12月7日(日) 〜9日(火)

「木屋町三條」より その前夜

1939年(S14)/東宝映画/白黒/86分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

■監督:萩原遼/原案:山中貞雄/脚本:梶原金八/撮影:河崎喜久三/美術:河東安英/音楽:太田忠
■出演:河原崎長十郎、山田五十鈴、中村翫右衛門、高峰秀子、瀬川菊之丞、千葉早智子、清川玉枝、助高屋助蔵

幕末の京都で起こった新選組の池田屋襲撃事件を、斜向いの旅館・大原屋の人々の視点で描いていく。原案は山中貞雄。脚本には鳴滝組の共同ペンネーム「梶原金八」とクレジットされ、山中の追悼映画として公開された。

『自由ヶ丘夫人』写真

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12月7日(日) 〜13日(土)

自由ヶ丘夫人

1960年(S35)/東京映画/白黒/90分

■監督:佐伯幸三/原作:武田繁太郎/脚本:長瀬喜伴/撮影:飯村正/美術:小島基司/音楽:大森盛太郎
■出演:池部良、新珠三千代、淡路恵子、有島一郎、杉葉子、安西郷子、浜美枝、春川ますみ、沢村貞子、千石規子

東京の高級住宅街・自由ヶ丘に繰り広げられるセレブマダムたちの多彩なお色気模様──。武田繁太郎の同名小説をもとに、三組の夫婦の浮気騒動を陽気に描いたライトコメディ。絶妙の夫婦コンビ、豪華な顔あわせが楽しい。

『南の島に雪が降る』写真

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12月10日(水) 〜13日(土)、
17日(水) 〜20日(土)

南の島に雪が降る

1961年(S36)/東京映画/カラー/102分

■監督:久松静児/原作:加東大介/劇化:小野田勇/脚本:笠原良三/撮影:黒田徳三/美術:小島基司/音楽:広瀬健次郎
■出演: 伴淳三郎、有島一郎、三木のり平、志村喬、渥美清、佐原健二、西村晃、森繁久彌

太平洋戦争末期のニューギニア戦線。飢餓や疫病に苦しむ兵士たちへ生きる希望を与えようと、演芸部隊が結成された──。加東自身の従軍経験をもとにした『南海の芝居に雪が降る』を映画化。万人の胸をうつ、笑いと涙の感動篇。

『続々大番 怒涛篇』写真

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12月10日(水) 〜16日(火)

続々大番 怒涛篇

1957年(S32)/東宝/白黒/108分

■監督:千葉泰樹/原作:獅子文六/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:中古智/音楽:佐藤勝
■出演:原節子、淡島千景、青山京子、仲代達矢、太刀川洋一、藤木悠、三木のり平、有島一郎、柳永二郎

昭和十三年初秋。多額の借金&恩師の自殺に傷心し、故郷・宇和島にひっこんだギューちゃん。今度は統制時代の物資不足に目をつけ、四国・大阪間を股にかけての大活躍。しかし、運命は再び彼を株の世界に引き戻す──。

『新・三等重役』写真

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12月10日(水) 〜16日(火)

新・三等重役

1959年(S34)/東宝/白黒/91分

■監督:筧正典/原作:源氏鶏太/脚本:沢村勉/撮影:遠藤精一/美術:小川一男/音楽:馬渡誠一
■出演:森繁久彌、小林桂樹、雪村いづみ、草笛光子、新珠三千代、藤木悠、柳川慶子、横山道代、浪花千栄子

大阪に本社を構える業界大手のメーカー、世界電器。前社長夫人が取引先の一人娘を入社させたことから社内は大騒ぎに──。「社長」シリーズで人気を獲得していた森繁久彌、小林桂樹、加東大介の黄金トリオがここでも大活躍。

『決鬪鍵屋の辻』写真

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12月14日(日) 〜16日(火)

決鬪鍵屋の辻

1952年(S27)/東宝/白黒/81分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

■監督:森一生/脚本:黒澤明/撮影:山崎一雄/美術:松山崇/音楽:西梧郎
■出演:三船敏郎、浜田百合子、志村喬、片山明彦、千秋実、徳大寺伸、小川虎之助、高堂国典、杉寛、左卜全、山田禅二、津山路子

おなじみの仇討ち事件「鍵屋の辻の決闘」を黒澤明脚本×森一生監督が様々な仕掛けを凝らしながら描いていく。加東大介は本作と『おかあさん』でブルーリボン男優助演賞を受賞。バイプレーヤーとして不動の地位を確立した。

『槍一筋日本晴れ』写真

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12月14日(日) 〜20日(土)

槍一筋日本晴れ

1959年(S34)/東宝/白黒/93分

■監督:青柳信雄/脚本:蓮池義雄/撮影:西垣六郎/美術:北猛夫/音楽:佐藤勝
■出演:小泉博、八千草薫、柳家金語楼、清川虹子、藤間紫、森川信、坂東蓑助、上田吉二郎、中丸忠雄、沢村いき雄、小杉義男

忠臣蔵にからんだ架空の人物・俵星玄蕃を主人公にした義士外伝もの。江戸の裏町にある玄蕃の道場。門弟たちは荒稽古に恐れをなして去り、貧窮の主に仕えるのはただ一人。そんな折、弟子入りを志願する青年が現われ──。

『大番 完結篇』写真

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12月17日(水) 〜23日(火)

大番 完結篇

1958年(S33)/東宝/白黒/104分

■監督:千葉泰樹/原作:獅子文六/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:中古智、清水喜代志/音楽:佐藤勝
■出演:原節子、淡島千景、青山京子、中田康子、仲代達矢、東野英治郎、有島一郎、団令子、山村聰

昭和二十四年、東京証券取引所再開。奮起一番、兜町に戻ってきたギューちゃんが戦後の株式市場で大成功をおさめる堂々完結篇。前三作に登場したギューちゃんをとりまく女たちが総出演するなど、最後を飾るにふさわしい賑やかな顔ぶれ。

『残酷の河』写真

©1963 松竹株式会社

12月17日(水) 〜23日(火)

残酷の河

1963年(S38)/松竹京都/白黒/106分

■監督・脚本:内川清一郎/原作・脚本:菊島隆三/撮影:太田喜晴/美術:大角純一、戸田重昌/音楽:佐藤勝
■出演:園井啓介、桑野みゆき、中村竹弥、中村鴈治郎、渡辺美佐子、菅原文太、藤田まこと、東野英治郎

動乱の戦国時代。明智光秀の命を受け、生国・飛騨忍野郷(おしのごう)へ砂金を奪いにいった諜者・園井啓介の、故郷、肉親への葛藤をサスペンスフルに描いた異色時代劇。憎き忍野郷の支配者・加東大介、実は──。