『また逢う日まで』写真

©TOHO CO., LTD.

10月27日(日)〜11月2日(土)

また逢う日まで

1950年(S25)/東宝/白黒/110分

■監督:今井正/脚本:水木洋子、八住利雄/撮影:中尾駿一郎/美術:河東安英/音楽:大木正夫
■出演:岡田英次、滝沢修、河野秋武、風見章子、杉村春子、芥川比呂志、大泉滉

空襲下の地下鉄ホームで知りあった若い男女が、恋に落ち、結ばれるが、一方で戦火も日々激しくなっていく──。ロマン・ロランの小説『ピエールとリュース』を翻案した反戦メロドラマ。「ガラス越しの接吻」は日本映画史に残る名場面。

『あの手この手 PRESENT FROM AKO』写真

©KADOKAWA 1952

11月3日(日)〜9日(土)

あの手この手 PRESENT FROM AKO

1952年(S27)/大映京都/白黒/93分

■監督・脚本:市川崑/原作:京都伸夫/脚本:和田夏十/撮影:武田千吉郎/美術:西岡善信/音楽:黛敏郎
■出演:森雅之、水戸光子、堀雄二、伊藤雄之助、津村悠子、望月優子

何ごとも奥さま主導型の鳥羽さん一家に、じゃじゃ馬娘のアコちゃんが闖入。旦那さまの主権回復に大奮闘する──。人気ラジオドラマを映画化した“恐妻家もの”ホームコメディ。久我美子のみごとなコメディエンヌぶり!

『あにいもうと』写真

©KADOKAWA 1953

11月10日(日)〜16日(土)

あにいもうと

1953年(S28)/大映東京/白黒/86分 ※16mm

■監督:成瀬巳喜男/原作:室生犀星/脚本:水木洋子/撮影:峰重義/美術:仲美喜雄/音楽:斎藤一郎
■出演:京マチ子、森雅之、船越英二、潮万太郎、浦辺粂子、山本礼三郎、堀雄二

東京近郊、多摩川べりの田舎町。奉公先で身篭り暇をだされた長女・京マチ子、粗野だが家族想いの長男・森雅之、真面目で素直な末妹・久我美子──。愛憎入り混じる深い兄妹愛の世界を描いた、室生犀星の同名小説二度目の映画化。

『噂の女』写真

©KADOKAWA 1954

11月17日(日)〜23日(土)

噂の女

1954年(S29)/大映京都/白黒/84分

■監督:溝口健二/脚本:依田義賢、成澤昌茂/撮影:宮川一夫/美術:水谷浩/音楽:黛敏郎
■出演:田中絹代、大谷友右衛門、進藤英太郎、峰幸子、阿井三千子、大美輝子、浪花千栄子

舞台は京都島原。女手ひとつで置屋兼お茶屋をきりもりする母親と、家業が知れて恋に破れ、自殺未遂をおこした一人娘。廓風俗を背景に母娘の愛情のもつれを描いた、溝口健二監督の現代ものの小品。久我美子のエレガントな装いも◎。

『恋文』写真

©国際放映

11月24日(日)〜26日(火)

恋文

1953年(S28)/新東宝/白黒/97分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

■監督:田中絹代/原作:丹羽文雄/脚本:木下惠介/撮影:鈴木博/美術:進藤誠吾/音楽:斎藤一郎
■出演:森雅之、香川京子、宇野重吉、道三重三、安西郷子、関千恵子、夏川静江

元エリート軍人の森雅之は、娼婦たちが米兵に送るラブレターの代筆業をしながら、かつて想いを寄せた女性・久我美子の行方を追う──。丹羽文雄の同名小説を木下惠介が脚色、女優としてキャリアを重ねた田中絹代が初監督に挑んだ。

『正義派』写真

©1957 松竹株式会社

11月27日(水)〜30日(土)、12月4日(水)〜6日(金)

正義派

1957年(S32)/松竹大船/白黒/91分 ※英語字幕付

■監督:渋谷実/原作:志賀直哉/脚本:斎藤良輔、馬場当/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:池田正義
■出演:佐田啓二、田浦正巳、野添ひとみ、三好栄子、伊藤雄之助

バス事故に居合わせた修理工の青年は、正義感から先輩運転手に不利な証言をしてしまう──。重い題材ながら、ドライかつ軽妙に描かれる東京下町の人間模様。志賀直哉の『正義派』と『清兵衛と瓢箪』をもとに渋谷実が監督した意欲作。

『この広い空のどこかに』写真

©1954 松竹株式会社

12月1日(日)〜3日(火)

この広い空のどこかに

1954年(S29)/松竹大船/白黒/109分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

■監督:小林正樹/脚本:楠田芳子/潤色:松山善太/撮影:森田俊保/美術:平高主計/音楽:木下忠司
■出演:佐田啓二、高峰秀子、石濱朗、大木実、田浦正巳、浦辺粂子

楠田芳子のオリジナル脚本を松山善三が潤色、小林正樹が監督した家庭群像劇の傑作。川崎で酒屋を営むある一家の確執とやがてくる和解──それらを嫁いできたばかりの主婦・久我美子の澄んだ瞳でみつめる。いきいきと描きだされる庶民生活。

『挽歌』写真

©1957 松竹株式会社

12月7日(土)〜13日(金)

挽歌

1957年(S32)/歌舞伎座/白黒/116分 ※16mm

■監督:五所平之助/原作:原田康子/脚本:八住利雄、由起しげ子/撮影:瀬川順一/美術:久保一雄/音楽:芥川也寸志
■出演:森雅之、高峰三枝子、石濱朗、渡辺文雄、浦辺粂子

関節炎を患って以来左手が不自由なヒロインは、心の空虚から中年建築技師と恋に陥り、同時に彼の美しい妻にも惹かれていく──。イメージにぴったりと原作者からも激賞された久我美子。霧の港町釧路の風景に彼女の美貌が映える。

『美わしき歳月』写真

©1955 松竹株式会社

12月14日(土)〜16日(月)

美わしき歳月

1955年(S30)/松竹大船/白黒/120分 ※16mm ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

■監督:小林正樹/脚本:松山善三/撮影:森田俊保/美術:平高主計/音楽:木下忠司
■出演:木村功、佐田啓二、織本順吉、小林トシ子、野添ひとみ、佐竹明夫、田村秋子、沢村貞子

祖母とともに花屋を営む娘・久我美子と、戦死した兄の三人の同級生──新米医師・木村功、キャバレーの楽士・佐田啓二、鉛工場で働く織本順吉らが織りなす恋と友情の物語。踏まれても、強く生き抜こうとする青春の強さ。

『今日もまたかくてありなん』写真

©1959 松竹株式会社

12月17日(火)〜23日(月)

今日もまたかくてありなん

1959年(S34)/松竹大船/カラー/74分

■監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/美術:梅田千代夫/音楽:木下忠司
■出演:中村勘三郎、高橋貞二、中村勘九郎、田村高廣、小坂一也、三井弘次、佐野周二、三國連太郎

ひと夏の間、湘南のマイホームを貸すことにした安サラリーマン一家。軽井沢の実家に戻った妻・久我美子は、そこで心に傷を負った元軍人と知りあう。木下惠介が書き下ろし、自ら監督。タイトルは島崎藤村の詩『千曲川旅情の歌』より。

『ゼロの焦点』写真

©1961 松竹株式会社

12月24日(火)〜30日(月)

ゼロの焦点

1961年(S36)/松竹大船/白黒/95分

■監督:野村芳太郎/原作:松本清張/脚本:橋本忍、山田洋次/撮影:川又昂/美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、加藤嘉

新婚七日で消えた夫。若妻・久我美子は出張先の北陸金沢を訪れ悲痛な追跡を続ける──。断崖での謎解き等、後のTVサスペンスにも影響を与えた清張ものの秀作。過去、現在を縦横無尽に入り組ませ、推理劇の醍醐味をたっぷりと味わわせてくれる。

■料金(当日)

一般…1,400円 / シニア・学生…1,200円 / 会員…1,000円
※水曜サービスデー…1,200円均一

■インフォメーション

  • 各回定員入れ替え制
  • 午前10時より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

※12月31日(火)、1月1日(水)は休館いたします。

協力:松竹株式会社、株式会社KADOKAWA、東宝株式会社、国際放映株式会社、国立映画アーカイブ

トップ写真: 『恋文』 1953年/田中絹代 ©国際放映