上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
4月21日(日) 〜27日(土)
1962年(S37)/東映京都/カラー/83分
©東映
■監督・脚本:加藤泰/原作:長谷川伸/撮影:坪井誠/美術:稲野實/音楽:木下忠司 ■出演:松方弘樹、中原ひとみ、夏川静江、浪花千栄子、沢村貞子、阿部九州男、原健策、山形勲、大川恵子、木暮実千代
長谷川伸の名作を加藤泰と錦之助が熱き思いを込めて映画化した屈指の傑作。母なる三人の女との触れ合いから実母にめぐり合うまでの流れ。そこに群像劇と江戸の情景描写を織り交ぜた構成が素晴らしい。錦之助の忠太郎は絶品。 ▲
上映スケジュール
4月24日(水) 〜30日(火)
1959年(S34)/東映京都/カラー/106分
■監督:内田吐夢/原作:近松門左衛門/脚本:成澤昌茂/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:富永三郎 ■出演:有馬稲子、千秋実、花園ひろみ、雪代敬子、浪花千栄子、進藤英太郎、田中絹代、片岡千恵蔵
飛脚問屋の養子忠兵衛と遊女梅川の二つの孤独な魂が寄り添い純愛へと昇華する。内田吐夢が狙った心理的立回りを、上方の和事に挑んだ錦之助が見事に演じ、千恵蔵扮する近松の情を写した筆によって「冥土の飛脚」が生まれる。 ▲
1959年(S34)/東映京都/カラー/88分
■監督:河野寿一/脚本:高岩肇/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:鈴木静一 ■出演:佐久間良子、大川恵子、岡田英次、浪花千栄子、佐々木孝丸、山形勲、月形龍之介、大河内傅次郎
群雄割拠の戦国時代。青年伊達政宗が陸奥の覇者に逞しく成長していく姿を描く。刺客に襲われ片眼を失った政宗は、山間の炭焼き老人と孫娘の家に身を寄せるうちに、両眼で見えなかったものが見えてくる。初共演の佐久間が可憐。 ▲
4月28日(日) 〜5月4日(土)
1954年(S29)/東映京都/白黒/99分 ※16mm
■監督:渡辺邦男/原作:子母澤寛/脚本:八住利雄/撮影:三木滋人/美術:桂長四郎/音楽:山田栄一 ■出演:片岡千恵蔵、大友柳太朗、田代百合子、高千穂ひづる、石井一雄、高山裕子、花柳小菊、月形龍之介
前後篇を縮めた総集篇。唯一の現存フィルム(16mm)を今回東映の許可を得て初公開。歌舞伎「三人吉三」の翻案小説の映画化。お嬢吉三の女役者を21歳の錦之助が演じる。披露する踊りと若侍への変身は必見。御大千恵蔵と初共演。 ▲
1963年(S38)/東映京都/カラー/89分
■監督:山下耕作/原作:長谷川伸/脚本:成澤昌茂/撮影:古谷伸/美術:桂長四郎/音楽:木下忠司 ■出演:木村功、十朱幸代、上木三津子、大坂志郎、鳳八千代、沢村宗之助、安部徹、岩崎加根子、夏川静江、月形龍之介
生き別れた妹を捜す渡世人の彌太郎は、川で溺れた少女を救うが…。当時新進の山下監督が、長谷川伸原作、錦之助主演の映画を任され、精魂込めて撮った作品。随所に原作にない創意があり、抒情的で限りなく美しい名作となった。 ▲
5月1日(水) 〜7日(火)
1964年(S39)/東映京都/カラー/128分
■監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎 ■出演:入江若葉、岩崎加根子、平幹二朗、河原崎長一郎、山形勲、東山千栄子、千田是也、高倉健
第四部。武蔵は、本阿弥光悦とその老母、吉野太夫から人の生き方を学ぶ。お通に愛の告白をした後、武蔵は吉岡勢との決闘へ向かう。名目人の少年を殺し、比叡山の僧坊で観音像を彫る武蔵。錦之助は武蔵と心一つになっている。 ▲
1960年(S35)/東映京都/カラー/88分
■監督・脚本:マキノ雅弘/脚本:笠原和夫、小野竜之助/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:鈴木静一 ■出演:丘さとみ、東千代之介、大川恵子、原健策、田中春男、大河内傳次郎、月形龍之介
錦之助の清水次郎長シリーズ第一作。気風がよくて度胸があって、年は若いが親分肌。米屋の長五郎の男っぷりに子分が集まり…、最後はお蝶を女房に迎え、次郎長一家が立ち上がる。清水港の向こうには日本一の富士の山。 ▲
5月5日(日) 〜11日(土)
1965年(S40)/東映京都/カラー/178分
■監督:田坂具隆/原作:山本周五郎/脚本:鈴木尚之/撮影:飯村雅彦/美術:鈴木孝俊/音楽:佐藤勝 ■出演:入江若葉、木暮実千代、小沢昭一、三田佳子、新珠三千代、渡辺美佐子、森光子、三木のり平
武家の不遇な四男坊が続けた趣味が幸運をもたらす「冷飯」、江戸の大工が別れた女房の生き様に女の性の哀しさを知る「おさん」、腕はいいが貧しい火鉢職人の意地と暖かい家族との絆を描いた「ちゃん」。田坂監督と錦之助の珠玉の名作。 ▲
5月8日(水) 〜14日(火)
1965年(S40)/東映京都/カラー/121分
■監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎 ■出演:入江若葉、金子吉延、田村高廣、内田朝雄、里見浩太郎、三國連太郎、高倉健、片岡千恵蔵
殺した少年の血で汚れていると悩む武蔵は、伊織と共に荒れ地を開墾しながら、心の修業に励む。その時、細川家剣術指南役になった小次郎から果し状が…。衰退する東映時代劇の中、監督・スタッフ・俳優が一丸となって撮り上げた完結篇。 ▲
作品解説:藤井秀男、高橋かおる
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