2月5日(水) 〜11日(火)

二人の瞳

1952年(S27)/大映東京/白黒/81分 ※16mm

『二人の瞳』写真

©KADOKAWA 1952

■監督:仲木繁夫/脚本:小国英雄/撮影:高橋通夫/美術:高橋康一/音楽:万城目正
■出演:美空ひばり、マーガレット・オブライエン、三浦光子、杉狂児、ジョン・H・ノートン、中村哲、渡辺鉄彌、斎藤紫香

日本駐在の父を訪ねてきたアメリカ人少女と、子ども楽団を率いる浮浪少女。育った環境も、話す言葉も違う二人が次第に心を通わせていく──。美空ひばりとマーガレット・オブライエン、日米天才子役スタアの顔あわせ!

2月9日(日) 〜11日(火)

その後の蜂の巢の子供たち

1951年(S26)/新東宝、蜂の巣映画部/白黒/94分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『その後の蜂の巣の子供たち』写真

©国際放映

■監督・脚本:清水宏/撮影:古山三郎/音楽:伊藤宣二
■出演:岩本豊、久保田晋一郎、三原弘之、千葉義勝、中村貞雄、川西清、硲由夫、平良喜代志、麦田シゲ子、宗秋月、原田三夫、日守節子、大辻名名、大庭勝

『蜂の巣の子供たち』の続篇。当時、伊豆山麓の農場で共同生活を送っていた清水宏監督と子どもたちの暮らしぶりを映画化したもの。ボランティアが押しかけたり、新入りが騒ぎをおこしたり……彼らの日常が素朴なタッチで描かれる。

2月9日(日) 〜15日(土)

柿の木のある家

1955年(S30)/芸研プロダクション/白黒/95分

『柿の木のある家』写真

©東宝

■監督:古賀聖人/原作:壺井栄/脚本:浄明寺花子/撮影:岸寛身/美術:高木芳男/音楽:佐藤勝
■出演:上原謙、高峰三枝子、桑野みゆき、中村のり子、小杉義男、村瀬幸子、高堂国典、忍節子、松井博子、小林十九二

美しい瀬戸内海、小豆島。小高い丘の柿の木のある家で、七人きょうだいの真ん中に育った少女が、東京の叔父夫婦の家へ養女としてもらわれていく──。原作は壺井栄。夫婦を演じるのは上原謙と高峰三枝子の名コンビ。

2月12日(水) 〜18日(火)

美しき母

1955年(S30)/東宝/白黒/98分

『美しき母』写真

©東宝

■監督:熊谷久虎/原作:林房雄/脚本:浄明寺花子/撮影:山田一夫/美術:北川恵笥/音楽:中田喜直
■出演:原節子、佐分利信、磯村みどり、野口泰史、清川玉枝、中島安次、多々良純、小杉義男、稲葉義男

父の事業失敗により、製紙工場の女工となって生活を支える母。そんな母を助けながら、勉学に励む主人公少年の歩み──。林房雄の自伝的小説『美しき母への讃歌』を映画化したもの。母子の清らかな情愛を丁寧にすくいあげる。

2月12日(水) 〜22日(土)

つづり方兄妹 ニュープリント

1958年(S33)/東京映画/白黒/102分

『つづり方兄妹』写真

©東宝

■監督:久松静児/原作:野上丹治、野上洋子、野上房雄/脚本:八住利雄/撮影:高橋通夫/美術:北猛夫、安倍輝明/音楽:斎藤一郎
■出演:望月優子、織田政雄、香川京子、津島恵子、森繁久彌、乙羽信子

大阪・枚方市のはずれ、小さなボロ家に住む一家。父親はあまり働かず貧しい暮らし。だが兄妹は仲よく皆作文が得意──。国内外のつづり方コンクールで第一位を獲得、話題となった野上丹治・洋子・房雄三兄妹の感動の物語。

2月16日(日) 〜18日(火)

大佛さまと子供たち

1952年(S27)/蜂の巣映画部/白黒/102分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『大佛さまと子供たち』写真

■監督・脚本:清水宏/撮影:古山三郎/音楽:伊藤宣二
■出演:岩本豊、硲由夫、千葉義勝、川西清、中村貞雄、久保田晋一郎、三原弘之、島田友三郎、宮内義治、日守由禧子、歌川マユミ、赤堀綾子

「蜂の巣映画」三部作の第三作では舞台が奈良・東大寺に。観光ガイドをして日銭を稼ぐ孤児たちのエピソードをつづりながら、戒壇院の四天王など仏像が丹念に紹介されていく。大仏さまの掌で寝てみたいという少年の願い!

2月16日(日) 〜22日(土)

海ッ子山ッ子

1959年(S34)/桜映画社/白黒/71分 ※16mm 

『海ッ子山ッ子』写真

©桜映画社

■監督:木村荘十二/原作・脚本:筒井敬介/撮影:木塚誠一/美術:小林三郎/音楽:林光
■出演:吉田治夫、高田恭夫、吉沢久嘉、松本克平、小笠原章二郎、御橋公、飯田蝶子、原泉、有田紀子、島田屯

NHK連続放送劇として好評を博した筒井敬介原作の児童劇『でんでん虫の歌』を映画化。舞台は伊豆半島の小さな町。昔から対立している浜辺とミカン山の両集落が、少年たちの友情と共感によって和解していく──。

2月19日(水) 〜25日(火)

広い天

1959年(S34)/松竹大船/白黒/79分

『広い天』写真

©1959 松竹株式会社

■監督:野崎正郎/原作:獅子文六/脚本:柳井隆雄/撮影:森田俊保/美術:平高主計/音楽:池田正義
■出演:真藤孝行、伊藤雄之助、井川邦子、山内明、九条映子、松本克平、磯野秋雄、福岡正剛、山崎猛

昭和二十年。母と別れて一人疎開先に向かう少年と、列車内で知りあった奇妙な中年男との交流を描いた心あたたまる物語。獅子文六の同名小説の映画化で、やさしい“馬おじさん”には原作のイメージにぴったり伊藤雄之助。

2月19日(水) 〜25日(火)

かあちゃんしぐのいやだ

1961年(S36)/松竹大船/白黒/82分

『かあちゃんしぐのいやだ』写真

©1961 松竹株式会社

■監督:川頭義郎/原作:平林良孝/脚本:木下恵介/撮影:荒野諒一/美術:岡田要/音楽:木下忠司
■出演:有馬稲子、平山清、山崎二郎、下元勉、浅茅しのぶ、毛利菊枝、藤山寛美、河井坊茶

病気の父にかわって家計を支える有馬稲子、そんなかあちゃんに寄りそう子どもたちの四季折々を描いた感動篇。当時九歳の少年・平林良孝くんがつづった作文をもとに木下恵介が脚色、愛弟子の川頭義郎が監督にあたる。

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