■監督:松野宏軌/脚本:下飯坂菊馬、小林久三/撮影:加藤正幸/美術:森田郷平/音楽:西山登
■出演:松岡きっこ、入川保則、岡田真澄、金子信雄、小池朝雄、内田朝雄、西村晃、谷口香、柳川慶子
航海中の貨物船が海賊に襲われ、乗員は皆殺しに。やがて船は幽霊船となって出没するようになり、殺された女の霊はその妹に乗り移って、不気味な力で悪漢たちへの復讐を開始する──!陰惨なムードと謎をはらんだストーリーがみどころの和製ゴシックホラー。西村晃ノリノリの大怪演も◎。
超現実的なもの、幻想的なもの、怪奇的なもの──。
和製ゴシックホラーからスプラッター・エロスまで、
奇想渦まく映画作品を取り揃えました。
夜は妖しく、恐ろしく──。
愛しい怪異の数々をお楽しみください。
4月15日(土)〜21日(金)
1968年(S43)/松竹/白黒/81分
■監督:松野宏軌/脚本:下飯坂菊馬、小林久三/撮影:加藤正幸/美術:森田郷平/音楽:西山登
■出演:松岡きっこ、入川保則、岡田真澄、金子信雄、小池朝雄、内田朝雄、西村晃、谷口香、柳川慶子
航海中の貨物船が海賊に襲われ、乗員は皆殺しに。やがて船は幽霊船となって出没するようになり、殺された女の霊はその妹に乗り移って、不気味な力で悪漢たちへの復讐を開始する──!陰惨なムードと謎をはらんだストーリーがみどころの和製ゴシックホラー。西村晃ノリノリの大怪演も◎。
4月22日(土)〜28日(金)
1968年(S43)/松竹/カラー/87分
■監督:深作欣二/原作:江戸川乱歩/戯曲:三島由紀夫/脚本:成澤昌茂/撮影:堂脇博/美術:森田郷平/音楽:冨田勲
■出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、松岡きっこ、西村晃、小林トシ子、宝みつ子、宇佐美淳也、三島由紀夫、丹波哲郎
「美しいもの」をこよなく愛する美貌の女盗賊・黒蜥蜴は、神出鬼没で捜査陣を煙にまく。これを追うのは名探偵・明智小五郎──。江戸川乱歩の探偵小説にもとづく、三島由紀夫の戯曲二度目の映画化。若き日の美輪明宏の魅力をフルにいかした、これぞまさに究極の退廃的耽美世界!
4月29日(土)〜5月5日(金)
1968年(S43)/松竹/カラー/84分
■監督:佐藤肇/脚本:高久進、小林久三/撮影:平瀬静雄/美術:芳野尹孝/音楽:菊池俊輔
■出演:吉田輝雄、佐藤友美、高英男、北村英三、加藤和夫、楠侑子、高橋昌也、金子信雄、キャシー・ホーラン
謎の光体の接近により、不時着した旅客機の生き残りたちが遭遇する恐怖の体験。宇宙からきた吸血生物「ゴケミドロ」が次々と人を襲う──!松竹初の本格的SFホラー映画で、何といっても強烈なのはシャンソン界の大御所・高英男の額ぱっくりメイク。ビジュアルインパクト大でトラウマ級の衝撃!
5月6日(土)〜12日(金)
1969年(S44)/松竹/カラー/90分
■監督・脚本:深作欣二/脚本:松田寛夫/撮影:川又昂/美術:熊谷正雄/音楽:鏑木創
■出演:丸山明宏、田村正和、川津祐介、松岡きっこ、西村晃、宇佐美淳也、小松方正、内田良平、小沢栄太郎
上流階級が集うサロン「黒薔薇の館」に夜ごと現れる謎の美女。その女は黒薔薇を片手に愛を歌い、男たちを陶酔させる──。『黒蜥蜴』の大ヒットを受け、深作欣二監督が再び丸山明宏を主役に据え、その妖しい魅力を前面に押しだして作りあげた姉妹篇。こちらは映画用のオリジナルストーリー。
5月13日(土)〜19日(金)
1970年(S45)/東宝/カラー/71分
■監督:山本迪夫/脚本:小川英、長野洋/撮影:原一民/美術:本多好文/音楽:真鍋理一郎
■出演:松尾嘉代、小林夕岐子、中尾彬、南風洋子、中村敦夫、高品格、堺左千夫、浜村純、宇佐美淳也
交通事故で瀕死の重傷を負った少女が催眠療法によって甦り、生ける屍となって血を求めさまよい歩く。呪われた館に展開する不気味な事件と連続殺人──!“日本のテレンス・フィッシャー”とも呼ばれた山本迪夫監督の「血を吸う」シリーズ第一弾。死美人・小林夕岐子が最高に恐ろしく、魅力的。
5月20日(土)〜26日(金)
1971年(S46)/東宝/カラー/82分
■監督:山本迪夫/脚本:小川英、武末勝/撮影:西垣六郎/美術:育野重一/音楽:真鍋理一郎
■出演:高橋長英、藤田みどり、江美早苗、岸田森、高品格、二見忠男、桂木美加、松下達夫、大滝秀治
黄金に輝く巨大な眼がじっと覗いている──。幼い頃から恐ろしい幻影に悩まされてきたヒロインだったが、それはある日を境に現実のものに。『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』の成功を受けて製作された「血を吸う」シリーズ第二弾。魅力全開、岸田森が熱演する吸血鬼の凄みはすばらしいの一言。
5月27日(土)〜6月2日(金)
1973年(S48)/東宝映画、東宝映像/カラー/78分
■監督・脚本:松本正志/原作:平井和正/脚本:石森史郎、福田純/撮影:上田正治/美術:竹中和雄/音楽:真鍋理一郎
■出演:志垣太郎、安芸晶子、本田みちこ、松田優作、伊藤敏孝、加藤小夜子、黒沢年男
獣人伝承を題材にした平井和正のSF小説「ウルフガイ」シリーズ第一作をもとに、松本正志監督が手がけた学園怪奇バイオレンス。孤高の人狼少年・志垣太郎が、転校先の高校を牛耳る不良グループと対決──!主人公と敵対する番長を好演、松田優作のスクリーンデビュー作としても知られる。
6月3日(土)〜9日(金)
1974年(S49)/東宝映像/カラー/83分
■監督:山本迪夫/脚本:小川英、武末勝/撮影:原一民/美術:薩谷和夫/音楽:真鍋理一郎
■出演:黒沢年男、田中邦衛、佐々木勝彦、岸田森、望月真理子、荒牧啓子、太田美緒、桂木美加、伊藤雄之助
怪奇ロマン「血を吸う」シリーズ第三弾の舞台は、八ヶ岳山麓にある名門女子学園。生徒がひとり、またひとりと消えていく怪事件の真相を、赴任してきたばかりの青年教師が追う。土地にまつわる恐ろしい吸血鬼伝説──。第二作で登場した岸田森の吸血鬼がここでも迫力十分の演技をみせる。
6月10日(土)〜16日(金)
1977年(S52)/東宝映像/カラー/88分
■監督:大林宣彦/原案:大林千茱萸/脚本:桂千穂/撮影:阪本善尚/美術:薩谷和夫/音楽:小林亜星、ミッキー吉野
■出演:池上季実子、神保美喜、大場久美子、松原愛、佐藤美恵子、田中エリ子、宮子昌代、尾崎紀世彦、南田洋子
夏休みを利用してオバチャマの屋敷を訪れた“オシャレ”と六人の友人たち。だがオバチャマはすでにこの世の人ではなく、奇怪な出来事が次々と少女たちを襲う──。遊び心が満載でワクワクドキドキ!大林宣彦監督の長篇デビュー作となった、70年代美少女POPなホラー・ファンタジー。
6月17日(土)〜23日(金)
1977年(S52)/東映東京/カラー/103分
■監督・脚本:伊藤俊也/撮影:仲沢半次郎/美術:桑名忠之/音楽:菊池俊輔
■出演:大和田伸也、山内恵美子、長谷川真砂美、泉じゅん、三谷昇、鈴木瑞穂、室田日出男、岸田今日子、小山明子
東京の若きウラン技師と山村の乙女の結婚から、次々と起こる異常で怪奇な現象──。『エクソシスト』『オーメン』など、当時のオカルト映画ブームに乗っかって東映が放った一本で、日本各地に伝わる“犬神憑き”が題材。憑依された少女のアクロバティックなアクションはみごたえたっぷり!
6月24日(土)〜30日(金)
1986年(S61)/六月劇場/カラー/72分
■監督・脚本:ガイラ/撮影:伊藤昭裕/美術:林田裕至/音楽:吉澤秀樹
■出演:木築沙絵子、萩尾なおみ、川島めぐみ、鶴岡修、加藤大樹、高橋秀樹、郷田和彦
人里離れた山奥でグラビア撮影を続けていたモデルやカメラマンが濃霧のなか道に迷い、不気味な廃屋にたどりつく。男女六人での無軌道な夜が始まるが、そこへ殺人鬼の影が迫る──。血まみれ&性描写エスカレートの刺激過剰作品、ガイラ監督によるスプラッター・エロス第一弾。
7月1日(土)〜7日(金)
1986年(S61)/六月劇場/カラー/68分
■監督・脚本:ガイラ/撮影:大澤栄一/美術:國米修市/音楽:高橋洋一
■出演:小沢めぐみ、石井絢子、北川聖良、関川慎二、佐野和宏、吉江芳成、河田川公也、吉沢健
人身売買を斡旋しているヤクザ組織と対峙することになった女性精神科医。薬漬けのショックから恐ろしいモンスターとなって甦った彼女は、単独で無慈悲なリベンジを遂行していく──。激烈、血しぶきエクスタシー!『処女のはらわた』に続くスプラッター・エロス第二弾。
7月8日(土)〜14日(金)
1988年(S63)/ジャパンホームビデオ、ディレクターズ・カンパニー/カラー/101分
■監督:池田敏春/脚本:石井隆/撮影:田村正毅/美術:丸尾知行、林田裕至/音楽:吉良知彦
■出演:小野みゆき、本間優二、小林ひとみ、中川えり子、桂木文、阿部雅彦、清水宏、島田紳助
ある人物から送られてきた謎のスナッフビデオ。真相を追う女性TVレポーターとその仲間たちは悪夢のような惨劇に巻きこまれていく──。海外でもカルト的な人気を誇る、80年代和製スプラッター・ホラーの金字塔。眼球串刺しなど気合いの入った残酷描写が冒頭シーンから展開され圧巻。
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 ※水曜サービスデー/1,000円均一
トップ写真: 『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』1970年/山本迪夫/©TOHO CO.,LTD.