映画が娯楽産業の王者から滑り落ち、斜陽の一途をたどりつつあった七〇年代。 |
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2005年1月8日(土)〜3月4日(金) 《上映作品》 《料金》 ■連夜1回のみ上映 |
1/8(土)〜14(金) 嗚呼!!花の応援団 役者やのォー1976年/日活/カラー/105分 ※16mm ■監督:曾根中生/脚本:田中陽造/原作:どおくまんプロ/撮影:山崎善弘/美術:柳生一夫/音楽:コスモスファクトリー “1年ゴミ、2年奴隷、3年人間、4年神様”と徹底的タテ社会の南河内大学応援団を舞台に、奇妙キテレツな人物たちが数々の騒動を巻き起こす。OB・薬痴寺先輩に扮するなぎら・けんいちの怪演にはあっけにとられるばかり。 1/15(土)〜21(金) ゴルゴ13 九竜の首1977年/東映京都/カラー/93分 ■監督:野田幸男/脚本:中島信昭、杉本功/原作:さいとうたかを/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:伊部晴美 アメリカの麻薬組織から、シンジケートの香港支部長暗殺を依頼されたゴルゴ。一方、敏腕刑事スミニーも香港から麻薬を一掃するべく行動開始。それぞれの目的のため火花を散らす…。誇張した髪型と眉でゴルゴになりきる千葉真一、一見の価値あり。 1/22(土)〜28(金) 愛と誠1974年/松竹=芸映プロ/カラー/89分 ■監督・脚本:山根成之/脚本:石森史郎/原作:梶原一騎、ながやす巧/撮影:竹村博/美術:横山豊/音楽:馬飼野康二 ミリオンセラーを記録した大ヒット作の実写版。学園のアイドル・愛と、不良高校生のリーダー・誠との激しく燃えるような純愛が描かれる。ヒロインに抜擢された早乙女愛は、後にグラマー&セクシー路線に転向するとは信じがたいほど可憐。 1/29(土)〜2/4(金) ドーベルマン刑事1977年/東映京都/カラー/90分 ■監督:深作欣二/脚本:高田宏治/原作:武論尊、平松伸二/撮影:中島徹/美術:富田治郎/音楽:広瀬健次郎 殺された家出娘の遺骨をひきとるため上京した沖縄・石垣島の刑事。だが、芸能界の陰謀に巻きこまれ…。麦藁帽子に、黒豚を抱えて新宿を闊歩する千葉真一。原作とはかけ離れたキャラクターに唖然。サイコな刑事役・室田日出男のキレっぷりにも唖然。 2/5(土)〜11(金) 若い貴族たち 13階段のマキ1975年/東映東京/カラー/78分 ■監督・脚本:内藤誠/脚本:金子武郎/原作:梶原一騎、佐藤まさあき/撮影:山沢義一/美術:北川弘/音楽:菊池俊輔 「ナリは野良猫、心は貴族」をモットーに、野良猫グループを率いるイカした女、通称“13階段のマキ”。得意の空手で新宿界隈を制する彼女の前にたちふさがる黒い影…。志穂美悦子が、悪徳企業や暴力団相手に華麗なアクションをみせる。 2/12(土)〜18(金) 男組1975年/東映東京/カラー/78分 ■監督:内藤誠/脚本:波多雅史、田口勝彦/原作:雁屋哲、池上遼一/撮影:出先哲也/美術:中村修一郎/音楽:戸塚昌三 荒廃した私立の名門高校、青雲学園。 凶悪な不良グループに対抗するため、学校側は関東少年刑務所から、“父親殺し”の罪名をもつ流全次郎を迎えいれ…。同名の人気劇画を映画化した過激な青春アクション。 手錠をした高校生という豪快さが魅力。 2/19(土)〜25(金) ドカベン1977年/東映東京/カラー/85分 ■監督:鈴木則文/脚本:掛札昌裕/原作:水島新司/撮影:出先哲也/美術:藤田博/音楽:菊池俊輔 ドカベンだから野球かと思いきや、野球部に入る前、柔道部時代を中心に展開する。ズブの素人が演じる主人公・山田太郎、大阪弁が上手でない岩鬼、どう見ても高校生に見えない川谷拓三扮する殿馬など、ツッコミどころ満載の一品。 水島御大も出演。 2/26(土)〜3/4(金) 天使のはらわた 赤い教室1979年/にっかつ/カラー/79分 ■監督・脚本:曾根中生/原作・脚本:石井隆/撮影:水野尾信正/美術:柳生一夫/音楽:泉つとむ 石井隆の劇画を原作とし、シリーズ二作目の本作からは自身が脚本も手掛ける。堕ちていく女の絶望的なエロスをとらえ、壮絶なメロドラマへと昇華した、にっかつロマンポルノの秀作。大胆なヌードを披露した、水原ゆう紀の捨て身の熱演も特筆もの。 |
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