5月31日(水) 〜6月6日(火)

鰯雲

1958年(S33)/東宝/カラー/129分

『鰯雲』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:成瀬巳喜男/原作:和田傳/脚本:橋本忍/撮影:玉井正夫/美術:中古智、園真/音楽:斎藤一郎
■出演:淡島千景、新珠三千代、司葉子、水野久美、木村功、小林桂樹、中村鴈治郎、加東大介、杉村春子

原作者・和田傳の出身地である神奈川県厚木あたりを舞台に、戦後の農地改革で変わっていく農村社会、新旧世代の対立など、そこに生きる人々の群像を詩情豊かに描く。成瀬巳喜男監督にとっては初のカラー・ワイドスクリーン作品。

5月31日(水) 〜6月6日(火)

すずかけの散歩道

1959年(S34)/東宝/カラー/72分

『すずかけの散歩道』写真

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■監督:堀川弘通/原作:石坂洋次郎/脚本:井手俊郎、岡田達門/撮影:小泉一/美術:村木忍/音楽:服部良一
■出演:司葉子、津島恵子、森雅之、山田真二、青山京子、太刀川洋一、笠智衆、杉葉子、星由里子

婦人記者が中年編集長に寄せる淡い思慕、人妻と青年記者の燃える恋、高校生と少女の初恋。三つの世代が奏でる恋の哀歓を爽やかに描いた青春文芸篇。原作はNHK連続放送劇でも好評を得た石坂洋次郎『朝の口笛−すずかけの散歩道』。

6月4日(日) 〜10日(土)

日蝕の夏

1956年(S31)/東宝/白黒/87分

『日蝕の夏』写真

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■監督:堀川弘通/原作・脚本:石原慎太郎/脚本:井手俊郎/撮影:山崎一雄/美術:村木忍/音楽:宅孝二
■出演:石原慎太郎、司葉子、平田昭彦、高峰三枝子、山村聰、三宅邦子、若山セツ子、伊豆肇、千石規子

なに不自由なく育ってきた青年が、ひと夏のうちに家族の醜い側面を次々と知り、自暴自棄になっていく──。「太陽族」という言葉を流行させて文壇のみならず社会の寵児となった石原慎太郎の原作を、本人主演で映画化し話題を呼んだ。

6月4日(日) 〜10日(土)

大日本スリ集団

1969年(S44)/東宝/カラー/95分

『大日本スリ集団』写真

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■監督:福田純/原作・脚本:藤本義一/撮影:逢沢譲/美術:育野重一/音楽:佐藤勝
■出演:小林桂樹、三木のり平、酒井和歌子、吉行和子、高橋紀子、田中邦衛、寺田農、砂塚秀夫、古今亭志ん朝、平田昭彦

関西を荒らしまわるスリの名人と、彼を執拗につけまわす刑事。追いつ追われつ、騙し騙され、しかしふたりは戦友でもあるのでどこか心が通じている──。藤本義一『ちりめんじゃこ』を作者自身が脚色、ペーソスあふれるコメディタッチの人情劇。

6月7日(水) 〜13日(火)

女体

1964年(S39)/東宝/白黒/95分

『女体』写真

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■監督・脚本:恩地日出夫/原作:田村泰次郎/撮影:内海正治/美術:育野重一/音楽:武満徹
■出演:団令子、楠侑子、千之赫子、岩崎豊子、坂本スミ子、南原宏治、村田嘉久子、稲垣昭三、伴ヘンリー

終戦直後の東京で娼婦として生き、今は夫との無気力な生活に飢えた日々をおくる女──。田村泰次郎『肉体の門』『埴輪の女』をもとに恩地日出夫が自ら書きおろし。過激なシーンも女優根性むきだしに団令子が体当たりの熱演をみせる。

6月7日(水) 〜13日(火)

さらばモスクワ愚連隊

1968年(S43)/東宝/カラー/97分

『さらばモスクワ愚連隊』写真

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■監督:堀川弘通/原作:五木寛之/脚本:田村孟/撮影:福沢康道/美術:村木忍/音楽:黛敏郎、八木正生
■出演:加山雄三、黒沢年男、野際陽子、江原達怡、伊藤孝雄、神山繁、森田敏子、ピーター・アレクセフ

音楽プロモーターの青年が、共産主義時代のモスクワで日本のジャズバンドを売りこもうと奔走する──。青春の輝きと挫折を鮮烈に描き、作家・五木寛之の誕生を告げた傑作小説を映画化。一流のジャズメンが特別出演してムードを盛りあげる。

6月11日(日) 〜17日(土)

イチかバチか

1963年(S38)/東宝/白黒/101分

『イチかバチか』写真

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■監督:川島雄三/原作:城山三郎/脚本:菊島隆三/撮影:逢沢譲/美術:育野重一/音楽:池野成
■出演:伴淳三郎、ハナ肇、高島忠夫、団令子、水野久美、横山道代、山茶花究、福田公子、千石規子

大がかりな新工場建設をめぐって、地方都市の市長と会社社長、その周囲の男女が織りなすすったもんだを、痛烈な社会風刺をこめて描いた現代喜劇。城山三郎の経済小説をもとにした川島雄三監督の遺作。

6月11日(日) 〜17日(土)

赤頭巾ちゃん気をつけて

1970年(S45)/東宝/カラー/89分

『赤頭巾ちゃん気をつけて』写真

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■監督・脚本:森谷司郎/原作:庄司薫/脚本:井手俊郎/撮影:中井朝一/美術:阿久根巌/音楽:いずみたく
■出演:岡田裕介、森和代、富川澈夫、森秋子、中尾彬、風見章子、結城美栄子、山岡久乃

学園紛争のあおりで東大入試の中止が発表された六九年の冬。高校生の薫クンは幼馴染に電話した後、あてもなく街をさまよい自らを振り返っていく──。原作は庄司薫の芥川賞受賞小説で、森谷司郎監督が青春の光と影をみごとに描出。

6月14日(水) 〜17日(土)

江分利満氏の優雅な生活

1963年(S38)/東宝/白黒/102分

『江分利満氏の優雅な生活』写真

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■監督:岡本喜八/原作:山口瞳/脚本:井手俊郎/撮影:村井博/美術:浜上兵衛/音楽:佐藤勝
■出演:小林桂樹、新珠三千代、東野英治郎、ジェリー伊藤、中丸忠雄、横山道代、平田昭彦、江原達怡、田村奈巳

大手洋酒メーカーに勤める平凡なサラリーマン・江分利満の生活を通して、戦中派の悲哀と屈折した心情を綴る。アニメーションまで取り入れた演出は奔放自在で岡本喜八監督の代表作のひとつ。主演の小林桂樹は原作者にそっくりの好演。

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