昭和の銀幕に輝くヒロイン【第14弾】岡田茉莉子スペシャル

2004年4月11日(日)〜6月5日(土) ラピュタ阿佐ヶ谷

『芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏』 『土砂降り』 『集金旅行』
『ある落日』 『女の坂』 『猟銃』 『秋津温泉』 『今年の恋』

       
 

【モーニングショー】
連日朝10:30より
1回のみ上映

【料金】
一般…1,200円
シニア・学生…1,000円
会員…800円
※水曜サービスデー…
 1,000円均一

 

4月11日(日)〜17日(土)

芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏

1955年(S30)/東宝/白黒/106分

■製作:佐藤一郎/監督:青柳信雄/脚本:梅田晴夫、宮内義治/原作:舟橋聖一/撮影:芦田勇/美術:村木忍
■出演:森繁久彌、志村喬、中北千枝子、杉村春子、北川町子

演技派女優へ脱皮した出世作『芸者小夏』の翌年に続編としてつくられた作品。岡田茉莉子は芸者の子として生まれ、男にすがらなければ生きていけない幸薄い女・小夏をその美貌をもって演じている。

 
     
 

4月18日(日)〜24日(土)

土砂降り

1957年(S32)/松竹大船/白黒/105分

■監督・脚本:中村登/脚本:椎名利夫/原作:北条秀司/撮影:長岡博之/美術:芳野尹孝/音楽:武満徹
■出演:沢村貞子、佐田啓二、田浦正巳、桑野みゆき、山村聰

連れ込み旅館の女主人とその子供たち。母が妾であるために、長女の結婚話が破談になって…。断ちきれぬ恋、親子の背中合わせの愛情を描いた異色作。岡田茉莉子が宿命的に不幸な長女を熱演。

 

4月25日(日)〜5月1日(土)

集金旅行

1957年(S32)/松竹大船/カラー/102分

■監督:中村登/脚本:椎名利夫/原作:井伏鱒二/撮影:生方敏夫/美術:熊谷正雄/音楽:黛敏郎
■出演:佐田啓二、花菱アチャコ、伊藤雄之助、小林トシ子

家賃の取り立てを思いついた男と慰謝料の請求を思いついた女。そんなふたりが集金目当ての旅にでた。喧嘩しながらも、次第に恋仲になっていく過程をユーモアを交えながら描きだす。

 
     
 

5月2日(日)〜8日(土)

ある落日

1959年(S34)/松竹大船/白黒/94分

■製作:小梶正治/監督・脚本:大庭秀雄/脚本:光畑硯郎/原作:井上靖/撮影:長岡博之/美術:芳野尹孝
■出演:高橋貞二、森雅之、朝丘雪路、伊藤雄之助、奈良真養

井上靖の同名小説を映画化。 妻ある男性と離れがたい関係を結んでしまった女の揺れる心、切ない愛の日々を描く哀愁ロマン。互いの幸福をみつめる男女それぞれの想いは信州八ツ岳山麓に辿りつく。

 

5月9日(日)〜15日(土)

女の坂

1960年(S35)/松竹京都/カラー/107分

■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/原作:沢野久雄/撮影:宮島義勇/美術:大角純一/音楽:黛敏郎
■出演:佐田啓二、河内桃子、高千穂ひづる、乙羽信子、北上弥太朗

京銘菓の老舗を継いだ現代娘が、伝統の生菓子作りに若い情熱を燃やし、次第に京女として成長していく姿を描く。美しい京都の街並に映える、岡田茉莉子のはつらつとした存在感が魅力。

 
     
 

5月16日(日)〜22日(土)

猟銃

1961年(S36)/猟銃プロ、松竹大船/カラー/98分

■監督:五所平之助/脚本:八住利雄/原作:井上靖/撮影:竹野治夫/美術:平川透徹/音楽:芥川也寸志
■出演:山本富士子、鰐淵晴子、佐田啓二、乙羽信子、柳永二郎、田浦正巳

心理的な綾の複雑さから映画化至難とされていた井上靖『猟銃』の映画化。従妹の夫と愛人関係を続ける女、二人の関係を知らぬげに男との情事にふける妻。揺れうごく男女の心の機微を描きだす。

 

5月23日(日)〜29日(土)

秋津温泉

1962年(S37)/松竹大船/カラー/112分

■製作:白井昌夫、岡田茉莉子/監督・脚本:吉田喜重/原作:藤原審爾/撮影:成島東一郎/美術:浜田辰雄
■出演:長門裕之、芳村真理、清川虹子、東野英治郎、山村聰

温泉宿の娘と宿泊客の青年との十七年におよぶ激しい愛のふれあいを、美しい日本の四季を背景に描く。岡田茉莉子が企画し、吉田喜重が監督。のちに結婚するふたりの出逢いの作品でもある。

 
       
 

5月30日(日)〜6月5日(土)

今年の恋

1962年(S37)/松竹大船/白黒/82分

■製作:月森仙之助/製作・監督・脚本:木下恵介/撮影:楠田浩之/美術:梅田千代夫/音楽:木下忠司
■出演:吉田輝雄、田村正和、石川竜二、峯京子、三木のり平、東山千栄子

高校生の光と一郎は仲がよい。そして揃って成績も悪い。 成績不良の原因は友達だというそれぞれの兄と姉が知りあって…。岡田茉莉子は弟の監督に一生懸命な料理屋の看板娘という役どころ。

 
■フィルム状態により、作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承下さい。敬称略。
■当日午前10時15分より整理番号付き入場券を発行します。定員48名。