愛と死の谷間 (c)日活
日活映画製作再開50周年戦後復活し開花した日活映画2003年6月29日(日)ー8月23日(土) ラピュタ阿佐ヶ谷


スケジュール
作品解説1作品解説2作品解説3
料金

一般    … 1,100円
学生・シニア… 1,000円
会員    …  700円
3回券   … 2,700円
フリーパス …16,000円

※フリーパスは、3×4cm写真が必要となります。劇場窓口のみの発売です。限定30枚(一般15枚・学生15枚)。フリーパスの方も当日整理番号が必要となります。満員の際ご入場出来ない場合がございます。ご注意ください。

※日活特集についてお詫び。
日活映画特集につきまして、上映予定としておりました「からたちの花」(1929年阿部豊監督)作品はプリントが現存せず、上映しますのは戦後版「かたらちの花」(1954年佐伯清監督)作品となります。手違いによる過った情報の掲載、また楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げます。



【こんな日活映画を観たことがあるか】

日活が、東京多摩川に撮影所を造り、念願叶って映画製作を再開したのは1954年4月である。戦時中政府による企業合併のため、映画製作は東宝、松竹、大映の三社に限定され、業績のあまりふるわなかった日活は、大映に併合され、興行専門の会社として存続していた。だから、製作は実に12年ぶりのことである。再開にあたって何よりも急務とされるのは人材確保である。新人など悠長に育成している暇などはないから、既存の映画会社や演劇界などから集めてこなければならない。各社は五社協定なるものを結び、その人材の引き抜きの自己防衛に努めた。が、長年古い掟に縛られ思うような映画が撮れない、ベテランが多く控えて若手や新人に出番が回ってこない等様々な理由で不満を抱えていた人たち、またそうでない人たちにとっても新しい日活は魅力に思え、活路を求めて続々とやってきた。ベテランはより自由なスタイルで技巧を磨き、若手や新人は新しい方法で生き生きと取り組み、そして次々と花を咲かせていった。今回上映する作品は、その製作再開にあたって争うように作られた数々の中から、今まであまり観ることのできなかったものを中心に取り上げてみた。もちろん量産時代のことであるから、数打ちゃ当たる的な要素は多分にある。だから、映画は、偏見や固定概念を捨てて、ましてやあまり期待感など抱かないで観た方が良い。観終わった後、思わず得をした幸せな気分にさせてくれる作品に当たることもあるから。たとえハズレでも、その時代の雰囲気や若きあこがれのスターたちのご尊顔を拝見できただけでも、決して損はしないはず…と思うのだが。


○特記以外は16ミリプリント上映となります。
○16ミリ作品の中には音声の不良なものが多くふくまれてます。ご了承下さい。
○プリント状態の不良な作品がございます。それに共なう映写トラブル、上映時間、作品の変更等が発生する場合がございます。こちらも合わせてご了承下さい。

○協力:日活株式会社○敬称略

ラピュタ阿佐ケ谷



更新:03/06/10