『ここに泉あり』写真

写真提供:独立プロ名画保存会

1月7日(水) 〜13日(火)

ここに泉あり

1955年(S30)/中央映画/白黒/150分

■監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/美術:川島泰造/音楽:團伊玖磨
■出演:岸恵子、岡田英次、小林桂樹、三井弘次、草笛光子、伊沢一郎、中村是好、原保美、東野英治郎、沢村貞子、山田耕筰

地方オーケストラの草分け、群馬交響楽団の草創期の苦闘を、ポピュラーな名曲や民謡、童謡をふんだんに盛り込んで描いた感動作。加東大介はコントラバス兼ドラム担当。本作と『血槍富士』により二度目のブルーリボン助演賞を獲得。

『鬼火』写真

©TOHO CO.,LTD.

1月7日(水) 〜13日(火)

鬼火

1956年(S31)/東宝/白黒/46分

■監督:千葉泰樹/原作:吉屋信子/脚本:菊島隆三/撮影:山田一夫/美術:中古智/音楽:伊福部昭
■出演:津島恵子、中田康子、宮口精二、中村伸郎、中北千枝子、清川玉枝、堺左千夫、笈川武夫

ガス会社の集金人がある一軒家に催促に訪れる。そこで出会ったのは、寝たきりの夫を抱えて困窮している美人妻──。歪んだ欲望が引き起こす恐怖と悲劇を描いた千葉泰樹の傑作小品。東宝“ダイヤモンド・シリーズ”の第一作。

『サラリーマン清水港』写真

©TOHO CO.,LTD.

1月11日(日) 〜17日(土)

サラリーマン清水港

1962年(S37)/東宝/カラー/92分

■監督:松林宗恵/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:神津善行
■出演:森繁久彌、小林桂樹、フランキー堺、夏木陽介、三木のり平、有島一郎、司葉子、新珠三千代、草笛光子、久慈あさみ

一流酒造会社「清水屋」は“清水二十八人衆”として知られる模範社員に支えられ奮闘の日々──。ご存じ次郎長伝をサラリーマン喜劇の中でいかした面白さは最高。おなじみの社長トリオにフランキー堺も加わりデラックス感もUP。

『博奕打ち 殴り込み』写真

©東映

1月11日(日) 〜17日(土)

博奕打ち 殴り込み

1968年(S43)/東映京都/カラー/89分

■監督:小沢茂弘/脚本:笠原和夫/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:津島利章
■出演:鶴田浩二、待田京介、玉川良一、名和宏、遠藤辰雄、山本麟一、山岡徹也、河津清三郎、石山健二郎、ミヤコ蝶々

組の出入りに助っ人として参加した一匹狼の渡世人二人。しかし彼らの運命は明暗分かれることに──。鶴田浩二主演「博奕打ち」シリーズの第五作。加東大介が初老の渡世人に扮して味のある演技を披露する。

『暴れ豪右衛門』写真

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1月14日(水) 〜20日(火)

暴れ豪右衛門

1966年(S41)/東宝/白黒/100分

■監督・脚本:稲垣浩/脚本:井手雅人/撮影:山田一夫/美術:植田寛/音楽:石井歓
■出演:三船敏郎、佐藤允、田村亮、星由里子、平田昭彦、大空真弓、乙羽信子、西村晃、黒部進、富田仲次郎、清水元、天本英世

戦国時代。加賀の土豪の一首領が、侍嫌いから大名にたてつき、かわいい弟の弔合戦に及ぶさまをダイナミックに描いたスペクタクル時代劇。豪傑ぶりが気持ちいい主人公・三船敏郎以下、俳優の個性をいかした配置が絶妙。

『講道館破門状』写真

©1968 KADOKAWA

1月14日(水) 〜20日(火)

講道館破門状

1968年(S43)/大映京都/白黒/84分

■監督:井上昭/脚本:石松愛弘、浅井昭三郎/撮影:宮川一夫/美術:上里忠男/音楽:渡辺岳夫
■出演:峰岸隆之介、梓英子、松尾嘉代、山岡久乃、内田朝雄、塩崎純男、多賀勝、毛利郁子、松下達夫、大川修、山本一郎

特攻隊の生き残りとして帰郷した峰岸隆之介は、得意の柔道を武器に、新興の外国人ヤクザ、そしてそれを操る悪玉ボスに立ち向かっていく──。加東大介は主人公の予科練時代の恩師&講道館柔道の師範というぴったりな役柄。

『続 サラリーマン清水港』写真

©TOHO CO.,LTD.

1月18日(日) 〜24日(土)

続 サラリーマン清水港

1962年(S37)/東宝/カラー/90分

■監督:松林宗恵/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:神津善行
■出演:森繁久彌、小林桂樹、三木のり平、宝田明、夏木陽介、司葉子、新珠三千代、草笛光子、河津清三郎、志村喬、東野英治郎

商売敵「黒駒醸造」が乗っとりを企む関西の老舗「神戸屋」の窮地を救うため、おなじみ「清水屋」の面々が悪戦苦闘する──。次郎長伝をベースに繰り広げられるサラリーマン喜劇の第二篇。酒瓶を使った凝ったタイトルバックも楽しい。

『喜劇 一発勝負』写真

©1967 松竹株式会社

1月18日(日) 〜24日(土)

喜劇 一発勝負

1967年(S42)/松竹/カラー/90分

■監督・脚本:山田洋次/脚本:宮崎晃/撮影:高羽哲夫/美術:佐藤公信/音楽:山本直純
■出演:ハナ肇、倍賞千恵子、犬塚弘、桜井センリ、谷啓、三井弘次、北林谷栄、北竜二、石井均、左とん平、水科慶子

父との大喧嘩の末に家を飛びだした老舗旅館の息子・ハナ肇。十数年後、ひょっこり戻ってきた彼は…。何をやっても桁外れな無鉄砲男の半生を描いた、少々毒のある喜劇篇。クソ真面目なオヤジさん・加東大介が物語を鮮やかに締める。

『おかあさん』写真

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1月21日(水) 〜24日(土)

おかあさん

1952年(S27)/新東宝/白黒/98分

■監督:成瀬巳喜男/脚本:水木洋子/撮影:鈴木博/美術:加藤雅俊/音楽:斎藤一郎
■出演:田中絹代、香川京子、岡田英次、片山明彦、三島雅夫、鳥羽陽之助、中北千枝子、三好栄子、中村是好、沢村貞子

全国の小学生から募集した綴り方より着想を得て水木洋子が脚色。下町に暮らす一家が様々な不幸にあいながらも、母親を中心に健気に生きる姿を描いた傑作ホームドラマ。「捕虜のおじさん」加東大介の好演が忘れがたい。