上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
8月1日(水) 〜7日(火)
1958年(S33)/共同映画社、広島平和を築く児童生徒の会/白黒/66分 ※16mm
■監督:木村荘十二/脚本:諸井條次/撮影:木塚誠一/美術:小林正義/音楽:小町昭 ■出演:菅井美智子、石井治子、川東美代子、森下義秀、土井一男、島田屯、中川進介、吉沢久嘉、加藤嘉、永田靖、三好久子
広島で被爆し十年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さん。彼女の死を契機に全国でおこった「千羽鶴」の運動を描いたもので、原爆の子の像設立の過程を伝えてさわやかな感動を呼ぶ。映画館上映のほかひろく16mmで普及活動に成功した。 ▲
上映スケジュール
8月5日(日) 〜11日(土)
1956年(S31)/劇団民藝/白黒/109分 ※16mm
■監督:宇野重吉/原作:上林暁/脚本:新藤兼人/撮影:前田実/美術:丸茂孝/音楽:斎藤一郎 ■出演:田中絹代、信欣三、東野英治郎、小沢栄、芥川比呂志、清水将夫、滝沢修、山田五十鈴、菅井一郎、内藤武敏
精神に変調をきたした妻と、その姿を文章に書き残す私小説作家の夫。この夫婦の愛情のあり方、周囲の人々の心づかいが描かれる。上林暁『聖ヨハネ病院にて』をはじめとする一連の病妻ものを映画化した宇野重吉の監督デビュー作。 ▲
1955年(S30)/俳優座、山本プロダクション/白黒/109分
写真提供:独立プロ名画保存会
■監督:山本薩夫/原作:真山美保/脚本:八住利雄/撮影:前田実/美術:久保一雄/音楽:大木正夫 ■出演:津島恵子、菅原謙二、東野英治郎、小沢栄、松本克平、上田茂太郎、花澤徳衛、佐藤茂美、東山千栄子
解散寸前のドサ回り一座が、炭鉱町でストライキに遭遇。争議団との交流のなか新しい時代の生き方に目覚めていく──。真山美保の戯曲『市川馬五郎ー座顛末記』を映画化。東野英治郎、菅原謙二、津島恵子らの存在感が際だつ傑作人情喜劇。 ▲
8月8日(水) 〜14日(火)
1959年(S34)/大東映画/白黒/117分
■監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/美術:江口準次/音楽:大木正夫 ■出演:高橋恵美子、奧の山ジョージ、北林谷栄、清村耕次、朝比奈愛子、三國連太郎、滝沢修、宮口精二、東野英治郎
会津磐梯山麓の農村を舞台に、好奇と差別のなか、明るく、すくすくと育っていく混血児姉弟を描いた名篇。高橋恵美子と奧の山ジョージ、映画初出演の主人公二人が素晴らしく、実年齢の倍近い祖母役に挑んだ北林谷栄の熱演も光る。 ▲
1960年(S35)/日本ドキュメントフィルム、芸術映画社、松本プロダクション/白黒/60分 ※16mm
写真提供:日本ドキュメントフィルム
■監督:亀井文夫/原案:杉浦明平/撮影:菊池周/音楽:長沢勝俊
全国六千部落三百万人といわれた被差別部落の現実にカメラを向ける貴重なドキュメンタリー映画。大阪、京都、奈良、和歌山、三重など各地を取材。結婚差別、就職差別……様々な人々の悩める声をきき、差別の実態に迫っていく。 ▲
8月12日(日) 〜14日(火)
1956年(S31)/まどかグループ、山本プロダクション/白黒/107分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
©1956 松竹株式会社
■監督:山本薩夫/原作:杉浦明平/脚本:八住利雄、山形雄策/撮影:前田実/美術:平川透徹/音楽:芥川也寸志 ■出演:佐田啓二、菅原謙二、桂木洋子、野添ひとみ、佐野周二、渡辺篤、三井弘次、三島雅夫
東海地方のある田舎町で、台風災害に便乗しがっぽり儲けようと企む地域の有力者たち。そうはさせじと青年たちがたちあがり騒動は大きくなっていく──。杉浦明平のルポルタージュ『台風十三号始末記』をもとにした痛烈な社会風刺劇。 ▲
8月12日(日) 〜18日(土)
1959年(S34)/近代映画協会、新世紀映画/白黒/107分
©近代映画協会
■監督・脚本:新藤兼人/脚本:八木保太郎/撮影:植松永吉/美術:丸茂孝/音楽:林光 ■出演:宇野重吉、乙羽信子、小沢栄太郎、千田是也、永田靖、三島雅夫、松本克平、十朱久雄、三井弘次、殿山泰司、毛利菊枝
昭和二十九年三月一日、南太平洋ビキニ環礁付近で、マグロ漁船第五福竜丸の乗組員たちは“太陽が西から上る”のをみた──。死の灰をあびた二十三人の漁夫たちとその家族の苦悩をドキュメンタリータッチで描いた新藤兼人監督、渾身の作。 ▲
8月15日(水) 〜18日(土)、22日(水) 〜25日(土)
1966年(S41)/福島県本宮町本宮方式映画製作の会、近代映画協会/白黒/104分
©1966 東宝
■監督:吉村公三郎/脚本:千葉茂樹/撮影:杉田安久利/美術:入野達弥/音楽:池野成 ■出演:山岡久乃、宇野重吉、殿山泰司、吉行和子、佐藤忠、江角英明、玉川伊佐男、増田順司、奈良岡朋子、佐々木すみ江
産休補助教員として久しぶりに教壇にたった“お母さん先生”が、戦後の民主教育に戸惑いながらも無事務めをはたして去っていく──。福島県本宮小学校のPTA、教師らによる映画教育運動の一環として近代映画協会の協力のもと製作された。 ▲
8月15日(水) 〜21日(火)
1963年(S38)/全国農村映画協会/白黒/93分 ※16mm
■監督:家城巳代治/脚本:植草圭之助/撮影:井上莞/美術:岡田戸夢/音楽:池野成 ■出演:中原ひとみ、北林谷栄、赤木蘭子、辻伊万里、高津住男、桑山正一、大森義夫、三崎千恵子、真山知子、富田仲次郎
昭和二十年夏。本土への空襲が激しさを増すなか、山奥へ疎開を重ねる少年少女たちと、彼らのために食料を確保しようと努力する女教師の姿を描く。家城巳代治監督は巧みな演出で、子役たちから自然な演技をひきだしている。 ▲
1962年(S37)/近代映画協会/白黒/116分
■監督・脚本・美術:新藤兼人/原作:野上弥生子/撮影:黒田清己/音楽:林光 ■出演:乙羽信子、殿山泰司、佐藤慶、山本圭、加地健太郎、渡辺美佐子、浜村純、佐々木すみ江、村山知義、観世栄夫
真夏の海を漂流する船のなかで、飢餓と不安に苛まれ、極限まで追いつめられる人々──。大正時代の海難事件に材をとった野上弥生子『海神丸』を大胆に脚色。静岡県松崎町に合宿し、オールロケ方式でつくられた。 ▲
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