『怪談雪女郎』写真

(c)角川ヘラルド映画

8月2日(水) 〜 8日(火)

怪談雪女郎

1968年(S43)/大映京都/カラー/79分

■監督:田中徳三/脚本:八尋不二/撮影:牧浦地志/美術:内藤昭/音楽:伊福部昭 ■出演:藤村志保、石浜朗、長谷川待子、内藤武敏、鈴木瑞穂、須賀不二男

吹雪の夜。山小屋に避難した二人の男の前に雪女郎が現れる。彼女は老仏師を凍死させ、若い与作には「他言してはならぬ」と伝えて去っていった。やがて春。与作はゆきと名のる美しい女と出会う。古典的な伝説『雪女』を格調高く描いた一篇。雪女郎・藤村志保の美しさは特記もの。


『秘録怪猫伝』写真

(c) 角川ヘラルド映画

8月2日(水) 〜 8日(火)

秘録怪猫伝

1969年(S44)/大映京都/カラー/83分

■監督:田中徳三/脚本:浅井昭三郎/撮影:今井ひろし/美術:太田誠一/音楽:渡辺宙明 ■出演:本郷功次郎、小林直美、亀井光代、戸浦六宏、毛利郁子

竜造寺又七郎の妹・小夜の美しさに心を奪われていた鍋島丹後守。だが、悪家老刑部の策にのせられ又七郎を斬殺する。兄の死を知った小夜は復讐を愛猫たまに託して自害。魔性の宿った猫は化け猫となり、城内で次々と復讐を遂げていく…。


8月6日(日) 〜12日(土)

呪いの笛

1958年(S33)/歌舞伎座/白黒/84分

■監督:酒井辰雄/脚本:安田重夫、本山大生/撮影:倉持友一/音楽:鈴木静一 ■出演:名和宏、沢村訥升、喜多村緑郎、高峰三枝子、山鳩くるみ

按摩よりも高利貸の鬼として知られる房市は、金の催促に行き、旗本・山上十兵衛に惨殺される。その怨念が祟ってか十兵衛は最愛の妻を手にかけ、自らも井戸に落ちて死んだ。それから十五年…。血は血を呼んで因果はめぐる。呪われた宿命にあやつられた四人の男女の行く末は…。


『生首情痴事件』写真

(c)大蔵映画

8月6日(日) 〜12日(土)

生首情痴事件

1967年(S42)/大蔵映画/パートカラー/72分

■監督:小川欽也/脚本:津川京一/撮影:岩橋秀光/美術:宮坂勝巳/音楽:長瀬貞夫 ■出演:鶴岡八郎、火鳥こづえ、高月絢子、泉田洋志、泉ユリ

財産目当ての夫に睡眠薬を飲まされ線路沿いに放置された若妻。警察も自殺と断定し、夫の犯行は成功したかのようにみえた。しかし、何故か発見されない妻の首はやがて怨霊となって復讐を始める…。大蔵映画製作の愛欲怪談。凄絶なラストに開いた口が塞がらない!


『四谷怪談 お岩の亡霊』写真

(c)角川ヘラルド映画

8月9日(水) 〜 15日(火)

四谷怪談 お岩の亡霊

1969年(S44)/大映京都/カラー/93分

■監督:森一生/脚本:直居欽哉/原作:鶴屋南北/撮影:武田千吉郎/音楽:斎藤一郎 ■出演:佐藤慶、稲野和子、青山良彦、御影京子、小林昭二、沢村宗之助

鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を映画化。佐藤慶の伊右衛門はあくまでクールに悪に徹し、数ある「四谷怪談」の中でも、その冷酷非道ぶりはピカイチ。彼の憎々しさと、化けて出てからのお岩の不気味なメイクがマッチし、怪談映画の“怖さ”が充満している。


『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』写真

(c)東宝

8月9日(水) 〜 15日(火)

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

1970年(S45)/東宝/カラー/71分

■監督:山本迪夫/脚本:小川英、長野洋/撮影:原一民/美術:本多好文/音楽:真鍋理一郎 ■出演:松尾嘉代、小林夕岐子、中尾彬、南風洋子、中村敦夫

「日本のテレンス・フィッシャー」とも呼ばれる山本迪夫監督作品。事故で死にかけた少女が催眠療法により甦り、生ける屍となって血を求めさまよい歩く…。呪われた館に展開する不気味な事件。望まずして吸血鬼となったヒロイン・小林夕岐子が最高に恐ろしく、美しい。


『怪猫岡崎騒動』写真

(c)角川ヘラルド映画

8月13日(日) 〜19日(土)

怪猫岡崎騒動

1954年(S29)/大映京都/白黒/86分 ※16mm

■監督:加戸敏/脚本:木下藤吉、吉田哲郎/撮影:武田千吉郎/音楽:山田栄一 ■出演:入江たか子、坂東好太郎、阿井三千子、杉山昌三九、霧立のぼる

妾の子であるため跡目をつげぬ水野刑部は城主である兄を毒殺。さらに兄の側室・萩の方にも魔の手をのばす。嫉妬にかられた刑部の妻が彼女を殺害。それを愛猫みいがじっとみていた…。やがて、お家騒動で賑わう城内に怪猫が現れる!入江たか子入魂の化け猫演技に圧倒されること間違いなし。