協力:日活株式会社、東宝株式会社、松竹株式会社、東映株式会社、株式会社KADOKAWA、国立映画アーカイブ
トークイベント
※イベント開催に伴いまして、チラシ記載の当日の上映開始時間を下記の通り変更させていただきます。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
※トークイベント付上映回のチケットご購入はお1人様1枚までとさせていただきます。
●6月16日(日)1:10『息子の青春』『鳩』上映後
ゲスト:石濱朗さん
聞き手:藤井秀男さん
《上映時間変更のお知らせ》
6月16日(日)
3:40『単車で飛ばそう』『トップ屋取材帖 拳銃街一丁目』 → 4:00スタート
●6月30日(日)3:50『トップ屋取材帖 悪魔のためいき』『トップ屋取材帖 影のない妖婦』上映後
ゲスト:葵真木子さん
聞き手:杉山蔵人さん
《上映時間変更のお知らせ》
6月30日(日)
6:30『警視庁物語 十五才の女』『警視庁物語 行方不明』 → 6:40スタート
●7月7日(日)3:40『爆破命令』『美しき抵抗』上映後
ゲスト:香月美奈子さん
聞き手:杉山蔵人さん
《上映時間変更のお知らせ》
7月7日(日)
6:30『デン助のワンタン親父とシューマイ娘』『デン助のやりくり親父』→6:40スタート
●7月21日(日)3:30『俺の故郷は大西部』『東京ドドンパ娘』上映後
ゲスト:清水まゆみさん
聞き手:佐藤利明さん(娯楽映画研究家)
《上映時間変更のお知らせ》
7月21日(日)
3:40『俺の故郷は大西部』『東京ドドンパ娘』 → 3:30スタート
6:30『ヨットとお転婆野郎』『カミナリお転婆娘』 → 6:40スタート
1952年、松竹が「シスター映画」なる中篇映画の製作に乗りだします。呼び名は姉妹篇を意味するSister Pictureからきており、略して「SP」とも。上映時間4、50分の作品で、これを併映作にして二本立て封切りが行われました。第一弾は西河克己のデビュー作『伊豆の艶歌師』で、その後も新人を起用して断続的につくられ、監督昇進への登竜門ともいうべき役割を担いました。
この松竹「SP」に続いて、各社が中篇映画の製作を開始。1954年には東映が二本立てに踏みきり、併映用作品として「娯楽版」と銘打った続きものの中篇映画を売りだします。なかでも『笛吹童子』三部作、『紅孔雀』五部作は子どもたちの心をとらえて大ヒット。中村錦之助、東千代之介という新スタアを生みだしました。
一方東宝は1956年に中篇文芸映画路線「ダイヤモンド・シリーズ」をスタート。千葉泰樹『鬼火』を皮きりに、翌年には丸山誠治『憎いもの』、山本嘉次郎『象』、堀川弘通『琴の爪』など、ベテラン監督を起用し、豪華な配役で力のこもった作品を発表していきます。
さて「添えもの」といえば、やはり歌謡映画。各社の併映用中篇にも歌と結びついた作品が多くみられます。なかでも日活は『チャンチキおけさ』『東京のバスガール』『西銀座駅前』『赤いランプの終列車』(58)、『単車で飛ばそう』『夜霧に消えたチャコ』(59)——など歌謡映画を量産。歌手本人が出演し、劇中で主題歌をはじめとする持ち歌を披露するなどファンにはたまらない貴重な映像が満載です。
「娯楽の王様、イコール、映画」そんな時代だからこそ存在しえた中篇映画の数々——。
もちろん量産時代のことですから、当たり外れはあるでしょう。
しかし、小品だからとあなどるなかれ。
お宝発見!?のワンダーランドが、あなたを待ち受けているのです。
【上映作品】