■監督・脚本:小川卓寛/撮影:久我山剛
■出演:山本昌平、谷ナオミ、青山リマ、青山美沙、島江梨子、森村由加、冬木京三、北村淳、小川純、大倉乱童
低学歴を理由にプロポーズを断られた男・山本昌平。それ以来彼はすべての女を憎み、復讐のために次々と誘惑しては強姦した。異常な執念を抱く男の凄まじいセックス遍歴とその意外な終末──。監督の小川卓寛は小川欽也の変名。
2022年3月12日(土)〜4月10日(日)
レイトショー 連日21時スタート
ラピュタ阿佐ケ谷
本特集上映フィルムは、すべて福島県にある本宮映画劇場の館主・田村修司が六邦映画社長・鈴木邦夫氏の申し出を受けて買い取ったものです。館主はキュートな谷ナオミなど六邦映画の魅力に注目し、50年近く保存につとめてまいりました。
今回の上映フィルムのなかには、2019年令和元年東日本台風による水害を被りながらも、フィルム救済プロジェクト、映写技師の方々の尽力により、幸運にも生き延びたものも含まれています。(これらの事情は拙著「場末のシネマパラダイス」をご参照ください。)
全国をさすらい本宮映画劇場にたどり着いた六邦映画のフィルムたちが映画の生命を取り戻す時間をご覧いただきたいと思います。
(本宮映画劇場 田村優子)
2022年3月12日(土)〜4月10日(日)
レイトショー 連日21時スタート
ラピュタ阿佐ケ谷
3月12日(土)〜16日(水)
1973年(S48)/六邦映画/パートカラー/63分
■監督・脚本:小川卓寛/撮影:久我山剛
■出演:山本昌平、谷ナオミ、青山リマ、青山美沙、島江梨子、森村由加、冬木京三、北村淳、小川純、大倉乱童
低学歴を理由にプロポーズを断られた男・山本昌平。それ以来彼はすべての女を憎み、復讐のために次々と誘惑しては強姦した。異常な執念を抱く男の凄まじいセックス遍歴とその意外な終末──。監督の小川卓寛は小川欽也の変名。
3月17日(木)〜21日(月)
1973年(S48)/六邦映画/カラー/61分
■監督:久我剛/脚本:戸塚純/撮影:小橋健二
■出演:谷ナオミ、森村由加、島江梨子、青山リマ、青山美沙、山本昌平、竜谷誠、椙山拳一郎、小川純
母を殺されたうえ義父に処女まで奪われた娘が、自分の手を汚さずに巧妙な罠を仕掛け、恐ろしい殺人を計画していく──。淑女のような悪女に谷ナオミが扮して媚薬のごとき魅力を全篇にふりまく、ミステリータッチの愛欲ドラマ。
3月22日(火)〜26日(土)
1971年(S46)/六邦映画/カラー/74分
■監督:図師巌/脚本:星雅二、霧島左京/撮影:浜野誠之/動画演出:しまのりひこ
■出演:椙山拳一郎、祝真理、乱孝寿、林美樹、杉夕子、笹木保、島たけし
打出の小槌で背丈は伸びたがアレは元のままの一寸太郎。男女交合の秘宝万華鏡を要求するかぐや姫──。お伽噺『一寸法師』『かぐや姫』『鶴の恩返し』等をエロティックにパロディ化、しかも実写&アニメーションでという幻の珍品。
3月27日(日)〜31日(木)
1973年(S48)/六邦映画/カラー/58分
■監督:久我剛/脚本:戸塚純/撮影:斎藤信二
■出演:谷ナオミ、青山リマ、城新子、森村由加、山谷ますみ、北村淳、小川純、椙山拳一郎、宮瀬健二
男嫌いで有名な下着デザイナー。彼女の隠しもっている色とりどりのパンティには、その一枚一枚に甘い思い出が秘められている──。白、ピンク、ブルーの三部からなるオムニバス映画。お色気No.1谷ナオミが様々な情事スタイルを披露。
4月1日(金)〜5日(火)
1973年(S48)/六邦映画/パートカラー/62分
■監督:秋津隆二/脚本:戸塚純/撮影:久我剛
■出演:谷ナオミ、森村由加、青山リマ、山谷ますみ、藤ひろ子、山本昌平、今泉洋、武藤周作、冬木京三
奇妙なセックスの儀式で強烈なテレパシーを持つようになった未亡人。明日の運命を映しだす古い手鏡の中に彼女がみたものは……という異色作。テレパスに藤ひろ子、不幸な予言を授けられる同僚に谷ナオミ、能力後継者に青山リマ。
4月6日(水)〜10日(日)
1973年(S48)/六邦映画/カラー/61分
■監督:秋津隆二/脚本:戸塚純/撮影:久我剛
■出演:谷ナオミ、森村由加、青山リマ、朝霞かす美、加茂川洋子、飛鳥琴美、武藤周作、長岡丈二、北村淳
愛しあう二人がある事件を機に離ればなれに。そして二年、男は殺し屋、女は奔放なズベ公になっていた!転落カップルの邂逅に、ストリップ劇団や人身密輸組織を絡めたもの。女王・谷ナオミ、関西ヌード界の明星・朝霞かす美の競演。
本宮映画劇場(福島県本宮市)は築108年を迎えます。1914年に地元有志によって建てられた本宮座が、1947年に映画館に衣替えしたものです。邦洋各社の作品を上映していましたが、全国的な映画観客動員数の減少により、1963年に常設館としての活動休止を余儀なくされます。しかし、その後も約20年間にわたり、ピンク映画などの短期上映や福島県内の映画館へのフィルム配給をつづけました。現在でも館主・田村修司が建物、資料の管理維持にあたっています。
「場末のシネマパラダイス−本宮映画劇場」
田村優子 著
筑摩書房 定価(本体1,800円+税)
映写機の光、謎のポスター、100年を超えた建物……
映画をめぐる記憶を呼び醒ませ!
堂々の大公開。奇跡の映画館へようこそ!
福島県の小さな町に残る築100年を超える映画館では古い映写機やフィルムが出番を待っている。まるでタイムカプセルのような劇場の歴史と館主の姿を伝える。
一般…1,300円 / シニア・学生…1,100円 / 会員…900円 / 水曜サービスデー…1,100円均一