10月30日(日) 〜11月1日(火)

風流交番日記

1955年(S30)/新東宝/白黒/91分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『風流交番日記』写真

©国際放映

■監督:松林宗恵/原作:中村貘/脚本:須崎勝弥/潤色:井手俊郎/撮影:西垣六郎/美術:黒沢治安/音楽:宅孝二
■出演:小林桂樹、志村喬、宇津井健、御木本伸介、安西郷子、阿部寿美子、高田稔

新橋駅前の交番には様々な事件が押し寄せる。女ペテン師、酔っぱらい、喧嘩、スリ……人生の裏街道をいく人々に、四人の警官たちがあたたかい愛情のまなざしをそそぐ──。微笑ましい情景とペーソスに彩られた作品。

10月30日(日) 〜11月5日(土)

刑事物語 東京の迷路

1960年(S35)/日活/白黒/50分

『刑事物語 東京の迷路』写真

©日活

■監督・脚本:小杉勇/原作:大和田健二/脚本:野々晃/撮影:中尾利太郎/美術:柳生一夫/音楽:小杉太一郎
■出演:益田喜頓、待田京介、青山恭二、香月美奈子、松本染升、浜村純、土方弘、広岡三栄子

ドヤ街にほど近い場所で刑事殺害事件が発生。人情老刑事とその息子の敏腕刑事が必死の追跡戦を展開する──。益田喜頓がほのぼのとしたユーモアを漂わせつつ犯罪捜査に鋭いカンを示す、異色シリーズの第一作。

10月30日(日) 〜11月5日(土)

刑事物語 殺人者(ころし)を挙げろ

1960年(S35)/日活/白黒/53分

『刑事物語 殺人者(ころし)を挙げろ』写真

©日活

■監督:小杉勇/脚本:松村基生/撮影:間宮義雄/美術:西亥一郎/音楽:小杉太一郎
■出演:益田喜頓、青山恭二、筑波久子、稲垣美穂子、深江章喜、若水ヤエ子、松下達夫、松本染升、野呂圭介、花村典克

トラック強奪、拳銃乱射の兇悪犯に挑むのは熱血の父子刑事──。『東京の迷路』につづく刑事物語シリーズの第二話で、本作より息子の敏腕刑事役は青山恭二へとバトンタッチ。対立しながら都内各所を捜査する。

11月2日(水) 〜8日(火)

夜の蝶

1957年(S32)/大映東京/カラー/90分 ※16mm

『夜の蝶』写真

©KADOKAWA 1957

■監督:吉村公三郎/原作:川口松太郎/脚本:田中澄江/撮影:宮川一夫/美術:間野重雄/音楽:池野成
■出演:京マチ子、山本富士子、穂高のり子、船越英二、山村聰、小沢栄太郎、芥川比呂志、川崎敬三

舞台はきらびやかな銀座の夜の世界。「飛行機マダム」と評判の山本富士子、その進出に地盤を荒され敵視する京マチ子。二人のバーのマダムが男絡みの激しいバトルを繰り広げる。大映二大看板女優の顔合せがみもの。

11月2日(水) 〜8日(火)

東京のバスガール

1958年(S33)/日活/白黒/54分

『東京のバスガール』写真

©日活

■監督:春原政久/脚本:西島大/撮影:中尾利太郎/美術:佐谷三平/音楽:馬渡誠一
■出演:美多川光子、石丘伸吾、コロムビア・ローズ、柳沢真一、小沢昭一、西村晃、有木山太、内海突破、山田禅二

平凡なヒロインのもとに遺産相続話が舞いこんで大騒動に──!若い女性の憧れの職業だったバスガール。その夢や恋、苦労を歌う同名曲をモチーフにした青春明朗篇。コロムビア・ローズの唄声とともに東京名所を楽しんで。

11月6日(日) 〜12日(土)

女が階段を上る時

1960年(S35)/東宝/白黒/111分

『女が階段を上る時』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:成瀬巳喜男/脚本:菊島隆三/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:黛敏郎
■出演:高峰秀子、森雅之、団令子、仲代達矢、加東大介、中村鴈治郎、小沢栄太郎、淡路恵子、山茶花究、多々良純、藤木悠

銀座の高級バーで雇われマダムとして働く未亡人。生活のためにこの道に入った彼女と、周辺の人物との関わりのなかから、女の哀しさ、弱さ、はげしさ、強さが浮き彫りになる──。主演の高峰秀子が衣裳も担当している。

11月6日(日) 〜19日(土)

警視庁物語 深夜便130列車ニュープリント

1960年(S35)/東映東京/白黒/80分

『警視庁物語 深夜便130列車』写真

©東映

■監督:飯塚増一/脚本:長谷川公之/撮影:高梨昇/美術:中村修一郎/音楽:小川寛興
■出演:神田隆、堀雄二、中山昭二、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、佐原広二、加藤嘉、山茶花究、今井俊二、大村文武

汐留駅に届いたトランク詰めの死体をめぐって、捜査網は東京から大阪へ──。おなじみ精鋭捜査陣の活躍を迫真のロケーションカメラで描破した人気シリーズ「警視庁物語」の第十二作。鉄道ファン垂涎のシーンも目白押し。

11月9日(水) 〜15日(火)

悲しき瞳

1953年(S28)/松竹大船/白黒/95分 ※16mm

『悲しき瞳』写真

©1953 松竹株式会社

■監督:瑞穂春海/脚本:山内久、馬場当/撮影:布戸章/美術:平高主計/音楽:万城目正
■出演:美空ひばり、日守新一、藤乃高子、川喜多雄二、草間百合子、望月優子、川田晴久、中村正紀、多々良純、三井弘次

定年間近の教師である父に、思いもよらない不正疑惑が浮かびあがる──。美空ひばりは東京下町の中学生に扮し、窮地に立たされる一家を明るく健気に支えるという役どころ。父親役の日守新一も生活臭を滲ませいい味。

11月9日(水) 〜15日(火)

喜劇 新宿広場

1969年(S44)/東宝/カラー/92分

『喜劇 新宿広場』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:山本邦彦/脚本:柳沢類寿、椿澄夫/撮影:黒田徳三/美術:小川一男/音楽:真鍋理一郎
■出演:藤田まこと、三田佳子、黒沢年男、東山敬司、森光子、松山英太郎、伴淳三郎、柏木由紀子、春川ますみ、西村晃

長年の包丁修業から舞い戻った昔気質の元やくざ・藤田まことが、新宿を根城にする若者たちと奇妙な交流を繰り広げる──。西口広場、フーテン、ベトナム脱走兵……、散りばめられた当時の若者文化風俗も楽しい一篇。

11月13日(日) 〜19日(土)

神田川

1974年(S49)/東宝映画、国際放映/カラー/84分

『神田川』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:出目昌伸/原作:喜多條忠/脚本:中西隆三/撮影:原一民/美術:竹中和雄/音楽:佐藤允彦
■出演:関根恵子、草刈正雄、花澤徳衛、神山繁、賀原夏子、鳳八千代、黒沢のり子、勝部演之、所雅樹、佐久間亮

かぐや姫が歌い大ヒットを記録した『神田川』、その作詞をした喜多條忠が、自らの愛と焦燥の学生生活を綴って書き下ろした同名小説の映画化。昭和四〇年代末の神田川近辺が実にていねいに映像に残されている。

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