■監督:勅使河原宏/原作・脚本:安部公房/撮影:瀬川浩/美術:山崎正夫/音楽
監督:武満徹/音楽:一柳慧、高橋悠治
■出演:井川比佐志、宮原カズオ、田中邦衛
不況の北九州炭鉱地帯で起こった不可解な三重殺人事件。被害者はその後幽霊となって事件のなりゆきを見守る──。安部公房作のTVドラマ『煉獄』をもとにした勅使河原宏の長篇劇映画第一回監督作品。炭坑労働者の分裂、組合同士の争いを抽象的手法で描いて注目された。
戦後日本のアヴァンギャルド運動を先導したふたりの芸術家、安部公房と勅使河原宏。
彼らは原作者と監督という枠を超えた野心的なコラボレーションを展開し、映画界に 一大センセーションを巻き起こしました。安部公房の奇想天外な発想、勅使河原宏の 創造感覚の素晴らしさ。そして気鋭のアーティストたちによる新鮮な試みの数々。
刺激に満ちた映画体験がここにあります──。
7月23日(日)〜29日(土)
1962年(S37)/勅使河原プロダクション/白黒/97分
■監督:勅使河原宏/原作・脚本:安部公房/撮影:瀬川浩/美術:山崎正夫/音楽
監督:武満徹/音楽:一柳慧、高橋悠治
■出演:井川比佐志、宮原カズオ、田中邦衛
不況の北九州炭鉱地帯で起こった不可解な三重殺人事件。被害者はその後幽霊となって事件のなりゆきを見守る──。安部公房作のTVドラマ『煉獄』をもとにした勅使河原宏の長篇劇映画第一回監督作品。炭坑労働者の分裂、組合同士の争いを抽象的手法で描いて注目された。
7月30日(日)〜8月5日(土)
1964年(S39)/勅使河原プロダクション/白黒/147分
■監督:勅使河原宏/原作・脚本:安部公房/撮影:瀬川浩/美術:平川透徹、山崎正夫/音楽:武満徹
■出演:岡田英次、岸田今日子、三井弘次、伊藤弘子、矢野宣、関口銀三
砂丘地帯へ昆虫採集にきた高校教師が、砂穴の底にある奇怪な家に閉じ込められる。脱出を試みる男、ひきとめておこうとする女、そして逃亡を妨害し二人の生活を眺める村の人々──。文字どおり“砂の女”を熱演する個性派名女優・岸田今日子の代表作であり、国内外で高い評価を得た。
8月6日(日)〜12日(土)
1966年(S41)/東京映画、勅使河原プロダクション/白黒/121分
■監督:勅使河原宏/原作・脚本:安部公房/撮影:瀬川浩/美術:山崎正夫/音楽:武満徹
■出演:仲代達矢、京マチ子、平幹二朗、岸田今日子、入江美樹、岡田英次
顔面に大火傷を負った男が、すべての対人関係を失ったと思いノイローゼ気味に。あげく精巧な仮面を作成し「他人の顔」を手に入れる──。安部公房の不条理劇を勅使河原宏が三たび映画化。アヴァンギャルドな美術の美しさ、電子変調を用いた衝撃的な音響表現など、実験精神にあふれる傑作。
8月13日(日)〜19日(土)
1968年(S43)/勝プロダクション/カラー/115分
■監督:勅使河原宏/原作・脚本:安部公房/撮影:上原明/美術:間野重雄/音楽:武満徹
■出演:勝新太郎、中村玉緒、市原悦子、渥美清、大川修、長山藍子
蒸発したサラリーマンの行方を追ううちに、やがて自身をも見失っていく興信所の調査員──。安部公房、勅使河原宏コンビによる連作の第四篇。本作では“都会と人間”にスポットをあて、その迷路に入り込んだ主人公の心象風景をユニークな映像表現で浮き彫りにする。
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 ※水曜サービスデー/1,000円均一
トップ写真: 『砂の女』1964年/勅使河原宏/©一般財団法人草月会