最後のプログラムピクチャーと呼ばれて
〜滝田洋二郎監督と
異色のフィルムメーカーたち〜
新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー
inラピュタ阿佐ヶ谷 Vol.4
2020年6月20日(土)〜10月2日(金)
連日21:00 START
- 6.20[土]-26[金]
- 痴漢電車 下着検札
- 6.27[土]-7.3[金]
- 菊池エリ 巨乳
- 7.4[土]-10[金]
- 痴漢電車 いやらしい行為
- 7.11[土]-17[金]
- 若妻 しとやかな卑猥
- 7.18[土]-24[金]
- ザ・緊縛
- 7.25[土]-31[金]
- Eカップ本番II 豊熟
- 8.1[土]-7[金]
- 本番レズ 恥ずかしい体位
- 8.8[土]-14[金]
- 痴漢夜行列車
- 8.15[土]-21[金]
- 変態
- 8.22[土]-28[金]
- 痴漢電車 車内で一発
- 8.29[土]-9.4[金]
- 痴漢は最高!
- 9.5[土]-11[金]
- 一週間 愛欲日記
- 9.12[土]-18[金]
- 逆さ吊し縛り縄
- 9.19[土]-25[金]
- 痴漢覗き魔 和服妻いじり泣き
- 9.26[土]-10.2[金]
- 痴漢電車 聖子のお尻
- 6.20[土]-26[金]
- 痴漢電車 下着検札
- 6.27[土]-7.3[金]
- 菊池エリ 巨乳
- 7.4[土]-10[金]
- 痴漢電車 いやらしい行為
- 7.11[土]-17[金]
- 若妻 しとやかな卑猥
- 7.18[土]-24[金]
- ザ・緊縛
- 7.25[土]-31[金]
- Eカップ本番II 豊熟
- 8.1[土]-7[金]
- 本番レズ 恥ずかしい体位
- 8.8[土]-14[金]
- 痴漢夜行列車
- 8.15[土]-21[金]
- 変態
- 8.22[土]-28[金]
- 痴漢電車 車内で一発
- 8.29[土]-9.4[金]
- 痴漢は最高!
- 9.5[土]-11[金]
- 一週間 愛欲日記
- 9.12[土]-18[金]
- 逆さ吊し縛り縄
- 9.19[土]-25[金]
- 痴漢覗き魔 和服妻いじり泣き
- 9.26[土]-10.2[金]
- 痴漢電車 聖子のお尻
【販売】
総合プログラム発売中 800円(税込)
【入場料金改定のお知らせ】
当館は1998年の開館以来、度重なる増税、運営コストの上昇などがあるなか、料金改定を行うことなく何とかやってまいりました。しかしながら今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る臨時休業、また入場制限の実施により、従来の価格を維持することが難しい状況となっております。誠に恐縮ではございますが、6月17日の営業再開より料金を変更させていただきます。
一般…1,200円 → 1,300円
シニア・学生…1,000円 → 1,100円
会員…800円 → 900円
※水曜サービスデー、毎月1日 ファーストデー…1,000円 → 1,100円
今後もお客様にご満足いただけるよう努めて参りますので、何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。
【インフォメーション】
- ●チケットは当日10時15分より販売致します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
- ●混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
- ●上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
- ●作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。
1962年に誕生したピンク映画は70年代に絶頂期を迎えますが、80年代に入ると家庭用ホームビデオとアダルトビデオの普及に押されて急速に劇場数を減らしていきます。この頃には対応策としてAV界のトップアイドルを主演に招いてレンタル市場を意識した作品作りも頻繁に試みられました(本企画にも菊池エリ、前原祐子といった女優たちが登場します)。ところが80年代なかばから90年前後になると、それまでとは明らかに異質な、エロチシズムや娯楽性の背面に隠れがちであった「映画そのもの」がむき出しになったかのような作品群が現れます。配収が右肩下がりのピンク映画に惰性的に製作費を投入し続ける配給会社の思惑とは関係ないところで、当時の若手の監督たちは映画の個性・面白さ・芸術的価値ないしは作家性というものにピンク映画の作り手としての存在意義を見出していくのです。そのふたつの代表例が、滝田洋二郎監督による文句なしに面白い「痴漢電車」シリーズと、国映朝倉大介氏製作の重厚な「ピンク四天王」による作品群といえるでしょう。やや遅れて「大蔵ヌーベルヴァーグ」もその流れにあったといっていいかもしれません。国映=新東宝系ではその流れが2000年代に入っても主に「ピンク七福神」といわれる監督たちに継承されていきますが、いっぽうで90年代の半ばをすぎたあたりからある種の反動もおこります。当時盛んになりつつあった低予算の「エロスVシネ」の市場に商業的な活路が見出されたこともあって、作風としては映画的なドラマ性を重視したスタイルで、新東宝系ではベテラン深町章監督を中心に、Vシネマの若い作り手たちとは一味違った低予算を逆手にとったような熟練した職人芸としてのピンク映画が多く作られ、オリジナルビデオ作品であるかのごとき装いで次々とビデオ化・DVD化されていくのです。これらの作品群はピンク映画を知らない若い世代の視聴者層(主に団塊ジュニアの世代)にある種の驚きをもたらし、当時まだそれなりの規模があったレンタル市場で安定した人気を獲得していきます。このように現在にいたるまで多彩にそしてしぶとく生き抜いてきたピンク映画が「最後のプログラムピクチャー」と呼ばれるのは決していわれのないことではありません。そのことは娯楽性・芸術性それぞれにバイアスのかかった今回のプログラムが証明しているといえるでしょう。