上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
7月19日(日) 〜21日(火)
1960年(S35)/松竹大船/カラー/87分
■監督:篠田正浩/脚本:寺山修司/原作:榛葉英治/撮影:小杉正雄/美術:佐藤公信 ■出演:三上真一郎、炎加世子、 山下洵一郎、岩下志麻、小坂一也、高千穂ひづる、伊藤雄之助
安保闘争に揺れる大学を背景に、大衆運動を軽視し、テロを夢想する青年を描いた衝撃作。本作で篠田×武満コンビが誕生。最後の『写楽』('95)まで計十六本、毎回映像と音楽のスリリングな関係をうみだしてきた。 ▲
上映スケジュール
(c)草月会
7月19日(日) 〜25日(土)
1962年(S37)/勅使河原プロダクション/白黒/97分
■監督:勅使河原宏/脚本:安部公房/撮影:瀬川浩美術:山崎正夫 ■出演:井川比佐志、佐々木すみ江、矢野宣、観世栄夫、田中邦衛、宮原カズオ
九州の炭鉱を舞台とした不条理劇。勅使河原宏の長篇劇映画第一作で、武満は実験的な試みを展開。一柳慧、高橋悠治、自身の三人によるピアノとチェンバロの即興演奏など、異色の表現は多くの芸術家に衝撃を与えた。 ▲
(c)岩波映像
1961年(S36)/岩波映画製作所/白黒/89分 ※16mm
■監督・脚本:羽仁進/撮影:金宇満司 ■出演:山田幸男、吉武和広、山崎耕一郎、黒川靖男、伊藤正幸、瀬川克弘
特別少年院の生徒と先生の赤裸々な手記『とべない翼』をもとにした羽仁進の長篇劇映画第一作。オールロケ、素人演技陣という大胆な試みがなされている。武満の音楽も少年たちの不安や衝動を鮮やかにとらえてみごと。 ▲
7月22日(水) 〜28日(火)
1958年(S33)/松竹大船/カラー/96分
■監督:中村登/脚本:椎名利夫/原作:北条秀司/撮影:生方敏夫/美術:芳野尹孝 ■出演:伴淳三郎、佐田啓二、高千穂ひづる、大木実、石濱朗、淡路恵子、沢村貞子、九条映子、桂小金治
伴淳扮する好人物の五十男が、ペテン師に乗せられ、ついふらふらと市会議員に立候補…。田舎者の顔役に群がる海千山千の人間模様を、豪華スターの競演で描いた風刺コメディ。 ▲
(c)東宝
1964年(S39)/東宝/パートカラー/99分
■監督・脚本:和田嘉訓/撮影:福沢康道/美術:北猛夫 ■出演:安岡力也、上岡肇、デビィ・シエス、森田則之、寺田農、フランツ・フリーデル
施設で暮らす混血の不良孤児たちが、盗んだ自動車部品を組みたてて、ニッポン脱出を企てる――。個性的な俳優が顔を揃え、映像も音楽も斬新!型破りなダイナミズムをもった、和田嘉訓の鮮烈な監督デビュー作。 ▲
7月26日(日) 〜8月1日(土)
1965年(S40)/東京映画/白黒/96分
■監督:堀川弘通/脚本:松山善三、池田一朗/原作:W・P・マッギヴァーン/撮影:黒田徳三/美術:小野友滋 ■出演:仲代達矢、淡島千景、吉村実子、伴淳三郎、須賀不二男、松村達雄、東野英治郎
多額の貯金を持つ美貌の人妻に目をつけた男が、完全犯罪を計画。大胆で巧妙な殺人の手口、完璧なアリバイ、そして驚くべき結末――。仲代達矢主演のクライムサスペンスで、哀愁漂う挿入歌《三月のうた》が素晴らしい。 ▲
1964年(S39)/東宝/白黒/95分
■監督・脚本:恩地日出夫/原作:田村泰次郎/撮影:内海正治/美術:育野重一 ■出演:団令子、楠侑子、千之赫子、岩崎豊子、坂本スミ子、稲垣昭三、南原宏治
田村泰次郎『肉体の門』『埴輪の女』をもとに映画化。終戦直後の東京で娼婦として生き、今は夫との無気力な生活に飢えた日々をおくる一人の女――。アルゼンチン・タンゴ調のタイトル曲が女の哀しい性を奏でていく。 ▲
7月29日(水) 〜8月4日(火)
1959年(S34)/松竹大船/カラー/99分
■監督:中村登/脚本:椎名利夫/撮影:厚田雄春/美術:芳野尹孝 ■出演:有馬稲子、高橋貞二、三上真一郎、十朱幸代、伊藤雄之助、沢村貞子、トニー谷、桂小金治
マスコミの女王と呼ばれる才女が謎の失踪?騒ぎたてる世間を尻目に旅にでた彼女は、途中写真家の男と知りあって…。有馬×高橋、トラブル続きの無銭旅をリズム感豊かな音楽が軽やかに包む。 ▲
1965年(S40)/松竹大船/白黒/100分
■監督:篠田正浩/脚本:福田善之/原作:中田耕治/撮影:小杉正雄/美術:大角純一 ■出演:高橋幸治、丹波哲郎、岡田英次、小沢栄太郎、佐藤慶、渡辺美佐子、吉村実子、宮口精二、石原慎太郎
中田耕治の原作を映画化した異色時代劇。ご存じ猿飛佐助を中心に、徳川・豊臣の間に暗躍する忍者たちの激突をハードボイルド風に描く。軽快なリズムのタイトル曲など、フルートの音色をメインに据えた設計が鮮烈。 ▲