昭和の銀幕に輝くヒロイン 第32弾 津島恵子スペシャル 2007年1月6日(土)−3月3日(土)ラピュタ阿佐ケ谷

【モーニングショー】 朝10:30〜1回のみ上映

▼ インフォメーション

『浮気旅行』写真

(c)東宝

1月6日(土)―13日(土)

浮気旅行

1956年(S31)/東京映画/白黒/49分

■監督:杉江敏男/脚本:長瀬喜伴/原作:源氏鶏太/撮影:岡崎宏三/音楽:神津善行 ■出演:河津清三郎、南悠子、本郷秀雄、小堀誠、英百合子

源氏鶏太原作『浮気の旅』の映画化。中年会社員・風早信太は夫人との間に三人の子供があり、そろそろ浮気もしてみたい頃。そんな折、初めての出張を命じられ、絶好のチャンスとばかりに馴染みのバーの女を連れて出かけるが…。

『鬼火』写真

(c)東宝

1月6日(土)―13日(土)

鬼火

1956年(S31)/東宝/白黒/46分

■監督:千葉泰樹/脚本:菊島隆三/原作:吉屋信子/撮影:山田一夫/音楽:伊福部昭 ■出演:加東大介、宮口精二、中村伸郎、中田康子

千葉泰樹監督の傑作小品。ガス会社の集金係・忠七が、とある一軒家に催促に訪れる。荒れ果てた家屋で出会ったのは、寝たきりの夫を健気に看病する美人妻。欲望を抱いた忠七は、弱味につけこんで彼女の肉体を要求する…。

 

1月14日(日)―20日(土)

帰郷

1950年(S25)/松竹大船/白黒/104分

■監督:大庭秀雄/脚本:池田忠雄/原作:大佛次郎/撮影:生方敏夫/音楽:吉沢博、黛敏郎 ■出演:佐分利信、木暮実千代、徳大寺伸、山村聰

軍の金を費消した罪を負って、戦後も海外にとどまっていた男が、十数年ぶりに帰国したことから起こる様々な波紋ーー。大佛次郎の新聞小説を映画化したもので、津島恵子は美しく成長した娘の役。京都・苔寺での父娘再会シーンが印象深い。

 

1月21日(日)―27日(土)

天使も夢を見る

1951年(S26)/松竹大船/白黒/84分

■監督:川島雄三/脚本:伏見晁/原作:藤沢桓夫/撮影:西川亨/音楽:木下忠司 ■出演:鶴田浩二、佐田啓二、河村黎吉、幾野道子

NHKのラジオ小説を映画化したもの。ノンプロ野球部のキャプテン・淀川は、社長のわがまま娘礼子に恋人役を頼まれて彼女のお見合いをブチ壊しにする。それを知った社長は激怒、野球部を廃止しようとするが…。

『国定忠治』写真

(c)日活

1月28日(日)―2月3日(土)

国定忠治

1954年(S29)/日活/白黒/114分 ※16mm

■監督:滝沢英輔/脚本:菊島隆三/撮影:峰重義/美術:進藤誠吾/音楽:大森盛太郎 ■出演:辰巳柳太郎、島田正吾、花柳小菊、石山健二郎

第二次大戦後、製作を再開した日活の第一回公開作品。特別出演・津島恵子の清楚な美貌がひときわ光る一篇。主人公・国定忠治には新国劇の辰巳柳太郎が扮し、豪快な殺陣を披露している。

『黒い潮』写真

(c)日活

2月4日(日)―10日(土)

黒い潮

1954年(S29)/日活/白黒/113分 ※16mm

■監督:山村聰/脚本:菊島隆三/原作:井上靖/撮影:横山実/美術:木村威夫 ■出演:山村聰、左幸子、滝沢修、東野英治郎、河野秋武

行方不明の国鉄総裁が轢死体となって発見された事件を背景に、揺れ動くマスコミのなかで、公正な報道を貫こうとする新聞記者の姿を描く。主人公を慕う若き未亡人に津島恵子。不幸で寂しい印象のヒロイン像に清々しさを与えて絶品。

『彼奴を逃すな』写真

(c)東宝

2月11日(日)―17日(土)

彼奴を逃すな

1956年(S31)/東宝/白黒/96分

■監督:鈴木英夫/脚本:村田武雄/撮影:三浦光雄/音楽:芥川也寸志 ■出演:木村功、志村喬、土屋嘉男、宮口精二、佐田豊、東郷晴子

小さな店を営む藤崎夫婦。夫はラジオ修理、妻は洋裁をしながら、つつましく暮していた。そんな夫婦を襲った突然の事件ーー。善良な若夫婦が殺人犯の顔を目撃したことから生活が一変、命まで狙われる恐怖を描いた傑作サスペンス。

『浮草日記』写真

写真提供:独立プロ名画保存会

2月18日(日)―24日(土)

浮草日記

1955年(S30)/山本プロ、俳優座/白黒/106分 ※16mm

■監督:山本薩夫/脚本:八住利雄/原作:真山美保/撮影:前田実/美術:久保一雄 ■出演:菅原謙二、東野英治郎、小沢栄、松本克平、高橋昌也

炭鉱町を訪れたドサ回りの市川馬五郎一座が、ストによるトラブルに巻き込まれることに。一座は組合員と対立するが、次第に心を通わせていく…。東野英治郎、菅原謙二、津島恵子らの存在感が際立つ、山本薩夫監督の人情喜劇。

※『浮草日記』は、チラシに記載されておりませんが、16mmプリントでの上映となります。誠に申し訳ございません。何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

『足摺岬』写真

(c)近代映画協会

2月25日(日)―3月3日(土)

足摺岬

1954年(S29)/近代映画協会/白黒/107分

■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/原作:田宮虎彦/撮影:宮島義勇/音楽:伊福部昭 ■出演:木村功、日高澄子、神田隆、信欣三、殿山泰司

田宮虎彦の短編小説『絵本』『菊坂』『足摺岬』をもとに映画化したもの。軍国主義が台頭しはじめた昭和初期を背景に、愛と理想への自由を奪われた若者たちの青春を描く。重く暗い時代を健気に生き抜くヒロインを津島恵子が好演。

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • チケットは当日10時15分より販売致します。定員48名。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承下さい。