作品解説1
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宮本武蔵
1973年(S48)/松竹/カラー/148分
■製作:三嶋与四治/脚本:野村芳太郎、山下清泉/原作:吉川英治/撮影:丸山恵司/美術:森田郷平、浦山芳郎/音楽:鏑木創 ■出演:高橋英樹、田宮二郎、松坂慶子、倍賞美津子、細川俊之
戦国時代の剣豪・宮本武蔵を描く吉川英治文学の映画化。何度も映画化されているが、加藤泰版では武蔵の人間的な面に焦点をあてる。青春から成熟へと移っていく青年武蔵の姿をみごとに捉えた大作。
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(c)東映
明治侠客伝 三代目襲名
1965年(S40)/東映京都/カラー/91分
■脚本:村尾昭、鈴木則文/原案:紙屋五平/撮影:わし尾元也/美術:井川徳道/音楽:菊地俊輔 ■出演:鶴田浩二、藤純子、嵐寛寿郎、藤山寛美、津川雅彦、安部徹、大木実、丹波哲郎、山城新伍
やくざ一家の三代目を継ぎ、渡世の掟と近代化の波の間で苦悩する男。任侠の世界に男女の情念を織りこんだ“やくざ映画”史上に残る傑作。藤純子が川辺で桃を渡す場面など忘れ難い美しさに満ちている。
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(c)国際放映
逆襲大蛇丸
1955年(S30)/新東宝/白黒/71分
■脚本:賀集院太郎/撮影:平野好美/美術:鈴木孝俊/音楽:高橋半 ■出演:大谷友右衛門、田崎潤、利根はる恵、若山富三郎、尾上菊太郎、新倉美子
大谷友右衛門主演の「忍術児雷也」の後編にあたる作品。前作で退治されたかにみえた大蛇丸が逆襲に転じ、忍術妖術の秘伝の限りをつくした死闘が展開される。若山富三郎が二枚目剣士役でデビュー。
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(c)東映
緋牡丹博徒 花札勝負
1969年(S44)/東映京都/カラー/98分
■脚本:鈴木則文、鳥居元宏/原案:石本久吉/撮影:古谷伸/美術:富田治郎/音楽:渡辺岳夫 ■出演:藤純子、高倉健、若山富三郎、嵐寛寿郎、沢淑子、待田京介、藤山寛美、小池朝雄
名古屋の西之丸一家へワラジを脱いだお竜は、金原一家のあまりに非道なやり方に業を煮やして…。高倉健扮する一匹狼とお竜の、ガード下での出逢いの場面をはじめ見せ場も多く、シリーズ屈指の出来。
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(c)東映
緋牡丹博徒 お竜参上
1970年(S45)/東映京都/カラー/100分
■脚本:加藤泰、鈴木則文/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:斎藤一郎 ■出演:藤純子、菅原文太、山岸映子、嵐寛寿郎、若山富三郎、汐路章、安部徹
「花札勝負」の後日譚的な物語。かつて助けたニセお竜の娘をみつけたお竜は、地元やくざの興行をめぐる争いの中、娘の幸せを実現させようと…。雪の今戸橋のシーンがあまりにも有名なシリーズ第六作。
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(c)東映
緋牡丹博徒 お命戴きます
1971年(S46)/東映京都/カラー/93分
■脚本:大和久守正、鈴木則文、加藤泰/撮影:わし尾元也/美術:吉村晟/音楽:木下忠司 ■出演:藤純子、鶴田浩二、若山富三郎、待田京介、沢淑子、嵐寛寿郎、名和宏
渡世修業をつづけるお竜は上州へ。兵器工場をとりしきる富岡組と、住民のため人肌ぬぐ結城組の争いに、お竜と結城の静かな恋を絡めて描いたシリーズ第七作。立回りでの藤純子の美しさが絶品。
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