1959年『JA750号機行方不明』で監督デビュー。
次いで「事件記者」シリーズを連続演出して手腕を認められ、小林旭主演の「流れ者」シリーズ全五篇、赤木圭一郎の人気を高めた『霧笛が俺を呼んでいる』など第一線で活躍。
日活黄金時代を支えた名アルチザン・山崎徳次郎監督を特集いたします。

ラピュタ阿佐ケ谷

4月27日(水)〜5月6日(金)

拳銃0号ニュープリント

1959年(S34)/日活/白黒/53分

■脚本:寺田信義、米谷純一、前田満州夫/撮影:松橋梅夫/音楽:三保敬太郎
■出演:川地民夫、稲垣美穂子、岡田真澄、待田京介、宍戸錠、赤木圭一郎、小沢昭一

アメリカ人観光客が落としたコルトが、屑屋からはじまりギャング、スリ、修道尼、バイオリニスト、そして最後は心中しようとする若いカップルと、幾人もの手を転々としていく──。なんと主役は一挺の拳銃という意欲作。

5月7日(土)〜13日(金)

事件記者

1959年(S34)/日活/白黒/54分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、丘野美子、宍戸錠、永井智雄、大森義夫、原保美、滝田裕介

事件記者たちの根城、警視庁内「桜田記者クラブ」。火花散るスクープ合戦とその取材活動、新米のユーモラスな失敗談と成長物語。チームワーク抜群の「東京日報」記者連を中心に、特ダネに生きる男たちを描いた第一作。

5月7日(土)〜13日(金)

事件記者 真昼の恐怖

1959年(S34)/日活/白黒/52分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、小園蓉子、永井智雄、原保美、滝田裕介、園井啓介、山田吾一

抜かれた後は、抜いてやれ!ライバル紙に先を越された駆けだし記者・沢本忠雄が、続発する死亡事件の真相を追う。若い娘の連続不審死、大量の血液売買、闇業者の黒い影──。島田一男原作の大人気テレビドラマ映画化第二作。

5月14日(土)〜20日(金)

事件記者 仮面の脅迫

1959年(S34)/日活/白黒/57分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、丘野美子、永井智雄、原保美、中村万寿子、滝田裕介、園井啓介

新聞の誤報記事によって痴漢犯の汚名を着せられた男性が自殺、桜田記者クラブを衝撃が襲う──。第三話の題材は「誤報問題」。責任を感じた記者たちは各社一丸となって事態に取り組み、やがて意外な真相に辿りつく。

5月14日(土)〜20日(金)

事件記者 姿なき狙撃者

1959年(S34)/日活/白黒/51分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、永井智雄、大森義夫、滝田裕介、園井啓介、高原駿雄、宮阪将嘉

高級アパートに侵入したアベック強盗、逃げた男は恋人の釈放を求めて警官殺害を予告!東京日報への脅迫電話にはじまり、犯人からのコンタクトはやがて助けを求める声に──。シリーズ第四作はオトボケ山田吾一の食ネタも充実。

5月21日(土)〜27日(金)

事件記者 影なき男

1959年(S34)/日活/白黒/54分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、永井智雄、原保美、高原駿雄、滝田裕介、待田京介、大森義夫

月島で発見された他殺体。事件の裏には偽ドルが絡んでいるらしい──。第五作では、おなじみペンの猛者たちが贋造ドル団を追って大活躍。ハネムーン先でも事件を追いかけるイナちゃん・滝田裕介の仕事ぶりがGOOD。

5月21日(土)〜27日(金)

事件記者 深夜の目撃者

1959年(S34)/日活/白黒/53分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、永井智雄、滝田裕介、原保美、大森義夫、二本柳寛、高城淳一

タクシー運転手が毒入りケーキで死亡した同じ夜、郵便局に強盗が押し入って当直局員が殺害された──。クリスマスムード真っ只中、二つの事件を結ぶ糸を探りながら記者たちは特ダネを狙う!ますます快調の第六作。

5月28日(土)〜6月3日(金)

事件記者 時限爆弾

1960年(S35)/日活/白黒/49分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、稲垣美穂子、永井智雄、滝田裕介、大森義夫、原保美、相馬千恵子

新年早々、東京都民の度肝を抜いた謎の貨物船爆沈事件。爆破予告メモの入ったシガレットケース、黒い眼帯の男──。捜査当局は各新聞社に犯人おびき寄せの協力を求め、一方、東京日報の記者たちは保険金詐欺の線をあたる。

5月28日(土)〜6月3日(金)

事件記者 狙われた十代

1960年(S35)/日活/白黒/47分

■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、永井智雄、滝田裕介、原保美、大森義夫、杉山俊夫、堀恭子

深夜の公道で命がけのオートレースを繰り広げる若者たち。ある晩の人身事故を機に、彼らは更なる悪事に手を染めていく。一篇ごとに新味を加え、今回は「カミナリ族」をフィーチャー。無謀なハイティーンの姿を抉りだす。

6月4日(土)〜10日(金)

事件記者 拳銃貸します

1962年(S37)/日活/白黒/67分

■原作:島田一男/脚本:山口純一郎/撮影:萩原憲治/音楽:三保敬太郎
■出演:沢本忠雄、滝田裕介、永井智雄、園井啓介、山田吾一、山田禅二、新井麗子

続発する銃撃強盗事件の背後に浮かびあがったのは拳銃貸し屋──。個性豊かな記者の面々が、凶悪事件と犯人逮捕を追ってスクープ合戦を展開する。「新聞のモラル」「報道のあり方」にも迫った渾身のシリーズ第九作。

6月11日(土)〜17日(金)

事件記者 影なき侵入者

1962年(S37)/日活/白黒/63分

■原作:島田一男/脚本:山口純一郎、西島大/撮影:萩原憲治/音楽:三保敬太郎
■出演:沢本忠雄、永井智雄、滝田裕介、園井啓介、山田吾一、高城淳一、大森義夫

海上の惨殺死体に潜む恐るべき犯罪計画──!緊迫する神経戦のなかにもユーモアを忘れぬ「事件記者」シリーズ、全作を手掛けた山崎徳次郎。一時間足らずの中篇ながら、日活プログラム・ピクチュアのなかで貴重な働きをした。

6月18日(土)〜24日(金)

海から来た流れ者

1960年(S35)/日活/カラー/84分

■原作:原健三郎/脚本:大川久男、山崎巌/撮影:姫田真佐久/音楽:大森盛太郎
■出演:小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二、川地民夫、宍戸錠、筑波久子、二本柳寛

「渡り鳥」シリーズと並ぶ小林旭主演の人気ヒット作「流れ者」シリーズの記念すべき第一弾。伊豆大島にふらりと現れた主人公が、土建業者同士のトラブルに巻き込まれていく──。クライマックス三原山火口での対決は圧巻。

6月25日(土)〜7月1日(金)

霧笛が俺を呼んでいる

1960年(S35)/日活/カラー/80分

■脚本:熊井啓/撮影:姫田真佐久/美術:木村威夫/音楽:山本直純
■出演:赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二、吉永小百合、西村晃、内田良平、二本柳寛

舞台は霧にむせぶ港町横浜。旧友が不審死を遂げ、その真相究明に乗りだした若き航海士が麻薬密輸事件に巻き込まれていく──。山崎徳次郎監督がトニーこと赤木圭一郎の魅力を最大限に引きだしたミステリー・アクション。

7月2日(土)〜8日(金)

南海の狼火

1960年(S35)/日活/カラー/81分

■原作:原健三郎/脚本:山崎巌/撮影:高村倉太郎/音楽:大森盛太郎
■出演:小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、岡田真澄、内田良平、金子信雄

ギターを抱えたヒーロー・小林旭の爽快なアクションと歌声が売りもの、「流れ者」シリーズ第三作。夏の宇和島を舞台に、闘牛試合を絡ませた熱い死闘が展開する。宍戸錠演じる殺し屋“坊主の政”の存在感もユニーク。

7月9日(土)〜15日(金)

大暴れ風来坊

1960年(S35)/日活/カラー/79分

■原作:原健三郎/構成:山崎巌/脚本:中久保信成、市川佐登志/撮影:伊佐山三郎
■出演:小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、藤村有弘、南風洋子、白木マリ、高品格

おなじみ「流れ者」シリーズ第四弾は、土地売買紛争に巻きこまれた主人公が、悪漢相手に大暴れ──!四国松山の風光をバックにマイトガイ旭×山崎徳次郎監督のコンビが放つ豪華アクション。殺し屋・錠との息もピッタリの快作。

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • 各回定員入れ替え制
  • 午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。