■脚本:宮下教雄、山口和彦/撮影:仲沢半次郎/美術:藤田博/音楽:津島利章
■出演:大信田礼子、賀川雪絵、片山由美子、集三枝子、橘ますみ、中谷一郎、左とん平、伴淳三郎、渡瀬恒彦
『ずべ公番長 夢は夜ひらく』(70)でデビューした山口和彦はシリーズ全4作を撮り、本作は最終作。開巻の教育映画に始まり、大信田礼子の溌溂さ、渡瀬恒彦とたこ八郎の掛けあい、悪役の金子信雄の怪演など、みどころいっぱい。
メッセージ? テーマ?
それっておいしいの?
深刻荘重に背を向けて、フットワークも軽く荒唐無稽と諧謔精神に徹した娯楽映画ひと筋。
日本映画の湿度から解き放たれて、せっせとオモロイ映画作りに邁進したアルチザン魂こそが気高いのだ。東映映画最後の未踏峰・山口和彦がいま全貌を現す!
【お詫びとお知らせ】
12月21日(月)21:00『色情トルコ日記』の回をご覧になったお客様へ
機材トラブルにより本篇前の特別映像を上映することができませんでした。終了後に改めて上映をいたしましたが、そのままお帰りになってしまったお客様もたくさんいらっしゃいます。ご迷惑をおかけいたしまして、大変申し訳ございませんでした。
つきましては、1Fロビーにモニターを設置し、特別映像をご覧いただけるようにいたします。
ご希望のお客様はお近くのスタッフまでお申し付けください。
10月24日(土)〜30日(金)
1971年(S46)/東映東京/カラー/86分
■脚本:宮下教雄、山口和彦/撮影:仲沢半次郎/美術:藤田博/音楽:津島利章
■出演:大信田礼子、賀川雪絵、片山由美子、集三枝子、橘ますみ、中谷一郎、左とん平、伴淳三郎、渡瀬恒彦
『ずべ公番長 夢は夜ひらく』(70)でデビューした山口和彦はシリーズ全4作を撮り、本作は最終作。開巻の教育映画に始まり、大信田礼子の溌溂さ、渡瀬恒彦とたこ八郎の掛けあい、悪役の金子信雄の怪演など、みどころいっぱい。
10月31日(土)〜11月6日(金)
1975年(S50)/東映東京/カラー/86分
■原作:平井和正/脚本:神波史男/撮影:中島芳男/美術:桑名忠之/音楽:馬場浩
■出演:千葉真一、奈美悦子、渡辺やよい、曽根晴美、カニー小林(田口久美)、安岡力也、室田日出男、待田京介
平井和正のSF小説「アダルト・ウルフガイ」シリーズより「虎よ!虎よ!」をベースに、別の短編をミックスして映画化。千葉真一のカラテ映画に「仮面ライダー」のテイストを振りかけて、エロ・グロごった煮で仕上げた△マークならではの痛快作。
11月7日(土)〜13日(金)
1974年(S49)/東映東京/カラー/86分
■脚本:鈴木則文、掛札昌裕/撮影:中島芳男/美術:中村修一郎/音楽:菊池俊輔
■出演:志穂美悦子、光川環世、倉田保昭、山本昌平、内田朝雄、安岡力也、石橋雅史、室田日出男
わが国最高のアクション女優・志穂美悦子の看板シリーズ第2弾。麻薬組織に挑む李紅竜の華麗なる戦い。超絶的な体技と憤怒の形相、山田宏一と山根貞男が命名の「戦う妹」の魅力がふんだんに詰まっている。悪党どもの劇画チックな面構えが最高。
11月14日(土)〜20日(金)
1976年(S51)/東映東京/カラー/88分
■脚本:掛札昌裕、中島信昭/撮影:仲沢半次郎/美術:北川弘/音楽:鏑木創
■出演:倉田保昭、清水健太郎、矢吹二朗、堀田真三、深江章喜、山本昌平、近藤宏、石橋雅史、大塚剛
和製ドラゴンこと倉田保昭の初主演映画。父と兄の仇を求めて難攻不落の奇厳城に飛び込んだ主人公を待ち受ける危機また危機!これでもか、とばかりに見せ場を詰め込む東映主義にお腹いっぱい。アクション描写のキレは東映カラテ映画でも随一。
11月21日(土)〜27日(金)
1975年(S50)/東映東京/カラー/82分
■脚本:掛札昌裕、中島信昭/撮影:飯村雅彦/美術:北川弘/音楽:馬場浩
■出演:谷ナオミ、大原美佐、室田日出男、真山知子、女屋実和子、東てる美、殿山泰司、山城新伍
ポーの「黒猫」を東映ポルノの壁に埋め込んだらこんな素敵な映画ができた。日活ロマン・ポルノの名花・谷ナオミがCATSばりに変身して、化け猫映画の原点に先祖返りした見せ場の連続。クライマックスのカオスっぷりには口あんぐり。
11月28日(土)〜12月4日(金)
1976年(S51)/東映東京/カラー/89分
■脚本:鴨井達比古、中島信昭/撮影:中島芳男/美術:北川弘/音楽:小杉太一郎
■出演:千葉真一、夏八木勲、川崎あかね、渡辺やよい、郷?治、小林稔侍、室田日出男、梅宮辰夫
「殺人拳」と銘打っているが小沢茂弘監督の東映京都のシリーズとは別物。カラテ映画ブームに陰りのみえるころに作られ、「用心棒」や「子連れ狼」の要素を取り入れた試行錯誤のあとがうかがえるが、千葉真一の献身的なアクションは不変。
12月5日(土)〜11日(金)
1973年(S48)/東映東京/カラー/72分
■脚本:金子武郎、山口和彦/撮影:飯村雅彦/美術:藤田博/音楽:三上寛、渋谷毅
■出演:山内えみこ、沢田情児、地井武男、葵三津子、森みつる、谷本小夜子
内藤誠監督の前作の好評を受けて作られた姉妹篇。五所川原訛りのおぼこ娘から数か月で都会のネオンの海を軽やかに泳ぐヒロイン・山内えみこのたくましい魅力が光る。三上寛の演歌調の曲をバックに盛り場ミュージカルの趣もあるメロドラマ。
12月12日(土)〜18日(金)
1978年(S53)/東映東京/カラー/88分
■原作:比佐芳武/脚本:掛札昌裕/撮影:出先哲也/美術:中村州志/音楽:鏑木創
■出演:小林旭、渥美國泰、北林早苗、長谷川真砂美、松橋登、南雲佑介、石橋雅史、内田朝雄、財津一郎
都会を舞台にした鈴木則文監督の前作から一転、信州の寒村で起きた連続殺人事件に挑む名探偵・多羅尾伴内の活躍を描く第2作。横溝正史ばりのおどろおどろしいムードと小林旭の陽性のキャラクターのミスマッチが楽しい。
12月19日(土)〜27日(日)、1月5日(火)〜8日(金)
1974年(S49)/東映東京/カラー/87分
■脚本:掛札昌裕、中島信昭/撮影:中島芳男/美術:北川弘/音楽:河辺公一
■出演:シャロン・ケリー、梅宮辰夫、佐藤蛾次郎、田島晴美、舞砂里、伊達三郎、たこ八郎、小松方正
当時人気絶頂のアメリカのポルノ女優を招いたポルノ喜劇。『空から赤いバラ』をイタダいた開巻からふざけたノリがヒートアップ。「巨乳対巨根」の日米対決の行方はいかに。諸事情あってスクリーンでしか観られない幻の作品がいまここによみがえる!
1月9日(土)〜15日(金)
1976年(S51)/東映東京/カラー/74分
■構成:山口和彦、掛札昌裕/撮影:阿久津悦夫/音楽:菊池俊輔
■出演:大塚剛、紅幸司、風間猛、拳龍隆志、バッファロー・弁慶、嵐五郎、K.K ジョンソン
プロ空手の猛者たちを追ったドキュメンタリーということになっているが……。過酷なトレーニング風景や選手のインタビュー、そして創設者・大塚剛の海外武者修行まで、フェイク・ドキュメンタリーの枠を超えた異形のエンターテインメントの誕生だ。
1月16日(土)〜22日(金)
1985年(S60)/東映東京/カラー/102分
■原作:新田たつお/脚本:掛札昌裕、笠井和弘/撮影:飯村雅彦/美術:今村力/音楽:矢野立美
■出演:横山やすし、白都真理、西川のりお、渡辺裕之、長門勇、南利明、三谷昇、高田純次、島田紳助、伊東四朗
校内暴力の嵐が吹き荒れる学園に赴任してきた教師の戦い。新田たつおの同名漫画を原作に、『唐獅子株式会社』に続いて主演する横山やすしを筆頭に東西のコメディアンが集結。ナンセンスとアナーキーを極めた80年代漫画原作映画の金字塔。
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜サービスデー/1,000円均一
※12月28日(月)〜1月4日(月)は休映いたします。