『危険な英雄』写真

©東宝

3月28日(日)〜4月3日(土)

危険な英雄

1957年(S32)/東宝/白黒/91分

■監督:鈴木英夫/脚本:須川栄三/潤色:長谷川公之/撮影:中井朝一/美術:浜上兵衛/音楽:芥川也寸志
■出演:石原慎太郎、志村喬、仲代達矢、伊藤久哉、小沢栄太郎、宮口精二、三船敏郎

極秘裏で捜査が進められていた児童誘拐事件、主人公は自分の手柄のために男児の危険も顧みずスクープしてしまう──。暴走する新聞記者を通して報道のモラルを問う異色社会派ドラマ。司葉子は事件に翻弄される被害者の姉を演じる。

『不滅の熱球』写真

©東宝

4月4日(日)〜10日(土)

不滅の熱球

1955年(S30)/東宝/白黒/107分

■監督:鈴木英夫/原作:鈴木惣太郎/脚本:菊島隆三/撮影:中井朝一/美術:北辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:池部良、笠智衆、千秋実、清水将夫、北沢彪、瀧花久子、土屋嘉男、藤原釜足、越智正典

日本プロ野球草創期に活躍した伝説の巨人軍投手・沢村栄治の半生と、客席から、また妻となって隣からみまもり支え続けた優子夫人の愛情の物語。初々しさを残す司葉子が、デビュー作に続き池部良とのフレッシュなコンビネーションをみせた。

『おえんさん』写真

©東宝

4月11日(日)〜17日(土)

おえんさん

1955年(S30)/東宝/白黒/99分

■監督:本多猪四郎/原作:中野実/脚本:西島大/撮影:飯村正/美術:北辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:水谷八重子、小泉博、清水将夫、清川玉枝、中北千枝子、藤原釜足、十朱久雄、馬野都留子

中野実原作、新派で上演したものを映画化。魚河岸で働き、女手ひとつで育てあげた息子が結婚を決めた途端、手放すのが惜しくなったおえん。昔の恋人も現れて説得にかかるが──。下町情緒あふれる食堂で働く婚約者・司葉子が可愛い。

『愛情の都』写真

©東宝

4月18日(日)〜24日(土)

愛情の都

1958年(S33)/東宝/カラー/100分

■監督:杉江敏男/脚本:井手俊郎/撮影:完倉泰一/美術:村木忍/音楽:神津善行
■出演:宝田明、草笛光子、淡路恵子、白川由美、小泉博、河津清三郎、団令子、浪花千栄子、柳永二郎、丸山明宏

自らの暗い出生から放蕩生活を送る社長令息と、バーの女給として働く田舎娘とのやりきれない恋をめぐる哀切メロドラマ。周囲の反対や不運なすれ違いに二人の関係はもつれ──。可憐な乙女から心荒んだ女性へ、司葉子が見事な変貌ぶりをみせる。

『愛妻記』写真

©東宝

4月25日(日)〜5月1日(土)

愛妻記

1959年(S34)/東京映画/白黒/107分

■監督:久松静児/原作:尾崎一雄/脚本:長瀬喜伴/撮影:栗林実/美術:石田良之/音楽:斎藤一郎
■出演:フランキー堺、白川由美、乙羽信子、藤木悠、平田昭彦、清川玉枝、藤原釜足、三島耕

呑気でお人好しな文無し作家・フランキー堺。自然と結ばれた無邪気な若い娘・司葉子とのつましくも笑いを忘れない、明るさ灯る夫婦生活を描く。家賃滞納、質屋通い、どんな貧乏の波も天真爛漫に乗りこえていく二人の姿に心が温まる。

『くちづけ』写真

©東宝

5月2日(日)〜4日(火)

くちづけ

1955年(S30)/東宝/白黒/115分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

■監督:筧正典、鈴木英夫、成瀬巳喜男/原作:石坂洋次郎/脚本:松山善三/撮影:山崎一雄/美術:中古智/音楽:斎藤一郎
■出演:青山京子、太刀川洋一、中原ひとみ、小泉博、高峰秀子、上原謙

石坂洋次郎の三つの短篇からなる青春オムニバスで、司は鈴木英夫演出の『霧の中の少女』に出演。大学のボーイフレンドを実家に招いたことから動きだす恋愛模様を田園風景に活写。恋の監視役・中原ひとみとの姉妹のやりとりが微笑ましい。

『月給泥棒』写真

©東宝

5月5日(水)〜10日(月)

月給泥棒

1962年(S37)/東宝/カラー/93分

■監督:岡本喜八/原作:庄野潤三/脚本:松木ひろし/撮影:逢沢譲/美術:竹中和雄/音楽:佐藤勝
■出演:宝田明、原知佐子、若林映子、ジェリー伊藤、柳川慶子、中丸忠雄、横山道代、宮口精二

カメラ会社で“出世計算機”の異名をとる要領抜群な営業マン・宝田明。ライバル会社の製品を買付けるため来日したバイヤーから契約を奪取しようと、恋人のホステス・司葉子のお色気を利用し勝負する!喜八が手掛けるサラリーマン喜劇。

『その場所に女ありて』写真

©東宝

5月11日(火)〜16日(日)

その場所に女ありて

1962年(S37)/東宝/カラー/95分

■監督・脚本:鈴木英夫/脚本:升田商二/撮影:逢沢譲/美術:竹中和雄/音楽:池野成
■出演:宝田明、山崎努、水野久美、原知佐子、柳川慶子、北あけみ、森光子、浜村純、西村晃、織田政雄

男性の野心と虚栄で満ちた高度経済成長期の競争社会に、広告業界で働くキャリアウーマンの在り方を描いた女性映画の傑作。ライバルである宝田明への慕情、仲間の裏切り、様々な葛藤を胸に自分の信じた道を歩む司葉子に美しさが極まる。

『春らんまん』写真

©東宝

5月17日(月)〜22日(土)

春らんまん

1968年(S43)/東宝/カラー/103分

■監督:千葉泰樹/原作:水木洋子/脚本:井手俊郎/撮影:西垣六郎/美術:阿久根巌/音楽:小杉太一郎
■出演:新珠三千代、星由里子、宝田明、竜雷太、森雅之、草笛光子、白川由美、小泉博、上原謙

式場経営を継いだ長男に“家つき、カーつき、ババぬき”と嫁いだ新珠だが、小姑三姉妹が待ち構えており……。大映作品『婚期』をリメイクしたTVドラマの映画版。千葉泰樹が豪華女優スタア陣でおくる、春一番大旋風ホームコメディ。

■料金(当日)

一般/1,300円 シニア・学生/1,100円 会員/900円
※水曜サービスデー/1,100円均一

■インフォメーション

  • 各回定員入れ替え制
  • 午前10時より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

協力:東宝株式会社、国立映画アーカイブ

トップ写真: 『愛情の都』1958年/杉江敏男 ©東宝