/出演:大坂志郎 長門裕之 中原早苗 吉行和子 殿山秦司 吉川満子
●京都四条木屋町の老舗表具商を舞台にした、三十年の風雪に耐えて暖廉を守ってきた、勝気で賢い母と子のもつれ合いを通して、明るい笑いの中に庶民の幸福を描いた作品。轟夕紀子は亭主を尻にしき、店を一手に切りまわす女丈夫を主演じてる。当時の京都の町並みが活写されている点も見所である。
10月27日〜11月 2日
清川虹子『女侠一代』
松竹/1958(S33)/106分/白黒
製作:杉山茂樹/監督:内川清一郎/脚本:菊島隆三/原作:火野葦平/撮影:太田喜晴/美術:水谷浩/録音:高橋太朗/照明:村田正雄/出演:森美樹 三国連太郎 山田五十鈴 森繁久彌 淡路恵子 瑳峨三智子
●今年5月、往ける映画人の一人となってしまった名バイプレーヤー清川虹子の数少ない主演作品。筑豊炭田を舞台に男まさりの女組長・島村ギン役を彼女の持ち味を生かして快演している。名優達を相手に堂々とした演技ぶりが見もの。
11月 3日〜11月 9日
桂木洋子『やがて青空』
東宝/1955(S30)/89分/白黒
製作:三輪礼二/監督:小田基義/脚本:笠原良三/原作:北條誠/撮影:三村明美術:島康平/録音:西尾昇/照明:今泉千仞/出演:小林桂樹 斎藤達雄 沢村貞子 松島トモ子 浪花千栄子 力道山
●ある日、いづみが柔道日本一の藤村と思って取材した相手は、いづみの商売仇の雑誌のスポーツ記者で、決勝戦で藤村に敗れた岩谷鉄夫であった。桂木洋子がはねっかえりのグラフ雑誌記者・飛田いづみをいじらしく演じている。
11月10日〜11月16日
月丘夢路『火の鳥』
日活/1956(S31)/99分/白黒/16ミリ
製作:山本武 佐藤正之/監督:井上梅次/脚色:猪俣勝人 井上梅次/原作:伊藤整/撮影:岩佐一泉/美術:中村公彦/録音:神谷正和/照明:藤林甲/出演:伊達信 三橋達也 仲代達矢 中原早苗 山岡久乃 大坂志郎
●混血の新劇女優・生島エマの半生を描いた、伊藤整原作の文芸メロドラマ。ヒロインの月丘夢路と井上監督が共に充実期のであり、又、後に結婚することになる二人が出会った記念すべき作品でもある。
11月17日〜11月23日
北原三枝『青春怪談』
日活/1955(S30)/114分/白黒/16ミリ
製作:山本武 高木雅行/監督:市川崑/脚本:和田夏十/原作:獅子文六/撮影:峰重義/美術:中村公彦/録音:神谷正和/照明:藤林甲/出演:山村聡 三橋達也 嵯峨三智子 芦川いづみ 宇野重吉 北林谷栄
●市川崑の日活第一作目であり、獅子文六の新聞連載小説の映画化作品。北原三枝演じるヒロインとその周辺をめぐる青春群像を市川監督は独特な風刺をもって描いている。また、北原三枝のバレリーナ姿が見事である。
《料金》
一般・学生 1200円/シニア 1000円/会員 800円/水曜割引 1000円均一 |
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入江たか子
轟夕紀子
桂木洋子
月丘夢路
北原三枝
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