鳴呼!! 七〇年代劇画イズム リターンズ

2005年8月20日(土)〜10月14日(金)レイトショー 連夜9:00〜
ラピュタ阿佐ヶ谷

映画が斜陽の一途をたどりつつあった七〇年代。理屈抜きの面白さとパワーを求めて、
あの頃なぜか、劇画原作の映画化ラッシュ――。
青春と愛、熱いテンションはそのままに、エロスとバイオレンスを増量してお届けする
シリーズ第二弾。ハイになるのか、灰になるのか…? さあ、熱い夜をくれ!

■ラインナップ
続 愛と誠 非情学園ワル 教師狩り 同棲時代-今日子と次郎- 高校生無頼控 玉割り人ゆき 忘八武士道 さ無頼 新女囚さそり 701号 俺の空

▼ インフォメーション



続 愛と誠 8/20(土)〜26(金)
1975年/松竹/カラー/90分
■監督・脚本:山根成之/脚本:石森史郎/原作:梶原一騎、ながやす巧/撮影:竹村博 ■出演:早乙女愛、南条弘二、多岐川裕美、森次晃嗣、清水理恵、干田孝之

爆発的ヒットを放った『愛と誠』の続編。不良高校・花園実業に転校した誠、彼を追ってきた愛、そして大番長の由紀。この三人が展開する愛の葛藤、そして白熱の死闘…。ツルゲーネフの『初恋』を小脇に抱え、本を開けば仕込ナイフ、凄み顔で投げまくる大番長・多岐川裕美がすてき。


非情学園ワル 教師狩り

(c)東映
非情学園ワル 教師狩り 8/27(土)・28(日)
30(火)〜9/2(金)
1973年/東映東京/カラー/83分
■監督:三堀篤/脚本:松本功、山本英明/原作:真樹日佐夫、影丸譲也/撮影:中島芳男 ■出演:谷隼人、渥美マリ、佐藤允、佐藤蛾次郎、安岡力也、水島道太郎

少年マガジン連載劇画の映画化第二弾。鷹の台高校三年の氷室は名うてのワル。校長たちは氷室を屈服させるため柔道五段の体育教師・島を呼び寄せた…。谷隼人が非情、残忍、無頼のワルに徹して繰りひろげるバイオレンス・アクション。尾藤イサオの主題歌もイカす。


同棲時代−今日子と次郎− 9/3(土)〜9(金)
1973年/松竹/カラー/87分
■監督:山根成之/脚本:石森史郎/原作:上村一夫/撮影:川又昂/音楽:青山八郎 ■出演:由美かおる、仲雅美、大信田礼子、入川保則、進千賀子、ひし美ゆり子

雑踏の中で久しぶりに再会した今日子と次郎。何となく心が通じあった二人は一緒に暮らし始めるが…。互いに傷つけあいながらも、自分達の愛の形を求めていこうとする男女を描いた同名劇画の映画化。本作で由美かおるはヌードを披露。彼女の妖しい美しさと大胆な演技が炸裂する。


高校生無頼控

(c)東宝
高校生無頼控 9/10(土)〜16(金)
1972年/国際放映/カラー/86分
■監督:江崎実生/脚本:佐々木守、足立正生/原作:小池一雄、芳谷圭児/撮影:山田一夫 ■出演:沖雅也、夏純子、八並映子、進千賀子、集三枝子、岸田森、宍戸錠

母を死に追いやった兄を、たたっ斬るべく旅立った高校生・村木正人(通称:ムラマサ)。“血を流し、汗を流し、涙を流す”の三流主義でひょうひょうと旅する彼だが、女には手が早い。故郷から東京までの道のりで、示現流総帥の娘、婦人警官、女子高生、さらに金髪娘と関係をもち…。


玉割り人ゆき

(c)東映
玉割り人ゆき 9/17(土)〜23(金)
1975年/東映京都/カラー/64分
■監督:牧口雄二/脚本:田中陽造/原作:三木孝祐、松森正/撮影:塩見作治/音楽:渡辺岳夫 ■出演:潤ますみ、森崎由紀、大下哲矢、奈辺悟、川谷拓三、北村英三

「玉割り人」とは、遊郭に売られてきた娘に性技を教えるセックスの師匠のこと。昭和初期の京都島原を舞台に、欲望うずまく世界で生きる孤高の女の姿を描いた牧口雄二監督のデビュー作。叙情的なセンスと映像美で、単なるエログロ映画に終わらせなかった。


忘八武士道 さ無頼

(c)東映
忘八武士道 さ無頼 9/24(土)〜30(金)
1974年/東映京都/カラー/83分
■監督:原田隆司/脚本:中島貞夫、金子武郎/原作:小池一雄、藤生豪/撮影:赤塚滋 ■出演:伊吹吾郎、池玲子、天津敏、汐路章、川谷拓三、城恵美、林彰太郎

大罪を犯し、処刑されることになった素浪人・九死一生。だが人斬りの腕前を見込まれ、忘八者としての道を歩みはじめる…。吉原の遊郭を裏で牛耳る者たちと繰りひろげるエロチック・アクション時代劇。盛りだくさんのエロ&バイオレンスを堪能せよ。


新女囚さそり 701号

(c)東映
新女囚さそり 701号 10/1(土)〜7(金)
1976年/東映東京/カラー/86分
■監督:小平裕/脚本:鴨井達比古/原作:篠原とおる/撮影:飯村雅彦/音楽:平尾昌晃 ■出演:多岐川裕美、夏夕介、紺野洋子、中谷一郎、范文雀、山本麟一

さそりシリーズ第五作目。さそりこと松島ナミ役は梶芽衣子から多岐川裕美へバトンタッチ。政治家の陰謀で姉を殺され、その罪を着せられてしまうナミ。女囚たちの陰惨な私刑に耐え、ひとり恨みの爪を研いでいく…。いっそう強烈さを増したバイオレンスシーンが見もの。


俺の空

(c)東宝
俺の空 10/8(土)〜14(金)
1977年/東宝=東京ムービー新社/カラー/88分
■監督・脚本:松本正志/脚本:出倉宏/原作:本宮ひろ志とチューリップ組/撮影:原一民 ■出演:星正人、宍戸錠、垂水悟郎、長内美那子、赤座美代子、田口計

日本屈指の財閥の後継者・安田一平は、高校卒業後、家の作法どおり花嫁さがしの旅にでる。金に不自由せず、硬派でなおかつモテまくる主人公。バカバカしいほどの「男の浪漫」に、何も考えずにひたるのがよし。学生服にマントと高下駄の大正風ファッションにも注目。


■料金
一般/1,200円 学生・シニア/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション
●連夜1回のみ上映
●整理番号付きチケットは当日の朝10:15より劇場窓口にて販売。
●作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承ください。
●8月29日(月)は全館メンテナンスのため休館いたします。