『我が家は楽し』写真

©1951松竹株式会社

10月25日(日) 〜27日(火)

我が家は楽し

1951年(S26)/松竹大船/白黒/91分 ※16mm

■監督:中村登/原案・脚本:田中澄江/脚本:柳井隆雄/撮影:厚田雄春/美術:熊谷正雄/音楽:黛敏郎
■出演:笠智衆、山田五十鈴、高峰秀子、岸恵子、岡本克政、福井和子、佐田啓二、桜むつ子

平凡なサラリーマンの孝作(笠)は、貧しいながらも妻子と明るい家庭を営んでいる。勤続二十五年で会社からもらった金一封を家族のためにと考えるが…。ありふれた一家庭が数々の波瀾を乗り越えていく姿を、あたたかい眼差しで描いた小市民映画の良作。

『泣蟲小僧』写真

©TOHO CO.,LTD.

10月25日(日) 〜31日(土)

泣蟲小僧

1938年(S13)/東京発声/白黒/80分

■監督:豊田四郎/原作:林芙美子/脚本:八田尚之/撮影:小倉金弥/美術:河野鷹思/音楽:今澤将矩
■出演:林文雄、粟島すみ子、藤井貢、若葉喜代子、逢初夢子、梅園竜子、市川春代、一木礼司

十二才の啓吉(林)は、新しい父になじめず、ひとり物置小屋で過ごす時間が唯一の安らぎ。父母はそんな息子をもてあまし、親戚に預けることにするが…。自分勝手な大人たちに振り回されながらも、なお母を求める子の姿が痛烈に胸をうつ一篇。

『私は負けない』写真

©1966 KADOKAWA

10月25日(日) 〜31日(土)

私は負けない

1966年(S41)/大映京都/カラー/84分

■監督:井上昭/原作:源氏鶏太/脚本:白坂依志夫/撮影:竹村康和/美術:上里忠男/音楽:古谷充とザ・フレッシュメン
■出演:安田道代、青山良彦、船越英二、明星雅子、酒井修、万代峯子、坂本スミ子

祖母が亡くなり、実の父のもとへ引き取られた有子(安田)。そこでは継母や姉たちからの冷たい仕打ちが待っていた──。『青空娘』のリメイクで、明るく逞しく生きる少女像をそのままに、フレッシュな顔ぶれと斬新な映像で新鮮な味わいをみせる。

『月夜の傘』写真

©日活

10月28日(水) 〜11月3日(火)

月夜の傘

1955年(S30)/日活/白黒/127分 ※16mm

■監督:久松静児/原作:壺井栄/脚本:井手俊郎/撮影:姫田真佐久/美術:木村威夫/音楽:斎藤一郎
■出演:田中絹代、轟夕起子、飯田蝶子、新珠三千代、坪内美詠子、宇野重吉、三島雅夫、伊藤雄之助

東京郊外の住宅地。ベテラン夫婦に世話好き奥さん、戦争未亡人に新婚夫婦。今日もまた、井戸端会議に花が咲く──。それぞれの家庭の事情をみせながら、市井の片隅にある庶民の哀歓を描いた秀作。生活感あふれる描写の数々には思わずニンマリ。

『ある女の場合』写真

©TOHO CO.,LTD.

10月28日(水) 〜11月3日(火)

ある女の場合

1956年(S31)/東宝/白黒/107分

■監督:瑞穂春海/原作:飯沢匡/脚本:井手俊郎/撮影:玉井正夫/美術:河東安英/音楽:斎藤一郎
■出演:木暮実千代、司葉子、白川由美、村瀬幸子、杉葉子、東郷晴子、若原雅夫、小林桂樹

祖父の死と共に忽然と現れた二号さん。家名にこだわり慌てふためく親たちと、目前の恋に夢中な孫たちが大騒動を繰り広げる──。飯沢匡の岸田演劇賞受賞作「二号」を映画化。豪華キャストが顔をそろえ、一筋縄ではいかない物語を展開する。

『美しき抵抗』写真

©日活

11月1日(日) 〜7日(土)

美しき抵抗

1960年(S35)/日活/白黒/59分

■監督:森永健次郎/原作:中村八朗/脚本:原源一/撮影:間宮義雄/美術:松井敏行/音楽:八洲秀章
■出演:吉永小百合、香月美奈子、沢阿由美、高野由美、北沢彪、沢本忠雄、浜田光曠、梅野泰靖

研究第一、家庭を全くかえりみない父。そんな父に文句も言わず、内職に精を出す母。旧式の封建的家庭に不満を抱く三人姉妹が大反発!娘達のほほえましい恋のエピソードをちりばめながら、親子だけではなく、夫婦間の心情をもうつしだす好篇。

『わが恋わが歌』写真

©1969松竹株式会社

11月1日(日) 〜7日(土)

わが恋わが歌

1969年(S44)/松竹大船/カラー/100分

■監督:中村登/原作:吉野秀雄、山口瞳、吉野壮児/脚本:広沢栄/撮影:竹村博/美術:梅田千代夫/音楽:いずみたく
■出演:十七代目中村勘三郎、岩下志麻、中村賀津雄、竹脇無我

鎌倉アカデミアで教鞭をとった歌人・吉野秀雄と家族の歳月を綴る文芸ホームドラマ。子ども達との衝突、新しい妻、教え子たちとの交流、自らの病──。綺麗ごとだけではない波瀾の家庭史を四季のなかで静かに紡いでいく。中村勘三郎父子が共演。

『家内安全』写真

©TOHO CO.,LTD.

11月4日(水) 〜10日(火)

家内安全

1958年(S33)/東宝/白黒/89分

■監督:丸林久信/原作:源氏鶏太/脚本:井手俊郎/撮影:安本淳/美術:清水喜代志/音楽:宅孝二
■出演:飯田蝶子、佐野周二、江原達怡、三宅邦子、平田昭彦、峯京子、中田康子、青山京子

年をとっても心はモダン、スーパーおばあちゃんが大活躍!長男のよろめき事件、脳炎で後遺症が残る孫の行く末など、様々な問題を明るく解決していく。飯田蝶子が芸歴三十年にして初主演。元気で頼れるおばあちゃんを好演している。

『娘と私』写真

©TOHO CO.,LTD.

11月4日(水) 〜10日(火)

娘と私

1962年(S37)/東京映画/白黒/123分

■監督:堀川弘通/原作:獅子文六/脚本:広沢栄/撮影:中井朝一/美術:小野友滋/音楽:池野成
■出演:山村聰、星由里子、原節子、杉村春子、フランソワーズ・モレシャン、古今亭今輔、小沢栄太郎

原作は娘の成長と亡き妻への愛を綴る獅子文六の自伝小説。ラジオやテレビでドラマ化され、多くの人に愛された物語を、父・山村聰、母・原節子、娘・星由里子という絶好のキャスティングで映画化。爽やかな後味をのこす一篇。

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