ラピュタアニメーションフェスティバル2003 : ラピュタ阿佐ヶ谷


































Dプログラム

タンゴ
ズビグニュー・リプチンスキ
[1980 ポーランド 8分 カラー 115位]
人の群れが画面を埋め尽くしながら、しかし無秩序なカオスではなく、各パートがまるでオーケストラのように壮大なコンポジションを形成する。要はレン・ライ『レインボー・ダンス』やマクラレン『カノン』第三部の発展形ともいうべき実験映画。(権藤俊司)
タンゴ

隣人
ノーマン・マクラレン
[1952 カナダ 8分 カラー 110位]
実験アニメーションの代表的作家マクラレンによるピクシレーション。アイロニーたっぷりのラストは「汝の隣人を愛せよ」。単純明快なテーマと手法が秀逸。(CB)
隣人

あおさぎと鶴
ユーリ・ノルシュテイン
[1974 ソ連 11分 カラー 52位]
リトグラフのように美しい色調の中で展開する、オスの鶴とメスのあおさぎのお話。古屋敷跡の中であおさぎと鶴は互いの恋の駆け引きを繰り返す。(いがらしなおみ)
あおさぎと鶴

おこんじょうるり
岡本忠成
[1982 日本 26分 カラー 28位]
お互いを思いやり、助け合い、他の人も癒しながら生きていこうとする、心に響くこの物語は、いつまでもたくさんの人々に、年齢を問わず、私たちのこどもの、こどもの、こどもの…こどもにもずっと、観てほしいです。(米正万也)
おこんじょうるり

対話の可能性
ヤン・シュヴァンクマイエル
[1982 チェコスロヴァキア 11分 カラー 21位]
3部構成で、それぞれ闘争による対話、性愛による対話、言論による対話を風刺しているのだろう。ゾワゾワした動きとねっとりした効果音が、グロテスクなフェティシズムの世界を展開する。(小原篤)
対話の可能性

シレーヌ
ラウル・セルヴェ
[1968 ベルギー 9分 カラー 227位]
細密な線画と鮮烈な赤に彩られた閉塞した世界に展開するつかの間のメルヘン。痛烈な風刺、抒情に溺れすぎない姿勢もまたいい。(五味洋子)
シレーヌ

くじら
大藤信郎
[1952 日本 10分 モノクロ 361位]
私如きが言うまでもないが、日本のアニメ史で強烈に残る作品。この業界に入ってまもなくの頃、セル画でも人形でもない手法のこのアニメに出会って、驚いた事は今でも忘れられない。(なかむらたかし)
くじら

ジャンピング
手塚治虫
[1984 日本 6分 カラー 51位]
タイトルからしてジャンプするこの実験的アニメは、手塚治虫以上に昆虫を愛する小林準治の全面的な手描き作画にまず敬意を。国境も難なく空を自由に飛びたい願望は人類の夢。(小田克也)
ジャンピング

上映スケジュール