溌剌たる昭和の女たち 脚本家 井手俊郎のめくばせ

2016年6月12日(日)〜8月13日(土)

警察日記 青い山脈 續 青い山脈 夫婦 美貌の都 若い娘たち 妻 斑女 月夜の傘 大出世物語 丘は花ざかり 落語長屋は花ざかりより 大笑い大福帳 お父ちゃんは大学生 燈台 銀座の恋人たち 青い山脈(63) ゲンと不動明王 伊豆の踊子 おふくろ 河口 風と樹と空と 香港の夜 A NIGHT IN HONGKONG 海の情事に賭けろ 誘惑 こんにちわ20才 古都 愛情の決算 河内カルメン 河のほとりで 四つの恋の物語 肉体の学校 兄貴の恋人 女の中にいる他人 大当り三色娘 二人の恋人 颱風とざくろ 花ひらく娘たち 放課後 街に泉があった

女性映画の名手 井手俊郎は、『青い山脈』で青春物の、『三等重役』でサラリーマン物の、『めし』でホームドラマの原型を作った東宝の看板脚本家だ。
が、一見明るく楽しい東宝映画と思わせて、実は塩コショーが利いたスパイシーな作品が多い。

小説の脚色を手がけて、原作より面白い作品もある。しかもいくつかの変名を使って、他社の作品も執筆、そちらにも数々の傑作・好篇を残す。この油断ならぬ、多彩で軽妙洒脱な都会派のおじさまの映画群をお楽しみあれ!

text by 北里宇一郎(脚本家)

協力:東宝株式会社、日活株式会社、松竹株式会社、東京国立近代美術館フィルムセンター