【スケジュール】【ラピュタ阿佐ヶ谷】 |
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吉村公三郎
安城家の舞踏会
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8.22[日]ー24[火]
1947年/松竹大船/白黒/89分
■製作:小倉武志/脚本:新藤兼人/原作:吉村公三郎/撮影:生方敏夫/美術:浜田辰雄/音楽:木下忠司 ■出演:滝沢修、森雅之、原節子、逢初夢子、神田隆、清水将夫
一夜の舞踏会を通して描く人間模様
“生涯の同志”吉村×新藤コンビの起点
敗戦とともに没落していく華族の虚栄と憂愁、そして新しい時代の到来を、一夜の舞踏会に集まる人々の姿の中に鋭く描く。濃厚な作劇と巧みな演出に、滝沢修、森雅之、原節子といった配役の良さもあり、戦後最初のすぐれた作品として記憶される。
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内田吐夢
恋や恋なすな恋
(c)東映
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8.22[日]ー28[土]
1962年/東映京都/カラー/109分
■製作:大川博/脚本:依田義賢/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:木下忠司 ■出演:大川橋蔵、瑳峨三智子、宇佐美淳也、日高澄子、薄田研二、月形竜之介、柳永二郎
歌舞伎と舞踊劇にアニメーションまで
野心的手法でえがく平安絵巻
人形浄瑠璃『芦屋道満大内鑑』に清元の『保名狂乱』を加えたファンタスティック・ラブロマンス。天文学者・阿倍保名は美しい娘と恋に落ちるが、実は彼女は…。部分的に動画を使うなど、大胆な形式が巧みに統一され美しい世界をつくりだす。
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今井正
真昼の暗黒
写真提供:独立プロ名画保存会
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8.22[日]ー28[土]
1956年/現代ぷろだくしょん/白黒/122分
■製作:山田典吾/脚本:橋本忍/原作:正木ひろし/撮影:中尾駿一郎/美術:久保一雄/音楽:伊福部昭 ■出演:草薙幸二郎、松山照夫、左幸子、内藤武敏、飯田蝶子、北林谷栄
権威にたいする挑戦
最高裁からの圧力にも屈しない
戦後の冤罪でよく知られた“八海事件”にもとづく原作『裁判官』を映画化。係争中の裁判を正面から批判したものとして、大きな反響を呼んだ。その後、裁判は三度最高裁に持ち込まれ、映画の主張どおり被告の無罪が確定した。
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森一生
まらそん侍
(c)角川映画
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8.25[水]ー31[火]
1956年/大映京都/白黒/90分 ※16mm
■製作:酒井箴/脚本:八木隆一郎/原作:伊馬春部/撮影:本多省三/美術:上里義三/音楽:鈴木静一 ■出演:勝新太郎、トニー谷、瑳峨三智子、三田登喜子、益田喜頓、大泉滉、夏目俊二
こんな勝新なかなかお目にかかれない…
青春スポ根ドラマ時代劇版
家老の娘を手に入れようと、若侍たちが“遠足”と呼ばれるマラソン大会に参加、デッドヒートを繰りひろげ…。白塗りの勝新が若い二枚目の侍を演じる青春時代劇。大泉滉の走りっぷりが爆笑を誘い、トニー谷の才気も突出している。
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新藤兼人
本能
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8.25[水]ー31[火]
1966年/近代映画協会/白黒/103分
■製作:桑原一雄/製作・脚本:新藤兼人/撮影:黒田清巳/音楽:林光 ■出演:乙羽信子、観世栄夫、東野英治郎、殿山泰司、宇野重吉、島かおり
日本映画には数少ない艶笑喜劇
乙羽信子に神々しいまでの母性をみる
原爆で不能になった男が山村に逃れ、“夜這い”の習慣によって性機能を回復する…。蓼科高原の四季を背景に、心の傷痕、性(生)の回復、すべてを包みこむ母性を説話的なタッチで描いた大人の童話ともいうべき心やさしい作品。
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谷口千吉
独立機関銃隊未だ射撃中
(c)東宝
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8.29[日]ー9.4[土]
1963年/宝塚映画/白黒/92分
■製作:田中友幸、角田健一郎/脚本:井手雅人/撮影:山田一夫/音楽:團伊玖磨 ■出演:三橋達也、佐藤允、堺左千夫、太刀川寛、寺田誠、夏木陽介、福山博寿、尾小山安治
「守備隊の方針が決まった。死守だ」
生々しく骨太な東宝戦争アクション
舞台はソ連国境の戦場。凄まじい砲撃の中、重機関銃トーチカの五人の守備兵たちは追いつめられていく…。密室に充満する男たちの息づかい、悲壮感。酒とスルメを口に、本物の九二式重機関銃を手に、三橋達也らが男臭く存在感をみせる。
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