1月5日(金)〜7日(日)

警視庁物語 顔のない女

1959年(S34)/東映東京/白黒/83分 ※16mm 
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『警視庁物語 顔のない女』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:長谷川公之/撮影:高梨昇/美術:北川弘/音楽:冨田勲
■出演:南廣、堀雄二、松本克平、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、今井俊二、佐久間良子

捜査員の休日を裂くようにもたらされる、バラバラ死体発見の報。牧歌的な幕開けから猟奇的展開を見せるシリーズ第9作は、荒川流域や都内各所が舞台。レギュラー刑事の顔ぶれも定まり、抜群のチームワークによる捜査活動をカメラが追う。手がかりが少ないなか、現場では驚きの検証実験が!

1月8日(月)〜14日(日)

警視庁物語 遺留品なし

1959年(S34)/東映東京/白黒/67分

『警視庁物語 遺留品なし』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:長谷川公之/撮影:佐藤三郎/美術:北川弘/音楽:冨田勲
■出演:堀雄二、南廣、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、星美智子、八代万智子、長谷部健、木村功

アパートの一室で電話交換手の女性が絞殺された。被害者は多額の株券と投資信託を持ち、結婚相談所に登録していたことが判明。捜査線上に2人の男が浮かぶ。ムーディーなタイトルバックがおしゃれな第11作は、当時の婚活事情を題材にした異色作。木村功、殿山泰司らの脇役陣が物語を彩る。

1月15日(月)〜22日(月)

警視庁物語 深夜便130列車

1960年(S35)/東映東京/白黒/80分

『警視庁物語 深夜便130列車』写真

©東映

■監督:飯塚増一/脚本:長谷川公之/撮影:高梨昇/美術:中村修一郎/音楽:小川寛興
■出演:堀雄二、中山昭二、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、今井俊二、小宮光江、山茶花究

貨物ターミナルで見つかった腐敗臭のただようトランク! 消えた荷主と被害者の足どりを追って、長田(堀)、林(花澤)、金子(山本)の各刑事は大阪へ。東京駅、夜行列車、鉄道公安職員など鉄道映画としても秀逸な第12作。花澤を相棒に大阪の町を聞き込みにまわるデカ長、山茶花究がいい味。

1月23日(火)〜2月2日(金)

警視庁物語 血液型の秘密

1960年(S35)/東映東京/白黒/56分 ※ニュープリント

『警視庁物語 血液型の秘密』写真

©東映

■監督:飯塚増一/脚本:長谷川公之/撮影:三村明/美術:北川弘/音楽:小川寛興
■出演:堀雄二、中山昭二、神田隆、花澤徳衛、松本克平、山本麟一、小林裕子、今井俊二

野良犬が掘り当てたのは、死後3日が経過した嬰児の死体だった! 林(花澤)、金子(山本)の両刑事はおむつ代わりの手ぬぐいを手がかりに聞き込みを開始。長田(堀)、山形(中山)の両刑事は嬰児のアザをヒントに捜査を続ける。2班がたどり着いた接点とは?貧困をめぐる悲劇を描く第13作。

2月3日(土)〜13日(火)

警視庁物語 聞き込み

1960年(S35)/東映東京/白黒/52分 ※ニュープリント

『警視庁物語 聞き込み』写真

©東映

■監督:飯塚増一/脚本:長谷川公之/撮影:三村明/美術:北川弘/音楽:小川寛興
■出演:堀雄二、中山昭二、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、大村文武、今井俊二、山村聰

多摩川で靴屋の男の変死体が見つかる。被害者所有の土地が、何者かに売却されていることを掴んだ捜査本部は、犯人の逃亡を警戒。極秘裏に捜査を進めた結果、謎の土地ブローカーから意外な人物の存在が明らかになる。ゲストに山村聰を迎え、前作『血液型の秘密』からの伏線が興味深い第14作。

2月14日(水)〜21日(水)

警視庁物語 ウラ付け捜査

1963年(S38)/東映東京/白黒/58分

『警視庁物語 ウラ付け捜査』写真

©東映

■監督:佐藤肇/脚本:長谷川公之/撮影:仲沢半次郎/美術:田辺達/音楽:菊池俊輔
■出演:南廣、神田隆、堀雄二、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、大木史朗、今井健二、井川比佐志

無銭飲食で浅草署に留置された川村正直(井川)が、2年前に西多摩で起きた迷宮入りの女性殺人を自供した。捜査一課によるウラ付け捜査が始まるが、川村は次々と証言をひるがえす。百戦錬磨の捜査員を翻弄させる井川比佐志の怪演が光る第20作。主任(神田)の隠れたイラストの才能を見逃すな!

2月22日(木)〜24日(土)

警視庁物語 全国縦断捜査

1963年(S38)/東映東京/白黒/82分 ※16mm 
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『警視庁物語 全国縦断捜査』写真

©東映

■監督:飯塚増一/脚本:長谷川公之/撮影:山沢義一/美術:田辺達/音楽:河辺公一
■出演:堀雄二、南廣、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、大木史朗、今井健二、中原ひとみ

顔をつぶされた身元不明の焼死体! 遺留品のベルトのバックルと煙草を手がかりに、7人の刑事は東京、沖縄、三重、秋田と各地を奔走する。おなじみの捜査陣に加え、清水元、織本順吉ら地方のデカ長が味わい深い第21作。シリーズの集大成というべき大作で、アメリカ統治下の沖縄ロケが貴重だ。

2月25日(日)〜3月3日(土)

警視庁物語 行方不明

1964年(S39)/東映東京/白黒/58分

『警視庁物語 行方不明』写真

©東映

■監督:小西通雄/脚本:長谷川公之/撮影:山沢義一/美術:田辺達/音楽:菊池俊輔
■出演:南廣、堀雄二、神田隆、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、今井健二、大村文武、加藤嘉

オリンピックで都心が様変わりするなか、墨田区の工場街で不可解な失踪事件が起きた。シリーズ最終作のテーマは学歴詐称問題。ビターでやるせない結末が胸を突く。シリーズを束ねた主任(神田)が浅草で颯爽と活躍し、有終の美を飾る。『警視庁物語』の影の功労者といえる加藤嘉もお忘れなく。

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 ※水曜サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • チケットは当日10時15分より販売いたします。定員48名。
  • 混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画面、音声が必ずしも良好でない場合がございます。

協力:東映株式会社、東京国立近代美術館フィルムセンター

トップ写真: 『警視庁物語 ウラ付け捜査』1963年/佐藤肇 ©東映