『思春の泉』写真

(c)国際放映

7月27日(日)〜8月2日(土)

思春の泉

※フィルム上のタイトルは、再公開時の題『草を刈る娘』。

1953年(S28)/新東宝、俳優座/白黒/88分 ※16mm

■監督:中川信夫/脚本:館岡謙之助/原作:石坂洋次郎/撮影:横山実/音楽:斎藤一郎 ■出演:宇津井健、岸輝子、千田是也、小沢栄、東野英治郎

東北の農村。秋になると村が一団となり小屋掛けをして草刈りをはじめる。この時期に若い男女の間で芽生える、はちきれるような恋模様を朗らかに描いた人間喜劇。ヒロイン・左幸子が農村の若い娘らしい生命力を画面いっぱいに溢れさせる。

『女中ッ子』写真

(c)日活

8月3日(日)〜9日(土)

女中ッ子

1955年(S30)/日活/白黒/142分 ※16mm

■監督・脚本:田坂具隆/脚本:須崎勝彌/原作:由起しげ子/撮影:伊佐山三郎 ■出演:佐野周二、轟夕起子、伊庭輝夫、東山千栄子、宍戸錠

東北の雪深い寒村から上京し住み込みの女中として働く娘・初と、ひねくれっ子の次男坊・勝美の心の交流をさわやかに描いた佳篇。由起しげ子の同名小説を映画化したもので、左幸子の初々しく溌溂とした演技が印象に残る。

『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』写真

(c)国際放映

8月10日(日)〜16日(土)

青ヶ島の子供たち 女教師の記録

1955年(S30)/新東宝/白黒/96分 ※16mm

■監督:中川信夫/脚本:館岡謙之助/撮影:岡戸嘉外/音楽:服部正 ■出演:沼田曜一、佐分利信、宇野重吉、香川京子、若杉嘉津子、中山昭二

東京の小学校で教員を務める節子。何年ぶりかで故郷・青ヶ島に戻った彼女は、地元小学校の厳しい現状を目の当たりにして、青ヶ島で教鞭をとることに…。因習の残る故郷の島で、子供たちのために奮闘する女教師の姿を描いた社会派ドラマ。

『幕末太陽傳』写真

(c)日活

8月17日(日)〜23日(土)

幕末太陽傳

1957年(S32)/日活/白黒/110分

■監督・脚本:川島雄三/脚本:田中啓一、今村昌平/撮影:高村倉太郎/音楽:黛敏郎 ■出演:フランキー堺、南田洋子、石原裕次郎、芦川いづみ、岡田真澄

「居残り佐平次」などの古典落語に材をとり、幕末の騒乱の中を軽快に泳ぐ自由人・左平次と、彼に関わる人々を描いた傑作時代劇コメディ。フランキー堺をはじめ豪華出演陣が巧演。左幸子VS南田洋子の本気のキャットファイトも見逃せない。

8月24日(日)〜30日(土)

彼女と彼

1963年(S38)/岩波映画製作所/白黒/114分 ※16mm

■監督・脚本:羽仁進/脚本:清水邦夫/撮影:長野重一/音楽:武満徹 ■出演:岡田英次、山下菊二、五十嵐まり子、長谷川明男、木村俊恵

東京郊外の団地に住む平凡な主婦・直子。コンクリートの部屋の中で孤独な時間を過ごす彼女は、バタヤ部落の人々と触れ合ううちに、心の中に風が吹き込んでくるのを感じた…。人間の自由とは──。日常の中のかすかな心理的波乱をとらえた野心作。

『にっぽん昆虫記』写真

(c)日活

8月31日(日)〜9月6日(土)

にっぽん昆虫記

1963年(S38)/日活/白黒/123分

■監督・脚本:今村昌平/脚本:長谷部慶次/撮影:姫田真佐久/音楽:黛敏郎 ■出演:吉村実子、小沢昭一、長門裕之、岸輝子、北村和夫、河津清三郎

東北の山村に生まれ、女工からやがては売春組織の元締めとなる主人公・とめ。戦中戦後を逞しく、したたかに生き抜いた女の半生を名匠・今村昌平が描きあげる!その圧倒的な存在感で左幸子は国内の女優賞を独占、ベルリン国際映画祭でも賞を受けた。

『アンデスの花嫁』写真

(c)東宝

9月7日(日)・9日(火)〜13日(土)

アンデスの花嫁

1966年(S41)/東京映画、羽仁プロダクション/カラー/103分

■監督・脚本:羽仁進/撮影:長野重一/音楽:林光 ■出演:高橋幸治、アンセルモ福田、比嘉たけし、内山寛吉、ドン・マテオ

アンデスの山あいの村に暮らす日本人と、写真だけの見合いで結婚したタミ子。夫はインカ帝国の財宝探しに夢中になるが、タミ子は地道に農業に励むのだった…。雄大な自然を背景に、アンデスへ渡った日本人女性の奮闘を描く。

『軍旗はためく下に』写真

(c)東宝

9月14日(日)〜20日(土)

軍旗はためく下に

1972年(S47)/東宝、新星映画/カラー/96分

■監督:深作欣二/脚本:新藤兼人/原作:結城昌治/撮影:瀬川浩 ■出演:丹波哲郎、中村翫右衛門、江原真二郎、夏八木勲、山本耕一

結城昌治の直木賞受賞作を映画化。左幸子扮する戦争未亡人が、夫の死の真相を明らかにするために、生き残った人々を訪ね歩く…。それぞれの証言は食い違い、謎解きにも似た展開のなか、戦争の凄惨さが強烈に浮かびあがる。

9月21日(日)〜27日(土)

ニュープリント
遠い一本の道

1977年(S52)/左プロダクション、国鉄労働組合/カラー/110分

■企画・製作・監督:左幸子/脚本:宮本研/撮影:瀬川順一/音楽:三木稔 ■出演:井川比佐志、殿山泰司、今井和子、小松方正、大滝秀治、西田敏行

高度成長を遂げ、安泰といわれた国鉄マンにも時代の波が押し寄せる…。近代化、合理化の波に翻弄されながら、働くことの意味を問い続ける国鉄労働者とその家族の姿を、あたたかく、細やかに描いた左幸子の長篇初監督作。

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • チケットは当日10時15分より販売致します。定員48名。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承下さい。

※9月8日(月)はメンテナンスのため休館いたします。