『野郎に国境はない』写真

(c)日活

4月22日(水) 〜28日(火)

野郎に国境はない

1965年（S40）／日活／白黒／99分

■脚本：高岩肇、宮川一郎、福田陽一郎／原作：山村正夫／撮影：山崎善弘／音楽：伊部晴美　 ■出演：小林旭、鈴木やすし、広瀬みさ、富士真奈美、郷えい治、アンジェラ・浅丘、チコ・ローランド

国際刑事警察特別捜査官X1005号、通称・辺見真介が贋ドル事件を追って、パリからバンコク、そして日本へと飛ぶ――。当時の世界的スパイ映画ブームを反映した無国籍アクション。後に、香港で『特警009』として自らリメイク。 ▲

上映スケジュール

『夏の嵐』写真

(c)日活

4月26日(日) 〜28日(火)

夏の嵐

1956年（S31）／日活／白黒／86分

■脚本：長谷部慶治／原作：深井迪子／撮影：横山実／美術：松山崇／音楽：真鍋理一郎　 ■出演：北原三枝、津川雅彦、三橋達也、小園蓉子、北林谷栄、藤代鮎子、汐見洋、金子信雄

姉の婚約者として現れた男と、彼との間に知られざる過去をもつヒロイン――。原作は芥川賞にもノミネートされた女子大生・深井迪子の問題小説で、中平康、もう一本の太陽族映画。 ▲
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

上映スケジュール

『地図のない町』写真

(c)日活

4月26日(日) 〜5月2日(土)

地図のない町

1960年（S35）／日活／白黒／96分

■脚本：橋本忍、中平康／原作：船山馨／撮影：山崎善弘／美術：松山崇／音楽：黛敏郎　 ■出演：葉山良二、吉行和子、南田洋子、小沢昭一、安部徹、山内明、宇野重吉、滝沢修

東京に近い中都市のスラム街。付近一帯を牛耳る暴力団の悪事の数々に、正義派青年医師の怒りが爆発する――。船山馨の小説をもとにした鮮烈の社会派ドラマ。演劇界の重鎮・滝沢修が、組織のボスを怪演。 ▲

上映スケジュール

『あした晴れるか』写真

(c)日活

4月26日(日) 〜5月2日(土)

あした晴れるか

1960年（S35）／日活／カラー／91分

■脚本：池田一朗、中平康／原作：菊村到／撮影：岩佐一泉／美術：松山崇／音楽：黛敏郎　 ■出演：石原裕次郎、芦川いづみ、渡辺美佐子、中原早苗、東野英治郎、杉山俊夫、三島雅夫、西村晃

「東京探検」というテーマで仕事を依頼された青年カメラマンと、お目付役としてはりつく女性宣伝部員の恋の顛末。菊村到の同名小説を映画化した和製スクリューボール・コメディの快作で、眼鏡才女に扮した芦川いづみのコメディエンヌぶりがみごと。 ▲

上映スケジュール

『月曜日のユカ』写真

(c)日活

4月29日(水) 〜5月2日(土)

月曜日のユカ

1964年（S39）／日活／白黒／94分

■脚本：斎藤耕一、倉本聰／原作：安川実／撮影：山崎善弘／美術：大鶴泰弘／音楽：黛敏郎　 ■出演：加賀まりこ、中尾彬、加藤武、北林谷栄、海野泰靖、ウィリアム・バッソン、ハロルド・S・コンウェイ

初老のパトロンと同世代の恋人をもち、男を歓ばせることだけが生き甲斐という娘・ユカ。だが、彼女をめぐる恋愛ゲームはやがて皮肉な結末に…。永遠の小悪魔・加賀まりこの魅力を完璧にフィルムにとどめた逸品。 ▲

上映スケジュール

『砂の上の植物群』写真

(c)日活

4月29日(水) 〜5月5日(火)

砂の上の植物群

1964年（S39）／日活／パートカラー／95分

■脚本：池田一朗、加藤彰、中平康／原作：吉行淳之介／撮影：山崎善弘／音楽：黛敏郎　 ■出演：仲谷昇、稲野和子、西尾三枝子、小池朝雄、島崎雪子、信欣三、岸輝子、高橋昌也

中年期にさしかかった化粧品セールスマンが、若い姉妹とともにのめりこんでいく倒錯的な性世界――。原作は、映画化困難といわれた吉行淳之介の同名小説。中平康が多彩なテクニックを駆使して、みごとに映像化した。 ▲

上映スケジュール

『誘惑』写真

(c)日活

5月3日(日) 〜5日(火)

誘惑

1957年（S32）／日活／白黒／94分

■脚本：大橋参吉／原作：伊藤整／撮影：山崎善弘／美術：松山崇／音楽：黛敏郎　 ■出演：左幸子、芦川いづみ、中原早苗、渡辺美佐子、葉山良二、安井昌二、轟夕起子、千田是也

銀座の画廊オーナーと若き前衛芸術家グループを中心に、世代を超えた様々な男女が交錯する――。ささやかな幸福感に満たされる洒脱なラブコメディ。東郷青児、岡本太郎が特別出演。 ▲
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

上映スケジュール

『現代っ子』写真

(c)日活

5月3日(日) 〜9日(土)

現代っ子

1963年（S38）／日活／白黒／95分

■脚本：倉本聰、弘田功治／撮影：姫田真佐久／美術：大鶴泰弘／音楽：佐藤勝　 ■出演：鈴木やすし、中山千夏、市川好郎、松原智恵子、田代みどり、菅井きん、岸輝子、小沢栄太郎、桂小金治

父の死によって別々に暮らさなければならなくなった三人兄妹が貧しいながらも、たくましく、チャッカリ生き抜いていく――。倉本聰と弘田功治が脚本を担当した連続TVドラマを映画化。貧乏物語も、中平康らしくモダンな仕上がりに。 ▲

上映スケジュール

『黒い賭博師 悪魔の左手』写真

(c)日活

5月3日(日) 〜9日(土)

黒い賭博師 悪魔の左手

1966年（S41）／日活／カラー／93分

■脚本：小川英、山崎忠昭／撮影：山崎善弘／美術：松井敏行／音楽：伊部晴美　 ■出演：小林旭、二谷英明、鈴木やすし、広瀬みさ、大泉滉、天坊準、原泉、横山道代、神田隆

「賭博師」シリーズ第八作にして最終作。賭博のアガリで世界征服を目論む小国の野望を、氷室浩次の“悪魔の左手”が打ち砕く――。オフビートな笑いと華麗な賭博シーン、お色気とアクション、そしてギャグ。意味不明な歌詞の主題歌も魅力的。 ▲

上映スケジュール