■脚本:寺田信義、米谷純一、前田満州夫/撮影:松橋梅夫/音楽:三保敬太郎
■出演:川地民夫、稲垣美穂子、岡田真澄、待田京介、宍戸錠、赤木圭一郎、小沢昭一
アメリカ人観光客が落としたコルトが、屑屋からはじまりギャング、スリ、修道尼、バイオリニスト、そして最後は心中しようとする若いカップルと、幾人もの手を転々としていく──。なんと主役は一挺の拳銃という意欲作。
1959年『JA750号機行方不明』で監督デビュー。
次いで「事件記者」シリーズを連続演出して手腕を認められ、小林旭主演の「流れ者」シリーズ全五篇、赤木圭一郎の人気を高めた『霧笛が俺を呼んでいる』など第一線で活躍。
日活黄金時代を支えた名アルチザン・山崎徳次郎監督を特集いたします。
5月7日(土)〜13日(金)
1959年(S34)/日活/白黒/54分
■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、丘野美子、宍戸錠、永井智雄、大森義夫、原保美、滝田裕介
事件記者たちの根城、警視庁内「桜田記者クラブ」。火花散るスクープ合戦とその取材活動、新米のユーモラスな失敗談と成長物語。チームワーク抜群の「東京日報」記者連を中心に、特ダネに生きる男たちを描いた第一作。
5月14日(土)〜20日(金)
1959年(S34)/日活/白黒/57分
■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、丘野美子、永井智雄、原保美、中村万寿子、滝田裕介、園井啓介
新聞の誤報記事によって痴漢犯の汚名を着せられた男性が自殺、桜田記者クラブを衝撃が襲う──。第三話の題材は「誤報問題」。責任を感じた記者たちは各社一丸となって事態に取り組み、やがて意外な真相に辿りつく。
5月21日(土)〜27日(金)
1959年(S34)/日活/白黒/54分
■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、永井智雄、原保美、高原駿雄、滝田裕介、待田京介、大森義夫
月島で発見された他殺体。事件の裏には偽ドルが絡んでいるらしい──。第五作では、おなじみペンの猛者たちが贋造ドル団を追って大活躍。ハネムーン先でも事件を追いかけるイナちゃん・滝田裕介の仕事ぶりがGOOD。
5月28日(土)〜6月3日(金)
1960年(S35)/日活/白黒/49分
■原作:島田一男/脚本:西島大、山口純一郎、若林一郎/撮影:松橋梅夫
■出演:沢本忠雄、稲垣美穂子、永井智雄、滝田裕介、大森義夫、原保美、相馬千恵子
新年早々、東京都民の度肝を抜いた謎の貨物船爆沈事件。爆破予告メモの入ったシガレットケース、黒い眼帯の男──。捜査当局は各新聞社に犯人おびき寄せの協力を求め、一方、東京日報の記者たちは保険金詐欺の線をあたる。
6月4日(土)〜10日(金)
1962年(S37)/日活/白黒/67分
■原作:島田一男/脚本:山口純一郎/撮影:萩原憲治/音楽:三保敬太郎
■出演:沢本忠雄、滝田裕介、永井智雄、園井啓介、山田吾一、山田禅二、新井麗子
続発する銃撃強盗事件の背後に浮かびあがったのは拳銃貸し屋──。個性豊かな記者の面々が、凶悪事件と犯人逮捕を追ってスクープ合戦を展開する。「新聞のモラル」「報道のあり方」にも迫った渾身のシリーズ第九作。
6月18日(土)〜24日(金)
1960年(S35)/日活/カラー/84分
■原作:原健三郎/脚本:大川久男、山崎巌/撮影:姫田真佐久/音楽:大森盛太郎
■出演:小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二、川地民夫、宍戸錠、筑波久子、二本柳寛
「渡り鳥」シリーズと並ぶ小林旭主演の人気ヒット作「流れ者」シリーズの記念すべき第一弾。伊豆大島にふらりと現れた主人公が、土建業者同士のトラブルに巻き込まれていく──。クライマックス三原山火口での対決は圧巻。
7月2日(土)〜8日(金)
1960年(S35)/日活/カラー/81分
■原作:原健三郎/脚本:山崎巌/撮影:高村倉太郎/音楽:大森盛太郎
■出演:小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、岡田真澄、内田良平、金子信雄
ギターを抱えたヒーロー・小林旭の爽快なアクションと歌声が売りもの、「流れ者」シリーズ第三作。夏の宇和島を舞台に、闘牛試合を絡ませた熱い死闘が展開する。宍戸錠演じる殺し屋“坊主の政”の存在感もユニーク。
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜サービスデー/1,000円均一