上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
10月4日(火)〜8日(土)
1992年(H4)/新東宝映画/カラー/60分 (プリントタイトル『ぐしょ濡れ イヴの生下着』)
■監督・脚本:木俣瑠美(珠瑠美)/撮影:伊東英男/助監督:近藤英総 ■出演:神代弓子(イヴ)、一の樹愛、佐伯麗子、羽田勝博、牧村耕次、中満誠治
イヴを主演に迎え複雑に絡み合う男女の愛欲を描いた。女優から監督に転身した珠瑠美と夫でプロダクション鷹を主催した木俣堯喬が二人三脚で作り続けた作品群はどこかサド作品の主人公を彷彿とさせる狂暴な快楽の追求者を描いて性のアウトサイダーともいうべき異彩を放つ。 ▲
上映スケジュール
10月9日(日)〜13日(木)
2002年(H14)/新東宝映画/カラー/62分 (プリントタイトル『ワイセツ事件母の絶頂 息子の目前で』)
■監督:池島ゆたか/脚本:五代暁子/撮影:清水正二/助監督:佐藤吏 ■出演:葉月螢、真咲紀子、美麗、石川雄也、入江浩治、樹かず、色華昇子
「ミスターピンク」こと池島ゆたか監督が凶悪なストーカーと戦う盲目の女性の姿を描く。多様なジャンルに挑んだ同監督が名コンビ五代暁子の巧みな脚本を得てサスペンス演出に冴えを見せる。清水正二(志賀葉一)の巧みなカメラワークに支えられて葉月螢が難役を熱演。 ▲
10月14日(金)〜16日(日)
1998年(H10)/国映/カラー/65分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:鎌田義孝/脚本:臼野朗(瀬々敬久)/撮影:小西泰正/助監督:坂本礼 ■出演:鹿島春美、佐々木麻由子、伊藤猛、澤山雄次、岡島博徳
「ピンク七福神」のひとり鎌田義孝が臼野朗(瀬々敬久)の脚本を得て挑んだクライムサスペンス。荒涼とした海辺を舞台に謎めいた二人の女に翻弄される男の姿を硬質なタッチで描く。男優陣の好演に加えピンク映画デビュー間もない頃の佐々木麻由子がヴァンプ役で妖しい魅力を発揮。 ▲
10月17日(月)〜21日(金)
1995年(H7)/新東宝映画/カラー/55分
■監督:新田栄/脚本:岡輝男/撮影:千葉幸男/助監督:国沢実 ■出演:田口あゆみ、冴木直、杉下なおみ、伊藤清美、久須美欽一、竹内久和、坂入正三
北村淳の芸名でピンク映画黎明期から俳優として活躍し80年代から監督に転身して濃厚なエロス描写で観客の支持を得た新田栄が未亡人ばかりのピンクサロンで働く女たちの人間模様を描き、人情エロスとしてどこか昭和の映画っぽい懐かしさを感じる一篇。人気女優の競演も見どころ。 ▲
10月22日(土)〜24日(月)、26日(水)〜27日(木)
1995年(H7)/新東宝映画/カラー/58分 (プリントタイトル『女同士の痴戯 むせび泣き』)
■監督:渡邊元嗣/脚本:五代暁子/撮影:清水正二/助監督:羅門ナカ ■出演:林由美香、しのざきさとみ、貴奈子、吉行由実、橋本杏子、山ノ手ぐり子
絵本作家志望のまりえとダンサーの透子。ともに同性愛者であるふたりは運命的な出会いを果たし三ヶ月後の再会を約束するが……。ナンセンスコメディやメルヘンタッチのファンタジーを得意とする渡邊元嗣監督が女性のみの登場人物で同性愛の世界をしっとりと描いた。 ▲
10月28日(金)〜11月1日(火)
1992年(H4)/国映/カラー/60分
■監督・脚本:佐野和宏/撮影:斎藤幸一/助監督:山村淳史 ■出演:中川みず穂、岸加奈子、佐野和宏、小林節彦、梶野考、今泉浩一
平凡な日常を送る夫婦のもとに元高校教師である妻の姉が転がり込む。やがて死んだはずの姉の恋人が現れ……。ピンク四天王のひとり佐野和宏がテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』をモチーフに平穏な日常に生じた亀裂によって微妙に壊れていく男女の愛を切なく綴った。 ▲
11月2日(水)〜6日(日)
1987年(S62)/新東宝映画/カラー/60分 (プリントタイトル『痴漢バス バックが大好き』)
■監督:石川欣/脚本:アーサー・シモン(石川欣)/撮影:富田伸二/助監督:岩永敏明 ■出演:長谷川かおり、浅川れい子、菊次朗、石部金吉(清水大敬)
中村幻児門下で当時廣木隆一らとともに活躍した石川欣が昭和末期の歌舞伎町を舞台に風俗の世界に生きる男女や刑事そして殺人鬼など本音むき出しの人間群像をコミカルに時にシリアスに描く。字幕スーパーを用いた心情表現やスタイリッシュな映像など洒落たセンスが冴える一篇。 ▲
11月7日(月)〜11日(金)
2001年(H13)/新東宝映画/カラー/58分 (プリントタイトル『女将のくびれ腰 濡れてまさぐる』)
■監督:深町章/脚本:福俵満/撮影:清水正二/助監督:佐藤吏 ■出演:しのざきさとみ、里見瑤子、水原かなえ、かわさきひろゆき、岡田智宏、神戸顕一
ベテラン深町章監督が温泉旅館の未亡人女将をめぐる事件と人間模様をほのぼのと描いたシリーズ第二作。しのざき&かわさきの再共演に加え里見瑤子、水原かなえ、岡田智宏ら深町組の常連俳優が顔をそろえ、前作と似た設定ながらよりドラマチックで心温まる一篇となった。 ▲
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