5月4日(土)〜8日(水)

連続暴姦

1983年(S58)/新東宝映画/カラー/60分

『連続暴姦』写真

■監督:滝田洋二郎/脚本:高木功/撮影:佐々木原保志/照明:守田芳彦/編集:酒井正次/助監督:桜田繁
■出演:大杉漣、織本かおる、麻生うさぎ、末次真三郎、竹村祐佳、佐々木裕美、螢雪次朗

十三年前に姉を殺害したレイプ犯に戦いを挑む女性の姿を描いた傑作サスペンス。当時のズームアップ映画祭ベストテン第一位に輝いた、いまや日本映画の重鎮となりつつある滝田洋二郎監督の若き日のパワフルかつ野心的な傑作。レイプ犯を演じたデビュー間もない頃の大杉漣の体当たり演技は必見もの。

5月9日(木)〜13日(月)

新・鍵穴 絡みあう舌と舌

2005年(H17)/国映、新東宝映画/カラー/63分 (プリントタイトル『和服エロス・蔵のなか 淫蜜な関係』)

『新・鍵穴 絡みあう舌と舌』写真

■監督:深町章/企画:朝倉大介/脚本:岡輝男/撮影:清水正二/編集:酒井正次/録音:シネ・キャビン/助監督:佐藤吏
■出演:葉月螢、里見瑤子、池田こずえ、千葉尚之、なかみつせいじ、丘尚輝、山口玲子

敗戦間もない頃、ある官僚の妻となった珠代は古い蔵の二階で夫が別の女と逢瀬を重ねているという疑いをもつ。突然現れた謎の青年が夫と女の情事を珠代に見せると約束するが…。江戸川乱歩的猟奇・幻想の世界を描いた岡輝男の脚本をピンク界の巨星深町章監督が葉月螢(現ほたる)とのコンビで映像化。

5月14日(火)〜18日(土)

人妻家政婦 情事のあえぎ

2000年(H12)/新東宝映画/カラー/61分 (プリントタイトル『家政婦は人妻 舐めまわす』)

『人妻家政婦 情事のあえぎ』写真

■監督:橋口卓明/企画・脚本:福俵満/撮影:中尾正人/編集:酒井正次/録音:シネ・キャビン/助監督:菅沼隆
■出演:伊藤猛、佐々木麻由子、小林節彦、佐々木基子、工藤翔子、坂田雅彦

家政婦として働きに出た人妻がその家で体験した情事。私立探偵の亜門は彼女の夫の依頼で浮気の事実を確認するが…。故伊藤猛の隠れた当たり役私立探偵園辺亜門シリーズの第一作。ピンク映画デビュー二年目の佐々木麻由子が謎めいた人妻を演じた。クライムミステリーとしても楽しめる一篇。

5月19日(日)〜23日(木)

ピンサロ病院 ノーパン白衣

1997年(H9)/新東宝映画/カラー/60分 (プリントタイトル『下半身クリニック しぼり出す』)

『ピンサロ病院 ノーパン白衣』写真

■監督:的場ちせ/企画・脚本:福俵満/撮影:田中譲二/照明:上妻敏厚/編集:フィルムクラフト/助監督:松岡誠
■出演:麻生みゅう、風間今日子、浅倉麗、篠原さゆり、原田なつみ、村上ゆう、樹かず、山本清彦、柳東史、平賀勘一

「万病の治癒の元は性の解放にあり」と主張する山科病院では院内での患者と看護師たちのセックスを奨励している。セックス恐怖症の新人看護師聡美はそんな病院の実態に戸惑うが…。一般作にも進出した的場ちせ(浜野佐知)監督がコメディタッチで描き出した祝祭的性愛空間。

5月24日(金)〜28日(火)

奴隷

2007年(H19)/新東宝映画/カラー/62分 (プリントタイトル『奴隷 濡れた股間を開け』)

『奴隷』写真

■監督:佐藤吏/企画:福俵満/脚本:福原彰/撮影:長谷川卓也/音楽:大場一魅/編集:酒井正次/助監督:田中康文
■出演:平沢里菜子、本多菊次朗、千葉尚之、淡島小鞠、結衣、荒木太郎、久保新二

十代でマゾであることに目覚めた梨奈は短大を出て就職した会社の社長の田丸の奴隷となって様々なプレイをして楽しむが…。あっけらかんとした倒錯ぶりをリアルにかつどこかとぼけたユーモラスな演出で描いた「SMグラフィティ」ともいうべき一篇。平沢里菜子の体当たり演技に注目。

5月29日(水)〜6月2日(日)

ねらわれた学園 制服を襲う

1986年(S61)/日本シネマ/カラー/59分 (プリントタイトル『ねらわれた学園 制服に欲情』)

『ねらわれた学園 制服を襲う』写真

■監督:渡邊元嗣/脚本:平柳益実/撮影:倉本和人/音楽:芥川たかし/編集:酒井正次/助監督:笠井雅裕
■出演:橋本杏子、田口あゆみ、清川鮎、螢雪次朗、風見怜香、ジミー土田、渡辺正樹、池島ゆたか、藤冴子

父の命令で母のかたきをとるため愛染学園に転校した未来は敵である校長袋小路が生徒に売春させていることを知る。いよいよ復讐の時は訪れて…。セーラー服とヨーヨーで一世を風靡したあの人気ドラマをピンクに!脚本平柳益実、監督渡邊元嗣コンビによるエポックメイキングな作品の一本。

6月3日(月)〜7日(金)

痴漢義父 息子の嫁と…

2003年(H15)/新東宝映画/カラー/59分 (プリントタイトル『義父と嫁 乳しぼり』)

『痴漢義父 息子の嫁と…』写真

■監督・脚本:後藤大輔/プロデューサー:池島ゆたか/撮影:飯岡聖英/編集:酒井正次/録音:シネ・キャビン/助監督:小川隆史
■出演:中村方隆、麻木涼子、佐々木ユメカ、なかみつせいじ、城春樹、水樹桜、新納敏正、江端英久

酪農家の周吉は息子を事故で亡くし嫁の紀子と二人暮らし。彼は明け方になるとボケが出て紀子は毎朝彼が可愛がっていた牛の代わりに牛舎で乳を搾らせている。自らのボケに気づいた周吉は…。後藤大輔監督が九州の田園地帯を舞台に舅と嫁の禁断の愛を描いた感動作。故中村方隆の名演。

6月8日(土)〜12日(水)

超いんらん 姉妹どんぶり

1998年(H10)/国映/カラー/64分 (プリントタイトル『極淫セックス 噛む!』)

『超いんらん 姉妹どんぶり』写真

■監督:池島ゆたか/企画:朝倉大介/脚本:五代暁子/撮影:清水正二/編集:酒井正次/助監督:森山茂雄
■出演:水原かなえ、吉行由実、東麗菜、佐々木共輔、神戸顕一、佐野和宏

ホテルで女性を惨殺した男が逮捕された。ある姉妹と肉体関係をもったことから彼の人生は狂い始めて…。スタイリッシュな映像美と巧みなストーリーテリングで最後まで目が離せないダークファンタジーの傑作。凄惨なラストは驚愕のひと言。ピンク大賞ベストテン第一位。

6月13日(木)〜17日(月)

どすけべ夫婦 交換セックス

2000年(H12)/新東宝映画/カラー/59分

『どすけべ夫婦 交換セックス』写真

■監督:的場ちせ/企画:福俵満/脚本:山﨑邦紀/撮影:小山田勝治/照明:上妻敏厚/録音:シネ・キャビン/助監督:加藤義一
■出演:時任歩、風間今日子、鏡麗子、なかみつせいじ、平賀勘一、柳東史、石川雄也

欲求不満気味の人妻佑美は親友のマキが夫がインポになって以来若い男と浮気していると聞いてショックを受ける。マキは佑美にある大胆な提案をし…。的場ちせ監督が女性ならではの繊細な視点と男性監督陣を凌駕するような大胆な描写で、スワッピングで自らを解き放つ二人の主婦の姿を描いた。

6月18日(火)〜22日(土)

喪服の女 崩れる

2001年(H13)/新東宝映画/カラー/60分 (プリントタイトル『喪服不倫妻 こすれあう局部』)

『喪服の女 崩れる』写真

■監督・脚本:後藤大輔/原案:堪忍/プロデューサー:池島ゆたか/撮影:飯岡聖英/音楽:大場一魅/助監督:佐藤吏
■出演:佐々木麻由子、木村圭作、松木良方、山咲小春、水原香菜恵、中村方隆、新納敏正、螢雪次朗

古びた印刷工場を舞台に人妻とその夫、風来坊の印刷工の間で展開する愛憎のドラマ。80年代ロマンポルノでデビューした後藤大輔が満を持して臨んだピンク第一作でフィルムノワール的色彩濃厚な作品。物語・演技・セット・撮影・音楽すべてが尋常ではないボルテージの高さを競いあう。

6月23日(日)〜27日(木)

熟母・娘 乱交

2006年(H18)/新東宝映画/カラー/57分 (プリントタイトル『母と娘 濡れまくら』)

『熟母・娘 乱交』写真

■監督:深町章/企画:福俵満/脚本:河本晃/撮影:長谷川卓也/編集:酒井正次/助監督:佐藤吏
■出演:藍山みなみ、しのざきさとみ、里見瑤子、岡田智宏、川瀬陽太

章太郎はある日病弱な真夕美とその母美佐子と出会う。しばらくして美佐子が章太郎を訪れ、男を知らないまま死を宣告された真夕美を抱いてやって欲しいと頼むが…。名作落語「怪談牡丹燈籠」をベースにした河本晃の脚本を深町章が演出、哀感あふれる独特な味わいの作品に仕上げた。

6月28日(金)〜7月2日(火)

人妻とOL あふれる愛液

2006年(H18)/新東宝映画/カラー/62分 (プリントタイトル『淫乱症OLと美人妻 不倫のしたたり』)

『人妻とOL あふれる愛液』写真

■監督:佐藤吏/企画:福俵満/脚本:福原彰/撮影:長谷川卓也/編集:酒井正次/助監督:茂木孝幸
■出演:岡田智宏、薫桜子、平沢里菜子、本多菊次朗、青山えりな、三浦英幸、千葉尚之、佐々木基子

光夫は念願のマイホームを手に入れるがそれは会社の脱税に手を貸しているからである。光夫の部下伸子はその件で彼を脅して強引に関係を結ぶ。さらに伸子は光夫の浮気と脱税を妻の久恵に告げて…。若い夫婦の幸福が崩壊していく様をサスペンスタッチで描いたダークなホームドラマ。

7月3日(水)〜7日(日)

新釈 四畳半襖の下張り

2010年(H22)/竹書房、新東宝映画/カラー/73分

『新釈 四畳半襖の下張り』写真

■監督:愛染恭子/企画:衣川仲人、加藤威史/脚本:福原彰/撮影・照明:田宮健彦/音楽:マーサ☆リノイエ/助監督:浅木大
■出演:麻美ゆま、石川ゆうや、春野さくら、速水今日子、鶴西大空、なかみつせいじ、中谷千絵

文豪永井荷風が書いたといわれるポルノ小説に独自の解釈を施し「新釈」と銘打ってストーリー化。エロス界の女王愛染恭子が監督としての新境地を拓き、その演出ぶりに当時AV女優として息の永い人気を誇った麻美ゆまが女優として見事に応えた。濃厚なからみも見応え充分。