『二階の他人』写真

©1961 松竹株式会社

9月7日(日) 〜13日(土)

二階の他人

1961年(S36)/松竹大船/白黒/56分

■監督・脚本:山田洋次/原作:多岐川恭/脚本:野村芳太郎/撮影:森田俊保/美術:宇野耕司/音楽:池田正義
■出演:小坂一也、葵京子、高橋とよ、野々浩介、穂積隆信、峰久子、平尾昌晃、瞳麗子、永井達郎

新婚夫婦が一念発起して家を新築。借金返済のため、二階に下宿人を置くことにするのだが…。山田洋次のデビュー作。新米大家の戸惑いと住人たちとのやりとりをコミカルに描き、小品ながら才を発揮したコメディ&サスペンス。

『赤ちゃん颱風』写真

©1958 松竹株式会社

9月7日(日) 〜13日(土)

赤ちゃん颱風

1958年(S33)/松竹大船/白黒/55分

■監督:生駒千里/脚本:光畑硯郎/撮影:森田俊保/美術:熊谷正雄/音楽:鏑木創
■出演:桑野みゆき、益田喜頓、轟夕起子、桂小金治、小田切みき、岡村文子、田村保、若水ヤエ子、谷崎純、山鳩くるみ

汽車で乗客の手から手へと可愛がられていた赤ん坊。ふと気づくと親がおらず、見習い看護婦・桑野みゆきが預かることになるが…。豪傑女医・轟夕起子に頭のあがらない夫・益田喜頓という顔ぶれ。爽やかな感動を呼ぶホームコメディ。

『こわしや甚六』写真

©1968 松竹株式会社

9月7日(日) 〜13日(土)

こわしや甚六

1968年(S43)/松竹/カラー/88分

■監督:市村泰一/脚本:長谷部利朗、森崎東、宮田達男/撮影:川又 /美術:梅田千代夫/音楽:小川寛興
■出演:フランキー堺、生田悦子、小沢昭一、伴淳三郎、宗方勝巳、内田朝雄、金子信雄、十朱久雄

仕事は遅い、金もない、女にモテないさえない男。だがこの男、壊すことには天才的で…。縁談、浮気、就職、商談、ブチ壊し野郎がまかり通る!こわし屋・フランキー堺と情報屋・伴淳三郎がみごとなタッグをみせる珍喜劇。

『をぢさん』写真

©1943 松竹株式会社

9月11日(木) 〜13日(土)

をぢさん

1943年(S18)/松竹大船/白黒/60分

■監督:渋谷実、原研吉/脚本:池田忠雄/撮影:武富善男、長岡博之
■出演:河村黎吉、飯田蝶子、伊藤進介、桑野通子、大塚正義、山路義人、若水絹子、河野敏子、岡村文子、坂本武、文谷千代子

工場で指導する世話好きおじさん・河村黎吉が未亡人の子どもにお饅頭をあげるが、それが原因で子どもが寝込んでしまい…。妻役の飯田蝶子とのユーモラスなやりとりが秀逸。戦時中の作品ながら、あたたかい人情にあふれた一篇。
○国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『悪女の季節』写真

©1958 松竹株式会社

9月11日(木) 〜16日(火)

悪女の季節

1958年(S33)/松竹大船/カラー/110分

■監督:渋谷実/脚本:菊島隆三/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:黛敏郎
■出演:山田五十鈴、岡田茉莉子、東野英治郎、伊藤雄之助、杉浦直樹、片山明彦、三好栄子、岸田今日子、中村伸郎

大金持ちの老人の財産を狙って内妻とドライ娘が殺人計画をたてるが、次第にいろんな人を巻き込んで…。山田五十鈴と岡田茉莉子の静と動の悪女ぶりが恐ろしい。滑稽に絡み合う人間の欲望を描いたサスペンス調ブラックコメディ。

『むすめ』写真

©1943 松竹株式会社

9月14日(日) 〜16日(火)

むすめ

1943年(S18)/松竹大船/白黒/77分

■監督:大庭秀雄/脚本:斎藤良輔、長瀬喜伴/撮影:長岡博之/美術:小島基司/音楽:朝比奈昇
■出演:高峰三枝子、上原謙、三浦光子、河村黎吉、坂本武、飯田蝶子、岡村文子、水島亮太郎

大船調メロドラマを牽引した大庭秀雄によるコメディタッチの作品。無職の父を養う娘・高峰三枝子に突如持ち込まれた縁談。しかし娘には思い人がいて…。たわいない恋物語に彩を添える名優たちの軽妙なかけあいが心地良い作品。
○国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『坊っちゃん』写真

©1966 松竹株式会社

9月14日(日) 〜20日(土)

坊っちゃん

1966年(S41)/松竹大船/カラー/90分

■監督:市村泰一/原作:夏目漱石/脚本:柳井隆雄/撮影:小杉正雄/美術:浜田辰雄/音楽:古賀政男
■出演:坂本九、加賀まりこ、古賀政男、三波伸介、牟田悌三、大村崑、藤村有弘、香山美子

お馴染み、夏目漱石の原作小説を、坊っちゃん・坂本九、マドンナ・加賀まりこで映画化。校長先生に歌謡曲の大家・古賀政男が登場。錚々たるコメディアンたちが原作のキャラクターにピタリとハマった好演ぶりをみせる青春娯楽篇。

『喜劇 男の子守唄』写真

©1972 松竹株式会社

9月14日(日) 〜20日(土)

喜劇 男の子守唄

1972年(S47)/松竹/カラー/88分

■監督・脚本:前田陽一/脚本:田坂啓、満友敬司/撮影:竹村博/美術:佐藤公信/音楽:山本直純
■出演:フランキー堺、倍賞美津子、生田悦子、ミヤコ蝶々、真山譲次、森川信、田端義夫、京唄子、大泉滉

チンドン屋とホストを兼業しながら売春婦の遺児を育てる男・フランキー堺を主人公に、経済成長に沸く日本への空虚感を描く。飢えと希望が混在していた焼け跡闇市時代への郷愁と、人間の逞しさを力強く活写した傑作人情喜劇。

『東京ド真ン中』写真

©1974 松竹株式会社

9月17日(水) 〜20日(土)

東京ド真ン中

1974年(S49)/松竹/カラー/90分

■監督:野村芳太郎/原作:藤原審爾/脚本:高橋正圀、山田洋次/撮影:川又 /美術:森田郷平/音楽:山本直純
■出演:森田健作、宍戸錠、榊原るみ、倍賞千恵子、加東大介、渥美清、桜井センリ、佐藤蛾次郎

めまぐるしく変貌する東京の商店街の片隅で、左官屋・森田健作と高校教師・宍戸錠がそれぞれみつけた小さな恋──。松竹お得意の下町人情もので、世話好きな人々が二つの恋に慌てふためく姿を描く。渥美清の祝辞シーンも爆笑もの。