『お嬢さん』写真

(c)1961 角川映画

5月19日(日) 〜25日(土)

お嬢さん

1961年(S36)/大映東京/カラー/79分

■監督:弓削太郎/原作:三島由紀夫/脚本:長谷川公之/撮影:小林節雄/美術:山口熙/音楽:池野成
■出演:若尾文子、川口浩、野添ひとみ、田宮二郎、清水将夫、三宅邦子、友田輝、中田康子、仁木多鶴子

恋愛にスリルを求める令嬢が、風変わりなプレイボーイと知り合い一気にゴールイン!したまでは良かったが──。雑誌「若い女性」連載の同名小説を映画化。妄想癖のある天然系お嬢様ヒロインに若尾文子が扮して、愛らしい魅力を存分に発揮。

『鍵』写真

(c)1959 角川映画

5月22日(水) 〜28日(火)

1959年(S34)/大映東京/カラー/107分

■監督・脚本:市川崑/原作:谷崎潤一郎/脚本:和田夏十、長谷部慶治/撮影:宮川一夫/美術:下河原友雄/音楽:芥川也寸志
■出演:京マチ子、中村鴈治郎、叶順子、仲代達矢、北林谷栄、菅井一郎、山茶花究

初老を迎えた地位ある男と貞淑な妻、その娘と恋人の医師、四人が織りなす異常な関係──。芸術かワイセツか?日本中に賛否の嵐を呼んだ谷崎潤一郎の問題作を映画化。海外での評価も高く、カンヌ国際映画祭審査員特別賞などを受賞。

『投資令嬢』写真

(c)1961 角川映画

5月22日(水) 〜28日(火)

投資令嬢

1961年(S36)/大映東京/カラー/77分

■監督:枝川弘/脚本:舟橋和郎/撮影:秋野友宏/美術:千田隆/音楽:加藤三雄
■出演:叶順子、野添ひとみ、大瀬康一、根上淳、宮川和子、渥美清、山内敬子、藤間紫、松村達雄、町田博子、東野英治郎

マネービルの権威を自称するチャッカリ女子大生、叶順子・野添ひとみ・宮川和子の三人が、株に恋愛にとしのぎをけずる──。当時、ブームとなっていた女性の株式投資を題材に、明るく楽しく描いた青春篇。山一證券が全面的に協賛。

『不倫』写真

(c)1965 角川映画

5月26日(日) 〜6月1日(土)

不倫

1965年(S40)/大映東京/白黒/90分 ※16mm

■監督:田中重雄/原作:宇能鴻一郎/脚本:長谷川公之/撮影:高橋通夫/美術:柴田篤二/音楽:木下忠司
■出演:若尾文子、川崎敬三、江波杏子、見明凡太朗、角梨枝子、早川雄三、渚まゆみ、中田勉、谷謙一

結婚否定論を掲げる新進評論家・川崎敬三は、対照的な二人の女を相手に自由な性生活を貫こうとする──。しとやかで献身的な女・若尾文子、奔放なグラマー・江波杏子。ひとつ屋根の下で繰り広げられる奇態な共同生活を描いた異色作。

『星と嵐』写真

(c)東宝

5月26日(日) 〜6月1日(土)

星と嵐

1976年(S51)/東京映画、M・M・C/カラー/97分

■監督・脚本:出目昌伸/脚本:池田一朗/潤色:安本莞二、工藤裕弘/撮影:原一民/美術:樋口幸男/音楽:佐藤勝
■出演:三浦友和、片平なぎさ、古手川祐子、ハナ肇、八千草薫、音無美紀子、藤巻潤、岡田英次

山を愛し、山に命を賭ける一青年を通して、ひたむきに生きる若者像を描く。父との断絶や葛藤、アルバイト先で知り合った娘との爽やかな交流──。新しい感覚で青春映画の傑作を放ってきた出目昌伸監督が、三浦友和主演で贈る感動篇。

『野火』写真

(c)1959 角川映画

5月29日(水) 〜6月4日(火)

野火

1959年(S34)/大映東京/白黒/104分

■監督:市川崑/原作:大岡昇平/脚本:和田夏十/撮影:小林節雄/美術:柴田篤二/音楽:芥川也寸志
■出演:船越英二、ミッキー・カーチス、滝沢修、山茶花究、稲葉義男、星ひかる、浜村純、潮万太郎、佐野浅夫

大岡昇平のフィリピンでの戦争体験をもとにした同名の傑作小説を映画化。極度の飢えと疲労、そして敵襲の恐怖──。極限状態に置かれた人間の姿をつぶさに描きだす。何日も絶食して役に備えたという船越英二が鬼気迫る演技を披露。

『黒の超特急』写真

(c)1964 角川映画

5月29日(水) 〜6月4日(火)

黒の超特急

1964年(S39)/大映東京/白黒/93分

■監督・脚本:増村保造/原作:梶山季之/脚本:白坂依志夫/撮影:小林節雄/美術:下河原友雄/音楽:山内正
■出演:田宮二郎、藤由紀子、船越英二、加東大介、千波丈太郎、石黒達也、穂高のり子、上田吉二郎

新幹線延長計画の裏で展開する黒い陰謀。青年不動産業者・田宮二郎はそのカラクリを暴き、関係者から儲けをゆすり取ろうとする──。高度経済成長期のダークサイドを描いた社会派エンタテイメント“黒”シリーズの最終作。

『憂国』写真

6月2日(日) 〜8日(土)

憂国

1966年(S41)/ATG/白黒/28分

■製作・監督・原作・脚本:三島由紀夫/演出:堂本正樹/撮影:渡辺公夫
■出演:三島由紀夫、鶴岡淑子

自害を決意した軍人とその妻の死の直前を描いた原作小説をもとに、三島由紀夫が製作・脚色・監督・主演をつとめた衝撃作。三島と親交の厚かった藤井浩明が大映に内緒でスタッフを動員、大蔵映画のスタジオを借りて二日間で撮り上げられた。

『ビルマの竪琴』写真

(c)1985 フジテレビ/博報堂/キネマ東京

6月2日(日) 〜8日(土)

ビルマの竪琴

1985年(S60)/フジテレビジョン、博報堂、キネマ東京/カラー/132分

■監督:市川崑/原作:竹山道雄/脚本:和田夏十/撮影:小林節雄/美術:阿久根巌/音楽:山本直純
■出演:石坂浩二、中井貴一、川谷拓三、渡辺篤史、小林稔侍、井上博一、浜村純、常田富士男、北林谷栄、菅原文太

ビルマ戦線の戦没者を弔うため、僧侶となって現地にとどまる青年上等兵・水島の物語。1956年にも映画化された竹山道雄原作の『ビルマの竪琴』を、市川崑監督が自らの手で再映画化。タイで長期ロケーションが行われた。