4月30日(日) 〜5月6日(土)

慕情の人

1961年(S36)/東宝/カラー/96分

『慕情の人』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:丸山誠治/原作:井上靖/脚本:岡田達門、田波靖男/撮影:太田幸男、安本淳/美術:植田寛/音楽:斎藤一郎
■出演:原節子、三橋達也、滝田裕介、白川由美、伊豆肇、坪内美詠子、岡村文子

美しい未亡人と、小悪魔さながらに振るまう義妹。対照的なふたりの女性が偶然の戯れかひとりの男に恋をしてしまう──。井上靖原作『揺れる耳飾り』を岡田達門、田波靖男が脚色、丸山誠治がメガホンをとった豪華女性メロドラマ。

5月3日(水) 〜6日(土)、10日(水) 〜13日(土)

潮騒

1954年(S29)/東宝/白黒/96分

『潮騒』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:谷口千吉/原作:三島由紀夫/脚本:中村真一郎/撮影:完倉泰一/美術:松山崇/音楽:黛敏郎
■出演:久保明、青山京子、太刀川洋一、宮桂子、三船敏郎、上田吉二郎、加東大介、東野英治郎

凛々しい漁師と清純な乙女とが、知りそめ、恋をする──。三島由紀夫のベストセラーを、原作の舞台である三重県神島でロケーション撮影して映画化。谷口千吉監督が思春期の美と情熱をのびやかに描きだし、青春映画の佳品に仕上げた。

5月3日(水) 〜9日(火)

めし

1951年(S26)/東宝/白黒/97分

『めし』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:成瀬巳喜男/原作:林芙美子/脚本:井手俊郎、田中澄江/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:早坂文雄
■出演:上原謙、原節子、島崎雪子、杉葉子、花井蘭子、山村聰、杉村春子、風見章子、小林桂樹

倦怠期を迎えた夫婦のもとに、奔放な姪っ子が転がりこんできたことから、ふたりの間にちょっとした波風がたつ──。同名原作は林芙美子の未完の絶筆。スタア女優・原節子が所帯やつれした人妻を演じ、新境地を開拓している。

5月3日(水) 〜9日(火)

裸の重役

1964年(S39)/東宝/カラー/103分

『裸の重役』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:千葉泰樹/原作:源氏鶏太/脚本:井手俊郎/撮影:西垣六郎/美術:阿久根巌/音楽:團伊玖磨
■出演:森繁久彌、団令子、星由里子、草笛光子、児玉清、有島一郎、加東大介、東野英治郎、宮口精二

仕事の鬼と呼ばれる男やもめの重役が、娘の結婚、そして夜の女との出逢いから、親として、男として大切なものに気づくまで──。原作は東宝のプロデューサー・藤本真澄がモデルといわれる源氏鶏太の『東京一淋しい男』。森繁、絶品。

5月7日(日) 〜9日(火)

戀愛の責任

1936年(S11)/P.C.L.映画製作所/白黒/71分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『戀愛の責任』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:村山知義/原作:片岡鉄兵/撮影:鈴木博/美術:久保一雄/音楽:伊藤昇
■出演:堤真佐子、竹久千恵子、細川ちか子、清川玉枝、大川平八郎、近藤伊与吉、北沢彪、丸山定夫、佐伯秀男、三島雅夫

亡き父の借財によって家も財産も失った姉妹が、それぞれに生きる道を探る──。原作は片岡鉄兵の『流れある景色』。前衛美術、建築、演劇、パフォーマンスなど多彩な分野で活躍した「日本のダ・ヴィンチ」こと村山知義の映画デビュー作。

5月7日(日) 〜20日(土)

箱根山ニュープリント

1962年(S37)/東宝/白黒/105分

『箱根山』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:川島雄三/原作:獅子文六/脚本:井手俊郎/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:池野成
■出演:加山雄三、星由里子、藤原釜足、北あけみ、佐野周二、東山千栄子、三宅邦子、東野英治郎

観光開発が進む高度成長期の箱根。駆けひきと思惑が乱れ飛ぶなか、二軒の老舗旅館は対立し、煽りをくらった若い男女の恋路もなんだか前途多難──。「若大将」シリーズの名コンビが、ロミオとジュリエット風の恋人たちを好演している。

5月10日(水) 〜16日(火)

智惠子抄

1957年(S32)/東宝/白黒/98分

『智惠子抄』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:熊谷久虎/原作:高村光太郎/脚本:八住利雄/撮影:小原譲治/美術:清水喜代志/音楽:團伊玖磨
■出演:原節子、山村聰、青山京子、太刀川洋一、三津田健、柳永二郎、三好栄子、津山路子、賀原夏子

詩人・高村光太郎は智惠子との出会いで、生きる喜びを見出していく。しかし、ふたりの美しい愛の生活は長くは続かず、智惠子は精神に変調をきたしていく──。「愛のバイブル」と讃えられた名詩集を原節子主演で映画化。

5月10日(水) 〜16日(火)

別れて生きるときも

1961年(S36)/東宝/カラー/100分

『別れて生きるときも』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:堀川弘通/原作:田宮虎彦/脚本:松山善三、井手俊郎/撮影:中井朝一/美術:中古智/音楽:芥川也寸志
■出演:司葉子、高島忠夫、児玉清、小林桂樹、芥川比呂志、田中絹代、細川ちか子

昭和初期から第二次世界大戦にいたる激動の時代。前科者の父をもち、母にも捨てられた娘が、厳しい宿命にさらわれながら真実の愛を求めて生きる──。田宮虎彦『愛情について』を司葉子主演で。しみじみとした情感を漂わせる女の半生もの。

5月14日(日) 〜20日(土)

豚と金魚

1962年(S37)/東宝/カラー/92分

『豚と金魚』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:川崎徹広/原作:梅崎春生/脚本:松木ひろし/撮影:小泉福造/美術:河東安英/音楽:中村八大
■出演:藤木孝、若林映子、上原謙、飯田蝶子、草笛光子、沢村貞子、北あけみ、若水ヤエ子、トニー谷

売れない小説家とその奥さん、画家志望の青年、子だくさん夫婦が住む東京近郊の下宿屋を舞台に、立ち退き問題でゆれる市井風俗をスケッチしたコメディ篇。溌剌とした魅力あふれる若いふたり、藤木孝&若林映子の恋の行方も見逃せない。

/ / /