2月9日(土)〜15日(金)

㊙女郎市場

1972年(S47)/日活/カラー/70分

『まる秘女郎市場』写真

©日活

■原作:荒木一郎/脚本:田中陽造/撮影:高村倉太郎/美術:川原資三/音楽:多摩零
■出演:片桐夕子、益富信孝、五條博、あべ聖、山口明美、加納愛子

江戸、文化文政の頃。おつむは弱いが身体はバツグンの新米女郎・片桐夕子を中心に、廓風俗を面白おかしく描いた傑作時代劇ポルノ。原作は荒木一郎の『風流宿場女郎日記』。底抜けに明るい、曽根中生初期の代表作。

2月16日(土)〜22日(金)

不良少女 野良猫の性春

1973年(S48)/日活/カラー/70分

『不良少女 野良猫の性春』写真

©日活

■脚本:宮下教雄/撮影:前田米造/美術:川原資三/音楽:杉田一夫
■出演:片桐夕子、江角英明、大山節子、小森道子、三都徹、高橋明、木夏衛、沢田情児

『㊙女郎市場』に続く曽根中生・片桐夕子コンビ。単身上京した家出娘が中年スケコマシに拾われ、トルコで働かされたり、博打のカタにされたり……どんどん堕ちていく。しかしあくまでも明るいヒロインのキャラクターが魅力的。

2月23日(土)〜3月1日(金)

㊙極楽紅弁天

1973年(S48)/日活/カラー/70分

『まる秘極楽紅弁天』写真

©日活

■脚本:田中陽造/撮影:森勝/美術:渡辺平八郎/音楽:月見里太一
■出演:片桐夕子、芹明香、薊千露、山本涼、長弘、丹古母鬼馬二、織田俊彦、橘田良江

江戸の町の片隅に建ち並ぶ貧乏長屋。男を知らないおぼこ娘&旗本の倅という身分違いの恋を主軸に、住人たちの哀歓とバイタリティを描いたドタバタ群像劇。猥雑で、たくましい性!ハマリ役をイキイキと演じる片桐夕子と芹明香。

3月2日(土)〜8日(金)

現代娼婦考 制服の下のうずき

1974年(S49)/日活/カラー/68分

『現代娼婦考 制服の下のうずき』写真

©日活

■原作・脚本:荒木一郎/脚本:中尾寛治、曽根中生/撮影:前田米造/美術:坂口武玄/音楽:奥沢散策
■出演:潤ますみ、安田のぞみ、星まり子、藤田漸

幼い頃から蔑まれ屈辱に耐え生きてきた女が、ついに復讐心から殺意を抱く──。娼婦の子 VS いとこのお嬢様、十数年の確執。寺山修司作詞のやさぐれ怨歌『裏町巡礼歌』がムードを盛りあげ、ラスト潤ますみの見得もみごとにキマる。

3月9日(土)〜15日(金)

大人のオモチャ
ダッチワイフ・レポート

1975年(S50)/日活/カラー/73分

『大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート』写真

©日活

■脚本:大和屋竺/撮影:森勝/美術:山本陽一、川船夏夫/音楽:多摩零
■出演:益富信孝、ひろみ麻耶、丘奈保美、粟津號、木島一郎、たけうちのぶし、織田俊彦

医師は異様な情熱を燃やし、極地調査隊のために高性能ダッチワイフBB(べべ)を開発する。モデルとなるグラマーな女子大生、BB後遺症に苦しむ隊員たち──。曽根中生・大和屋竺コンビによる 艶笑寓話。益富信孝、怪演!

3月16日(土)〜22日(金)

ホステス情報 潮ふき三姉妹

1975年(S50)/日活/カラー/77分

『ホステス情報 潮ふき三姉妹』写真

©日活

■脚本:池田正一/撮影:水野尾信正/美術:徳田博/音楽:荒野忠
■出演:岡本麗、丘奈保美、桂たまき、小松方正、嬢沙菜恵、森みどり、秋津令子、長弘

岡本麗、丘奈保美、桂たまきというかなりアクの強い三姉妹が、ホステス稼業のかたわら身体を張って金稼ぎ。ある特技を売りに成りあがっていく──というコメディタッチの一篇。当時ブームだった「潮ふき」をネタに。

3月23日(土)〜29日(金)

わたしのSEX白書 絶頂度

1976年(S51)/日活/カラー/70分

『わたしのSEX白書 絶頂度』写真

©日活

■脚本:白鳥あかね/撮影:萩原憲治/美術:坂口武玄/音楽:コスモス・ファクトリー
■出演:三井マリア、村國守平、益富信孝、芹明香、神坂ゆずる

病院で採血係を務める女とその弟。売春の手引きをするヤクザと情婦のストリッパー。この四人が織りなす奇妙な関係の行方──。荒涼たる風景、コスモス・ファクトリーの音楽、三井マリアの翳りのある美しさ。いつまでも色褪せない傑作。

3月30日(土)〜4月5日(金)

新宿乱れ街 いくまで待って

1977年(S52)/日活/カラー/82分

『新宿乱れ街 いくまで待って』写真

©日活

■脚本:荒井晴彦/撮影:水野尾信正/美術:徳田博/音楽:樋口昌之
■出演:山口美也子、日夏たより、神田橋満、大矢甫、堀礼文、中田彩子、絵沢萠子

荒井晴彦の自伝的シナリオによる新宿ゴールデン街映画。女優志願の気のいい女と売れない脚本家。このカップルを中心に、映画人の卵たち、淫乱姉妹、自殺マニアの少女……など安酒場にたむろする様々な青春を小さなエピソードをつなげながら展開。

4月6日(土)〜12日(金)

天使のはらわた 赤い教室

1979年(S54)/にっかつ/カラー/79分

『天使のはらわた 赤い教室』写真

©日活

■原作・脚本:石井隆/脚本:曽根中生/撮影:水野尾信正/美術:柳生一夫/音楽:泉つとむ
■出演:水原ゆう紀、蟹江敬三、水島美奈子、堀礼文、草薙良一

強姦現場を撮られたことから転落人生を歩む女と、フィルムのなかの彼女に心を奪われた男。運命的な出逢いをした二人は再会を約束するが──。男と女のすれ違いを、救いようのない隔絶を、ギリギリの情念で描写した名篇。

4月13日(土)〜19日(金)

赤い暴行

1980年(S55)/にっかつ/カラー/77分

『赤い暴行』写真

©日活

■脚本:佐治乾/撮影:森勝/美術:川船夏夫
■出演:紗貴めぐみ、高橋不二人、相良光紀、岡本ひろみ、ジェームス・ハント、伊藤達明、山科ゆり、芽樹あやこ

売れないバンドDEVILS(デビル)の四人組は退屈な毎日に焦りを覚え、そのはけ口にグルーピーたちと遊び、鬱屈を発散させる──。ダメ男たちのけだるい日常をシビアにみすえたロックンロールロマンポルノ。

4月20日(土)〜26日(金)

白昼の女狩り

1984年(S59)/フィルムワーカーズ/カラー/66分

『白昼の女狩り』写真

©日活

■脚本:森下馨/撮影:水野尾信正
■出演:加来見由佳、なぎら健壱、由利ひとみ、織本かおる、深見博、君嶋宣仁、堀礼文、南伸坊

迷彩服に身を固めた男三人がマシンガンで武装、ゲーム感覚で次々と女性を襲う──。過激な内容ゆえに公開が自粛され長い間幻の作品となっていた。二十八年の時を経て、日活創立百周年記念特集「生きつづけるロマンポルノ」にて初上映。

■料金(当日)

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 ※水曜サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • 各回定員入れ替え制
  • 午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

トップ写真: 『㊙女郎市場』1972年 ©日活