2月19日(日) 〜21日(火)

綴方教室

1938年(S13)/東宝映画東京/白黒/86分

『綴方教室』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:山本嘉次郎/原作:豊田正子/脚本:木村千依男/撮影:三村明/美術:松山崇/音楽:太田忠
■出演:高峰秀子、徳川夢声、清川虹子、滝沢修、小高まさる、赤木蘭子、三島雅夫

ベストセラーとなった豊田正子の綴方集をもとに、荒川沿いのスラム街で貧しさにめげず明るく生きるブリキ職人一家を描いた名篇。子役として活躍してきた高峰秀子が主役に抜擢され、未来の大女優の片鱗をうかがわせた。

2月19日(日) 〜25日(土)

六條ゆきやま紬

1965年(S40)/東京映画/白黒/106分

『六條ゆきやま紬』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:松山善三/撮影:岡崎宏三/美術:小島基司/音楽:佐藤勝
■出演:高峰秀子、小林桂樹、大空真弓、杉村春子、フランキー堺、佐野周二、毛利菊枝、神山繁、大辻伺郎

舞台は雪深い北国のある村。蔑みや中傷を一身に浴びながらも、伝統の紬織りを守りつづけ、愛と意地を貫き通した女の姿──。シュールな映像表現、ディテールとコントラストに徹底してこだわった白黒撮影、そして高峰秀子円熟の名演技!

2月19日(日) 〜25日(土)

無法松の一生

1958年(S33)/東宝/カラー/104分

『無法松の一生』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:稲垣浩/原作:岩下俊作/脚本:伊丹万作/撮影:山田一夫/美術:植田寛/音楽:團伊玖磨
■出演:三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志、飯田蝶子、笠智衆、多々良純、田中春男

暴れん坊だが心優しい九州小倉の名物男、人力車夫・松五郎の波乱に満ちた生涯──。稲垣浩監督が1943年に製作した『無法松の一生』を色彩版として再映画化。ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)に輝いた。

2月22日(水) 〜28日(火)

1941年(S16)/東宝映画東京/白黒/127分

『馬』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:山本嘉次郎/撮影:唐沢弘光、三村明、鈴木博、伊藤武夫/美術:松山崇/音楽:北村滋章
■出演:高峰秀子、藤原鶏太、竹久千恵子、丸山定夫、沢村貞子、清川荘司

貧しい農家の娘がひたむきな愛情で仔馬を育てあげ、立派な軍馬として世に送りだす──。東北の農村で長期ロケが行われ、春夏秋冬の撮影をそれぞれ四人の名カメラマンが担当するという贅沢なつくり。高峰秀子、少女期の最高傑作。

2月22日(水) 〜28日(火)

1929年(S4)/松竹蒲田/白黒/無声/35分 ※DVD

『母』写真

写真提供:マツダ映画社

■監督:野村芳亭/原作:鶴見祐輔/脚本:柳井隆雄/潤色:野田高梧/撮影:小田浜太郎
■出演:島田嘉七、川田芳子、小藤田正一、高峰秀子、河村黎吉、奈良真養、宮島健一、八雲恵美子

生みの母、育ての母、義理の母というお涙頂戴の母もの映画で空前の大ヒットを記録。当時五歳の高峰秀子の愛らしい姿も評判となり、たちまち松竹を代表する子役としてひっぱりだこに。不完全ながらデビュー時の姿がみられる貴重な一本。

※16mmフィルムでの上映を予定しておりましたが、状態不良のためDVD上映に変更させていただきます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

2月22日(水) 〜28日(火)

秀子の車掌さん

1941年(S16)/南旺映画/白黒/54分

『秀子の車掌さん』写真

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■監督・脚本:成瀬巳喜男/原作:井伏鱒二/撮影:東健/美術:小池一美/音楽:飯田信夫
■出演:高峰秀子、藤原鶏太、夏川大二郎、清川玉枝、勝見庸太郎、馬野都留子、未鮫洲、榊田敬治

ある山間の田舎町を舞台に、バスの運転手と女車掌が伸び悩む客足をなんとかしようと奮闘する──。井伏鱒二の小説『おこまさん』の映画化。後年、高峰秀子主演で数々の名作をうむ成瀬巳喜男監督とはこれが初顔合わせ。

2月26日(日) 〜28日(火)

秀子の應援團長

1940年(S15)/南旺映画/白黒/71分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『秀子の應援團長』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:千葉泰樹/原作:高田保/脚本:山崎謙太/撮影:中井朝一/美術:小池一美/音楽:佐々木俊一
■出演:高峰秀子、音羽久米子、灰田勝彦、若原春江、千田是也、小杉義男、沢村貞子

野球好きのお嬢さんが、弱小プロ球団の応援歌をつくってみごとチームを勝利へと導いていく──。アイドルもののお手本のような明るく楽しい仕上がりで、巨人軍、東京セネタース等当時の選手たちが多数出演している。

2月26日(日) 〜3月4日(土)

カルメン故郷に帰る

1951年(S26)/松竹大船/カラー/86分

『カルメン故郷に帰る』写真

©1951 松竹株式会社

■監督・脚本:木下恵介/撮影:楠田浩之/美術:小島基司/音楽:木下忠司
■出演:高峰秀子、小林トシ子、佐野周二、笠智衆、佐田啓二、井川邦子、望月美恵子、三井弘次、坂本武

故郷に里帰りした陽気なストリッパーが、派手な服装と突飛な行動で巻きおこす珍騒動──。本作を契機に高峰秀子は新東宝の専属を離れて独立。少々頭の弱いヒロインを、天真爛漫、のびのびと演じて青春期最後を飾った。

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