『赤い波止場』写真

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2月9日(日)〜15日(土)

赤い波止場

1958年(S33)/日活/白黒/99分

■監督・脚本:舛田利雄/脚本:池田一朗/撮影:姫田真佐久/美術:木村威夫/音楽:鏑木創
■出演:石原裕次郎、中原早苗、轟夕起子、大坂志郎、岡田真澄、清水マリ子、土方弘、二谷英明

神戸へと流れ着いた凄腕狙撃手・石原裕次郎が、裏切りと復讐の連鎖に巻き込まれるギャングアクションの秀作。銃に賭ける男たちの物語に、北原三枝とのはかないロマンスが光る。刑事役の大坂志郎もいい味。

『山と谷と雲』写真

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2月16日(日)〜22日(土)

山と谷と雲

1959年(S34)/日活/白黒/96分

■監督:牛原陽一/脚本:池田一朗/原作:檀一雄/撮影:横山実/美術:木村威夫/音楽:牧野由多可
■出演:石原裕次郎、金子信雄、千田是也、宮城千賀子、白木マリ、安井昌二、清水将夫

原作は檀一雄の「女の山彦」。雄大なアルプスの自然を背景に、小説家の兄と山岳写真家の弟、兄嫁との三角関係を描く。タフガイ裕次郎が珍しく芸術家肌の男に挑戦。密やかな恋心を抒情で綴る文芸メロドラマ。

『天と地を駈ける男』写真

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2月23日(日)〜3月1日(土)

天と地を駈ける男

1959年(S34)/日活/カラー/94分

■監督:舛田利雄/脚本:直居欽哉、横山保朗/撮影:岩佐一泉/美術:松山崇/音楽:小杉太一郎
■出演:石原裕次郎、二谷英明、芦田伸介、川地民夫、清水まゆみ、沢井杏介、近藤宏、高品格

石原裕次郎がパイロットの訓練生に扮して大空を駈けまわる本格的な航空アクション。厳しい訓練、教官との衝突、切ない恋──。ダイナミックな飛行シーンは見応え十分!北原三枝は女医役で爽やかに登場。

『自分の穴の中で』写真

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3月2日(日)〜8日(土)

自分の穴の中で

1955年(S30)/日活/白黒/125分 ※16mm

■監督:内田吐夢/脚本:八木保太郎/原作:石川達三/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:芥川也寸志
■出演:三國連太郎、宇野重吉、金子信雄、月丘夢路、利根はる恵、関弘子、北林谷栄、滝沢修

石川達三原作の文芸巨篇。斜陽族一家のエゴイズムに縛られた歪んだ人間関係がやがて破滅へと向かっていく──。ドンファン青年役の三國連太郎が強烈な存在感。義母への嫉妬に心を燃やす娘を北原三枝が好演。

『夏の嵐』写真

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3月9日(日)〜11日(火)

夏の嵐

1956年(S31)/日活/白黒/86分

■監督:中平康/脚本:長谷部慶治/原作:深井迪子/撮影:横山実/美術:松山崇/音楽:真鍋理一郎
■出演:三橋達也、小園蓉子、津川雅彦、北林谷栄、汐見洋、金子信雄、伊達信

衝動のままに身をまかせた男が姉の婚約者として現れたことから、危うい関係が進展していき…。原作は女子大生作家・深井迪子の話題作。北原三枝もお気に入りという作品で、女の激情をぶつけた演技に圧倒される。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『月は上りぬ』写真

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3月12日(水)〜19日(水)

月は上りぬ

1955年(S30)/日活/白黒/102分 ※16mm

■監督:田中絹代/脚本:斎藤良輔、小津安二郎/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:斎藤高順
■出演:笠智衆、山根寿子、杉葉子、安井昌二、三島耕、佐野周二、増田順二、小田切みき、田中絹代

穏やかに暮らす男やもめの父と三姉妹。二人の男性の来訪により、一家の生活が俄かにさざめき立つ──。晩秋の古都・奈良を舞台に、女優・田中絹代が家族の恋愛騒動をしっとりと描く。溌剌とした三女・北原三枝が印象的。

『色ざんげ』写真

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3月20日(木)〜22日(土)

色ざんげ

1956年(S31)/日活/白黒/92分

■監督:阿部豊/脚本:田岡敬一/原作:宇野千代/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:斎藤一郎
■出演:森雅之、山岡久乃、田中絹代、菅井一郎、武藤章生、天路圭子、二本柳寛、宍戸錠

妻帯者の画家と資産家令嬢の道ならぬ激しい恋──。画家・東郷青児の心中未遂事件を綴った宇野千代の小説を映画化したもの。森雅之×北原三枝が上品さをそのままに、静かな熱情を込めて演じる。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『朝やけ血戦場』写真

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3月23日(日)〜25日(火)

朝やけ血戦場

1956年(S31)/日活/白黒/76分

■監督:マキノ雅弘/脚本:関喜誉仁、内田一作/原作:村上元三/撮影:姫田真佐久/美術:小池一美/音楽:大森盛太郎
■出演:大坂志郎、河津清三郎、澤村國太郎、長谷部健、宍戸錠

妻とともに戦火を逃れた長岡藩士・大坂志郎は、道中で敵に捕えられてしまう。四面楚歌の状況で、身重の妻が産気づき…。張りつめた緊張感のなかで、人情の機微をみごとにとらえた男気あふれる粋な逸品。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『愛のお荷物』写真

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3月26日(水)〜4月2日(水)

愛のお荷物

1955年(S30)/日活/白黒/110分

■監督・脚本:川島雄三/脚本:柳沢類寿/撮影:峰重義/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:山村聰、三橋達也、轟夕起子、山田五十鈴、東野英治郎、殿山泰司、三島雅夫、高友子、フランキー堺

受胎調整を訴える厚生大臣の一家で次々と発覚するドタバタ妊娠騒動!ノーブルな輝きを放つ北原三枝をはじめ、俳優陣のキャラクターも魅力的。フランス戯曲を土台としたモダンな味わいの痛快風刺コメディ。

『逆光線』写真

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4月3日(木)〜 5日(土)

逆光線

1956年(S31)/日活/白黒/91分

■監督・脚本:古川卓巳/脚本:池田一朗/原作:岩橋邦枝/撮影:姫田真佐久/美術:高田一郎/音楽:小杉太一郎
■出演:安井昌二、青山恭二、渡辺美佐子、香月美奈子、木室郁子、泉桂子

“女・石原慎太郎”と呼ばれた岩橋邦枝の小説を原作に、新たな性道徳を求める肉食系女子大生を描いた女版太陽族映画。奔放な性をシャープにとらえた才気溢れる作品で、北原三枝の冷たい美貌が美しく映える。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • チケットは当日10時15分より販売致します。定員48名。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承下さい。

協力:日活株式会社 ・ 東京国立近代美術館フィルムセンター