■ 作品解説 / / /

『ダイナマイトどんどん』写真

(c)角川映画

2月6日(水) 〜12日(火)

ダイナマイトどんどん

1978年(S53)/大映/カラー/142分

■脚本:井手雅人、古田求/原作:火野葦平/撮影:村井博/美術:竹中和雄/音楽:佐藤勝 ■出演:菅原文太、北大路欣也、宮下順子、嵐寛寿郎、金子信雄、岸田森、中谷一郎

昭和初期の北九州。地元ヤクザの抗争を民主的に解決しようと野球大会が開かれた!しかしそこは懲りない人々。スパイクの先を尖らせたり、バットに鉛を埋め込んだりのハチャメチャな殺人試合となっていく…。菅原文太をはじめヤクザ映画でお馴染みの面々が勢揃いした傑作喜劇。

『吶喊』写真

(c)ATG

2月10日(日) 〜16日(土)

吶喊

1975年(S50)/喜八プロ、ATG/カラー/93分

■脚本:岡本喜八/撮影:木村大作/美術:植田寛/音楽:佐藤勝 ■出演:伊藤敏孝、岡田裕介、高橋悦史、伊佐山ひろ子、千波恵美子、坂本九、仲代達矢、田中邦衛、岸田森

幕末の“戊辰戦争”に巻き込まれた若者達の姿を、絶妙の喜八タッチで描いた青春喜活劇。対照的な二人の青年――奥州の貧乏百姓・千太と、官軍の密偵見習い・万次郎が、大きくうねる時代のなかを突っ走る!動乱期に生きる若者を伊藤敏孝と岡田裕介が好演。

『赤毛』写真

(c)東宝

2月13日(水) 〜19日(火)

赤毛

1969年(S44)/三船プロ/カラー/116分

■脚本:岡本喜八、廣澤榮/撮影:斉藤孝雄/美術:植田寛/音楽:佐藤勝 ■出演:三船敏郎、岩下志麻、高橋悦史、寺田農、乙羽信子、望月優子、田村高廣、伊藤雄之助

慶応四年。赤報隊士の権三は、代官屋敷から年貢米を百姓に返したり、女郎達を解放したりと民衆のために立ち上がるが、その働きが官軍の目にとまり…。世直しを夢見て豪快に暴れた男!赤報隊の一隊士を主軸に、民衆のエネルギーと体制の非情さを描いた幕末アクション。

『肉弾』写真

(c)東宝

2月13日(水) 〜19日(火)

肉弾

1968年(S43)/「肉弾」をつくる会、ATG/白黒/116分

■脚本:岡本喜八/撮影・照明:村井博/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:寺田農、大谷直子、伊藤雄之助、小沢昭一、田中邦衛、笠智衆、北林谷栄、中谷一郎、天本英世

昭和二〇年、盛夏。学徒兵の“あいつ”は日本が降伏したことを知らずに、魚雷を括りつけたドラム缶の中で海上待機しながら、様々なことを思い出していた…。戦争の中のひと粒の青春――。岡本喜八が戦中派としての想いを描きあげた、可笑しくて、哀しくて、痛烈な映画詩。

『血と砂』写真

(c)東宝

2月17日(日) 〜23日(土)

血と砂

1965年(S40)/東宝、三船プロ/白黒/132分

■脚本:佐治乾、岡本喜八/撮影:西垣六郎/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:三船敏郎、佐藤允、団令子、伊藤雄之助、仲代達矢、名古屋章、天本英世、伊吹徹、長谷川弘

昭和二〇年の北支戦線。曹長・小杉は少年軍楽隊を率いて、八路軍の猛攻により全滅したヤキバ砦の奪還に向かう――。伊藤桂一『悲しき戦記』の挿話をもとに映画化した異色の戦争映画。冒頭では楽しく、ラストではあまりにも壮絶な「聖者の行進」が映画の余韻として耳に残り続ける。

『斬る』写真

(c)東宝

2月17日(日) 〜23日(土)

斬る

1968年(S43)/東宝/白黒/114分

■脚本:岡本喜八、村尾昭/原案:山本周五郎/撮影:西垣六郎/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:仲代達矢、高橋悦史、星由里子、久保明、岸田森、中村敦夫、田村奈己

山本周五郎『砦山の十七日』を原案に映画化した痛快時代劇。江戸末期、暴力と非道が支配する上州・小此木領内。ぶらり現れた二人の男が、家老殺害事件をきっかけとする藩政改革に遭遇し…。敵か味方か凄い奴二人!斬って、斬って、斬りまくる喜八エンターテインメントの真髄。

『大学の山賊たち』写真

(c)東宝

2月20日(水) 〜26日(火)

大学の山賊たち

1960年(S35)/東宝/カラー/94分

■脚本:岡本喜八、関沢新一/撮影:飯村正/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:久保明、江原達怡、ミッキー・カーチス、山崎努、佐藤允、白川由美、鶴田浩二、越路吹雪、上原謙

吹雪に襲われた山岳部員とデパートガールの一行が、ある山荘へ逃げ込んだ。だが、遭難したデパートの社長、山荘の女主人の亡き夫、二人組の強盗までが加わって、事態は二転三転。閉じこめれた彼等の運命は?アクションあり、幽霊あり、ギャングあり。冬山を背景にした青春アクション。