9月1日(日)〜7日(土)

大番

1957年(S32)/東宝/白黒/117分

『大番』写真

©東宝

■監督:千葉泰樹/脚本:笠原良三/撮影:完倉泰一/美術:中古智/音楽:佐藤勝
■出演:加東大介、淡島千景、原節子、小林桂樹、仲代達矢、東野英治郎、河津清三郎

四国の寒村から身一つで上京、株の世界に飛びこんだ“ギューちゃん”こと赤羽丑之助が、七転び八起きしながら相場師として名をあげていく──。日本中を沸かせた週刊朝日連載の評判小説、そのものズバリの豪華キャストで映画化。

9月8日(日)〜14日(土)

続大番 風雲篇 ニュープリント

1957年(S32)/東宝/白黒/121分

『続大番 風雲篇』写真

©東宝

■監督:千葉泰樹/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:中古智/音楽:佐藤勝
■出演:加東大介、淡島千景、原節子、青山京子、中田康子、仲代達矢、三木のり平、太刀川洋一

株の大暴落でスッテンテンになり故郷宇和島に雌伏半年、再び東京へ──!ギューちゃん持ち前の度胸と才腕で成功をおさめながらも、二・二六事件、日中戦争……と世はまさに激動の時代へと突入。笑いあり、涙ありの風雲篇。

9月15日(日)〜21日(土)

続々大番 怒涛篇 ニュープリント

1957年(S32)/東宝/白黒/108分

『続々大番 怒涛篇』写真

©東宝

■監督:千葉泰樹/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:中古智/音楽:佐藤勝
■出演:加東大介、淡島千景、原節子、青山京子、仲代達矢、平田昭彦、藤木悠、山茶花究

昭和十三年の初秋。多額の借金、恩師の自殺に傷心し、故郷宇和島にひっこんだギューちゃん。今度は統制時代の物資不足に目をつけ、四国=大阪を股にかけての大活躍。しかし、運命は再び彼を株の世界にひきもどす──。

9月22日(日)〜28日(土)

大番 完結篇

1958年(S33)/東宝/白黒/104分

『大番 完結篇』写真

©東宝

■監督:千葉泰樹/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:中古智、清水喜代志/音楽:佐藤勝
■出演:加東大介、淡島千景、原節子、団令子、青山京子、仲代達矢、東野英治郎、山村聰

昭和二十四年、東京証券取引所再開──。奮起一番、兜町にもどってきたギューちゃんが戦後の株式市場で大成功をおさめる堂々完結篇。前三作に登場した女性たちが総出演するなど、最後を飾るにふさわしい賑やかな顔ぶれ。

9月29日(日)〜10月1日(火)

てんやわんや

1950年(S25)/松竹大船/白黒/96分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

『てんやわんや』写真

©1950 松竹株式会社

■監督:渋谷実/脚本:斎藤良輔、荒田正男/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:伊福部昭
■出演:佐野周二、淡島千景、桂木洋子、志村喬、藤原釜足、三島雅夫、薄田研二

気弱で純情な会社員が、悪徳社長の命令により四国の田舎町へ。そこで四国独立運動の騒ぎに巻きこまれてしまう──。新聞連載小説のトップスタア的存在であった獅子文六と渋谷実監督との初顔あわせ。銀幕デビュー淡島千景の溌剌さ!

10月2日(水)〜5日(土)、10月9日(水)〜11日(金)

自由学校

1951年(S26)/松竹大船/白黒/109分 ※16mm

『自由学校』写真

©1951 松竹株式会社

■監督:渋谷実/脚本:斎藤良輔/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:伊福部昭
■出演:佐分利信、高峰三枝子、佐田啓二、淡島千景、笠智衆、三津田健、小沢栄、東野英治郎

のんびり屋の失業亭主と、気の強い妻が大げんか。別居に至った二人は互いに自由を求めて彷徨する──。「とんでもハップン」などの流行語をうんだ大ヒット新聞小説を映画会社二社が競作し同日に公開。今回は渋谷実監督の松竹版を。

10月6日(日)〜8日(火)

やっさもっさ

1953年(S28)/松竹大船/白黒/106分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

『やっさもっさ』写真

©1953 松竹株式会社

■監督:渋谷実/脚本:斎藤良輔/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:黛敏郎
■出演:淡島千景、小沢栄、佐田啓二、桂木洋子、倉田マユミ、高橋豊子、東山千栄子

横浜の混血児収容所のために奔走する才女と、敗戦で虚脱状態に陥った元実業家の夫。そこに得体の知れない外国人バイヤー、産児制限運動家女史、三流プロ野球選手……など多彩な人物が絡んで、戦後の混乱した社会がコミカルに描かれる。

10月12日(土)〜14日(月)

青春怪談

1955年(S30)/日活/白黒/114分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

『青春怪談』写真

©日活

■監督:市川崑/脚本:和田夏十/撮影:峰重義/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:三橋達也、北原三枝、山村聰、轟夕起子、山根寿子、瑳峨三智子、芦川いづみ

徹底した合理主義者の青年&男勝りのバレリーナというカップルが、親同士を再婚させようと画策する──。松竹・大映の競作によって大ヒットした『自由学校』に続き、同じ獅子文六原作を今度は日活と新東宝で。新東宝版は阿部豊監督。

10月16日(水)〜22日(火)

夫婦百景

1958年(S33)/日活/白黒/99分

『夫婦百景』写真

©日活

■監督:井上梅次/脚本:斎藤良輔/撮影:岩佐一泉/美術:中村公彦/音楽:大森盛太郎
■出演:月丘夢路、大坂志郎、浅丘ルリ子、岡田真澄、山根寿子、青山恭二、長門裕之

洗濯から炊事まで家事万端亭主まかせの逆転夫婦、アルバイトで共稼ぎの明朗闊達な学生夫婦、親子ほどの年の差夫婦に、十代同士の若い若い夫婦──。さまざまな夫婦のあり方を通して庶民生活の哀歓を描いた傑作群像喜劇。

10月23日(水)〜29日(火)

続 夫婦百景

1958年(S33)/日活/白黒/103分

『続 夫婦百景』写真

©日活

■監督:井上梅次/脚本:斎藤良輔/撮影:岩佐一泉/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:月丘夢路、大坂志郎、浅丘ルリ子、岡田真澄、中原早苗、山根寿子、青山恭二

前作に登場したさまざまな夫婦のその後の物語。けんかをしたり、別れ雲がたちこめたり、双子の赤ん坊がうまれたりと、いやはや大騒ぎ──。泥棒夫婦ら新メンバーも加わって、ユーモアのなかにほのぼのとした愛情がにじむ。

10月30日(水)〜11月6日(水)

バナナ

1960年(S35)/松竹大船/カラー/90分

『バナナ』写真

©1960 松竹株式会社

■監督:渋谷実/脚本:斎藤良輔/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:黛敏郎
■出演:岡田茉莉子、津川雅彦、伊藤雄之助、杉村春子、尾上松緑、宮口精二、小沢栄太郎

華僑の一人息子とシャンソン歌手になりたい娘が、車欲しさに結託し、バナナ輸入で一儲けを企む──。現ナマ、よろめき、有名欲に食道楽。欲に振り回される人々を乾いた笑いで描かせたら天下一品!渋谷実の美味しく楽しいコメディ篇。

11月7日(木)〜14日(木)

特急にっぽん

1961年(S36)/東宝/白黒/85分

『特急にっぽん』写真

©東宝

■監督:川島雄三/脚本:笠原良三/撮影:遠藤精一/美術:小川一男/音楽:真鍋理一郎
■出演:フランキー堺、団令子、白川由美、中島そのみ、柳川慶子、沢村貞子、小沢栄太郎

舞台は東京から大阪へ向かう特急列車「こだま」。食堂車のコック助手フランキー&ウェイトレス団令子の恋を中心に、お見合い、スリ、爆弾騒ぎ……と珍事件続出の車内風景をユーモラスに描いた群像劇。原作は『七時間半』。

11月15日(金)〜22日(金)

箱根山

1962年(S37)/東宝/白黒/105分

『箱根山』写真

©東宝

■監督・脚本:川島雄三/脚本:井手俊郎/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:池野成
■出演:加山雄三、星由里子、東山千栄子、三宅邦子、佐野周二、藤原釜足、東野英治郎

観光開発が進む高度成長期の箱根。さまざまな思惑が乱れ飛ぶなか、二軒の老舗旅館は対立し、煽りをくらった若い男女の恋路もなんだか前途多難──。「若大将」シリーズの名コンビが、ロミオとジュリエット風の恋人たちを好演している。

11月23日(土)〜30日(土)

「可否道」より なんじゃもんじゃ

1963年(S38)/松竹大船/白黒/109分

『「可否道」より なんじゃもんじゃ』写真

©1963 松竹株式会社

■監督:井上和男/脚本:白坂依志夫/撮影:堂脇博/美術:梅田千代夫/音楽:山本直純
■出演:森光子、川津祐介、加賀まりこ、長門裕之、加東大介、三井弘次、清川虹子

年増のTVタレントと現代娘が一人の男をめぐって繰り広げる恋の鞘当てを中心に、奇妙な珈琲愛好家グループも登場、ユニークな人間像が絡みあう。“なんじゃもんじゃ”という珍しい題名は原作者自身が提案したもの。