上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
6月20日(土)〜26日(金)
1984年(S59)/新東宝映画/カラー/64分
■監督:滝田洋二郎/脚本:高木功/撮影:志賀葉一/編集:酒井正次/助監督:片岡修二 ■出演:螢雪次朗、竹村祐佳、風かおる、竹中ナオト、中山光男、高橋雅之、雅セリナ、木村和美
爆殺された張作霖が所有していた世界最大の黒真珠の指輪が現代の日本に!その隠し場所を探すべく依頼を受けた私立探偵黒田一平は現代史の謎に詳しい推理作家松木清張に協力を求め……。夭逝した天才脚本家高木功&滝田洋二郎監督のゴールデンコンビによる傑作。竹中直人が重要な役で出演。 ▲
上映スケジュール
6月27日(土)〜7月3日(金)
1986年(S61)/新東宝映画/カラー/62分 (プリントタイトル『菊池エリ 美乳の喘ぎ』)
■監督:細山智明/脚本:鴎街人/撮影:志賀葉一/編集:金子尚樹/助監督:石崎雅幸 ■出演:菊池エリ、池島ゆたか、橋本杏子、松田知美、秋山未来、田代葉子、中村京子、藤村真美
売れっ子AV嬢とそのマネージャーの秘めたる恋を奔放かつ繊細な演出で描いた異才細山智明監督作品。AV業界初期の人間模様が興味深く、いっぽうで風変わりな演出法が生みだす独特の世界が観客を虜にする。人気アイドルだった菊池エリの魅力と池島ゆたかの一味違った抑制した演技も見もの。 ▲
7月4日(土)〜10日(金)
1993年(H5)/国映/カラー/54分
■監督:佐藤寿保/脚本:五代響子/撮影:稲吉雅志/編集:酒井正次/助監督:今岡信治 ■出演:林由美香、今泉浩一、伊藤清美、石原ゆり、川崎浩幸、金子真一郎、小林一三
二十歳の誕生日に死ぬと決めている少女と心を病んだ家族に捨てられた青年の瑞々しくもろいガラスのような交流。「血と暴力」の映画作家佐藤寿保があえて日常的な感情の交錯のなかで社会の病理を映し出した一風変わったラブストーリー。2005年に急逝した林由美香の代表作の一本。 ▲
7月11日(土)〜17日(金)
1990年(H2)/国映/カラー/55分
■監督・脚本:佐野和宏/撮影:斉藤幸一/音楽:伊藤善之/編集:酒井正次/助監督:ついよし太 ■出演:岸加奈子、佐野和宏、吉沢健、一ノ瀬まみ、荒木太郎、小林節彦、伊藤清美
テレビ脚本家進次は元恋人の杏子にその生き方を罵倒され今は制作のあてもない映画の脚本を書いている。進次と杏子は再会を果たすが彼女の不能の夫に芽生えた嫉妬心が悲劇を招く。8mm撮影による映像も盛り込み、佐野作品のキーパーソン岸加奈子の魅力が全篇にあふれた痛切な作品。 ▲
7月18日(土)〜24日(金)
1984年(S59)/新東宝映画/カラー/60分
■監督:滝田洋二郎/脚本:夢野史郎/撮影:志賀葉一/編集:室田雄/助監督:佐藤寿保 ■出演:西川瀬里奈、中根徹、螢雪次朗、竹村祐佳、しのざきさとみ、伊藤幸子、池島ゆたか
謎めいた女がタクシー運転手に残していった一本のビデオテープ。そこにはある秘密の緊縛ショーの模様が収録されていて……。会員制のSMショーとその裏にうごめく組織の秘密をめぐって展開するノワール風の一篇。パンチの効いた展開の中にもロマンチックな演出が冴える異色娯楽作。 ▲
7月25日(土)〜31日(金)
1989年(H1)/新東宝映画/カラー/59分 (プリントタイトル『巨乳熟妻』)
■監督:サトウトシキ/脚本:小林政広/撮影:下元哲/音楽:ISAO YAMADA/助監督:勝山茂雄 ■出演:藤沙月、中根徹、井上あんり、平賀勘一、夢恋次朗、菊次朗
文男は古い上着から妻祐子が独身時代に住んでいたアパートの鍵を見つける。部屋には現在若い女が住んでいた。文男はその部屋で秘かに過去の幸せな日々を追い求めるが、祐子は不倫相手との関係にゆれていて……。脚本の小林政広(宏一)とサトウトシキ監督の名コンビによる初期の秀作。 ▲
8月1日(土)〜7日(金)
1994年(H6)/国映/カラー/62分
■監督・脚本:瀬々敬久/撮影:中尾正人/照明:西久保維宏/助監督:今岡信治 ■出演:智恵子、深谷真琴、辻斬かりん、山口博之、小林節彦、藤島紺
女子高生の瞳は大人びた同級生えり子に惹かれ同性愛関係を結ぶ。やがて瞳は奔放に生きるえり子に導かれるまま自らの身を汚してゆく。瀬々敬久監督がテレクラ強盗やレズ心中といった実際の事件をモチーフに、オカルトの要素なども取り入れながら思春期の不安定な少女の心理を力強く描出した。 ▲
8月8日(土)〜14日(金)
1977年(S52)/新東宝映画/カラー/62分
■監督:山本晋也/脚本:才賀忍/撮影:古川丈夫/編集:中島照雄/助監督:原一男、旦雄二 ■出演:堺勝朗、久保新二、松浦康、南ユキ、徳永レナ、北洋子、北斗レミカ、波瀬恵子、北沢万里子
上野行の夜行列車に乗り合わせた二人の初老の男の体験を描くピンク版『東京物語』(?)。才賀忍(中村幻児)の脚本を名物監督山本晋也が演出。七十年代性風俗産業のカタログのごとき猥雑さから絞りだされる一粒の涙。これぞピンクの王道!と思わせる内容で、若き久保新二の倒錯ぶりにも要注目! ▲
8月15日(土)〜21日(金)
1987年(S62)/新東宝映画/カラー/60分
■監督・脚本:北川徹/撮影:三好和宏/音楽:坂田白鬼/編集:菊池純一/助監督:井上潔 ■出演:前原祐子、黒沢ひとみ、下元史朗、中村仁、三上せいし
ストーカーに狙われた女性の恐怖をイメージビデオ的な手法を駆使して描く。唐突なお色気シーンでつないでいくAVにありがちな手法を踏襲しながらそこに硬質な実験映画の匂いを感じさせるのは北川徹こと磯村一路監督の資質によるものか。AV初期の人気女優前原祐子がその絶頂期に出演した一篇。 ▲
8月22日(土)〜28日(金)
1985年(S60)/新東宝映画/カラー/60分
■監督:滝田洋二郎/脚本:片岡修二/撮影:志賀葉一/編集:酒井正次/助監督:笠井雅裕、橋口卓明 ■出演:螢雪次朗、星野マリ、竹村祐佳、織本かおる、大杉漣、池島ゆたか、ルパン鈴木、滝川真子
『ロミオとジュリエット』を思わせるヤクザの抗争を凄腕の殺し屋「ジョーク東郷」が解決する……。シンプルかつナンセンスなストーリーラインを爆笑アイデア満載で突っ走る稀代の珍作。若き大杉漣がヤクザの親分に扮し電車内での銃撃戦から漫才のコントまで披露……すべては観てのお楽しみ。 ▲
8月29日(土)〜9月4日(金)
1983年(S58)/国映/カラー/62分
■監督:渡辺護/脚本:小水一男/撮影:鈴木史郎/音楽:飛べないアヒル/編集:田中浩 ■出演:下元史朗、香川留美、皆川衆、今日珠美、堺勝朗
とある中年男が会社の部下の妻に心を寄せる。ところが部下は部下で男の妻とねんごろになっていて……。名匠渡辺護監督によるサラリーマン艶笑談。脚本は小水一男(ガイラ)で「痴漢」とは名ばかりのスワップものである。シリアスな作品が印象深い同監督だがコメディタッチの作品でも大いに才能を発揮した。 ▲
9月5日(土)〜11日(金)
2000年(H12)/国映/カラー/62分
■監督・脚本:小林政広/撮影:広中康人/編集:金子尚樹/監督補:上野俊哉/助監督:菅沼隆 ■出演:葉月螢、川瀬陽太
飲み屋で出会った美智子と行夫は肉体関係を持ち、ひたすらセックスに明け暮れるが……。サトウトシキらの脚本を手がけ、後に『海辺のリア』に至るまで数々の作品を生んだ小林政広唯一のピンク映画監督作。男女二人とアパートのワンセットという究極の設定の中で男女の愛欲を濃密に描き出した。 ▲
9月12日(土)〜18日(金)
1985年(S60)/国映/カラー/59分 (プリントタイトル『激しいSEX 異常愛撫』)
■監督・脚本:片岡修二/原作:春野妖鬼/撮影:志村敏雄/編集:酒井正次/助監督:橋口卓明 ■出演:下元史朗、早乙女宏美、池島ゆたか、杉下なおみ、涼音えりか、水上乱、ジミー土田
鬼才片岡修二監督による『地獄のローパー』シリーズ第一作。一昨年に上映した『緊縛・SM・18才』は第二作に当たる。気弱で平凡なサラリーマンが地獄のローパーへと変身していく様を描きクライマックスは第二作同様スケバン早乙女宏美との一騎打ち。マカロニウェスタン調の主題曲が耳から離れない。 ▲
9月19日(土)〜25日(金)
1998年(H10)/新東宝映画/カラー/56分 (プリントタイトル『痴漢箱男 覗かれた若妻』)
■監督:深町章/脚本:岡輝男/撮影:清水正二/編集:酒井正次/助監督:高田宝重、佐藤吏 ■出演:葉月螢、工藤翔子、西藤尚、杉本まこと、樹かず、平賀勘一
深町章監督の面目躍如たる江戸川乱歩調猟奇浪漫の傑作。「終戦直後、『箱』の内と外で心を通わせあう夫婦」という難しい題材をごく普通のハウススタジオのわずか二部屋で撮影したという奇跡の映画。葉月螢扮する若妻のけなげさが涙を誘う。ビデオでは『鍵穴』シリーズの第一弾としてヒットした。 ▲
9月26日(土)〜10月2日(金)
1985年(S60)/新東宝映画/カラー/64分
■監督:滝田洋二郎/脚本:高木功、片岡修二/撮影:志賀葉一/編集:酒井正次/助監督:笠井雅裕 ■出演:螢雪次朗、竹村祐佳、彰佳響子、麻生うさぎ、池島ゆたか、外波山文明、江口高信、涼音えりか
あの「かい人21面相事件」と黒澤映画の合体!?予想外の展開に目を奪われ、密室殺人のトリックに舌を巻く。そして事件の真犯人は……!滝田版痴漢電車シリーズの集大成ともいえる内容でアクションありミステリーありの盛り沢山な内容。タイトルの「聖子」は時代のお愛嬌というべきか。 ▲