上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
(c)東宝
10月12日(日) 〜18日(土)
津島恵子
1956年(S31)/東宝/白黒/96分
■監督:鈴木英夫/脚本:村田武雄/撮影:三浦光雄/音楽:芥川也寸志 ■出演:木村功、志村喬、東郷晴子、宮口精二、沢村宗之助、土屋嘉男
夫はラジオ修理、妻は洋裁で生計をたてながら、つつましく暮らしている藤崎夫婦。そんな夫婦を突然の事件が襲う――。善良な若夫婦が殺人犯の顔を目撃したことから生活が一変、命まで狙われる恐怖を描いた傑作サスペンス。▲
上映スケジュール
10月15日(水) 〜21日(火)
山口淑子
1948年(S23)/松竹大船/白黒/101分
■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/撮影:生方敏夫/美術:浜田辰雄 ■出演:森雅之、滝沢修、宇野重吉、清水将夫、井上正夫、加藤嘉、逢初夢子、村田知英子
暗黒街の用心棒として自棄的な生活をおくる元青年将校と、父の仇とも知らず彼を愛するようになる娘。戦争によって深い悲しみを背負った人々が、戦後の混乱した社会の中で生きてゆこうとする姿をメロドラマティックに展開。濃厚なキスシーンが話題に。▲
久我美子
1955年(S30)/東京映画/白黒/87分
■監督:瑞穂春海/脚本:長瀬喜伴/原作:中野実/撮影:三村明/音楽:斎藤一郎 ■出演:上原謙、小泉博、水谷八重子、木暮実千代、三宅邦子、小堀誠
三代の夫婦がそろう松崎家。政界の大物たる祖父が殊のほか大事にしている家宝のハニワ、実は足が折れていて…。自分が壊したものと思い込み、どうにか修復しようと奮闘する家族の面々――。三世代同居の大家族が家宝をめぐって巻き起こす人間喜劇。▲
10月19日(日) 〜25日(土)
淡島千景
1960年(S35)/東京映画/カラー/103分
■監督・脚本:川島雄三/脚本:八住利雄、柳沢類寿/原作:由起しげ子/撮影:安本淳 ■出演:新珠三千代、川口知子、久慈あさみ、三橋達也、フランキー堺、伊藤雄之助、田崎潤
舞台は赤坂の歓楽街。高級バー“しいの実”のマダム・夏生、その妹の秋江、冬子という三姉妹の、それぞれ対照的な生き方をつづった女性映画。淡島千景は、バーのマダムである長女を貫禄たっぷりに演じている。▲
桑野みゆき
1961年(S36)/松竹大船/カラー/81分
■監督:篠田正浩/脚本:柳井隆雄/原作:川口松太郎/撮影:小杉正雄/音楽:池田正義 ■出演:川津祐介、月丘夢路、森雅之、瞳麗子、富永ユキ、柴田葉子、菅原文太
ボーイフレンドとツーリングに出かけた初子はトラックにはねられ怪我をする。病院に駆けつけた母は、医師の畔柳と二十年ぶりに再会。初子は二人の間にできた娘だった…。スピード狂のカミナリ娘と、小唄師匠の粋なママ。母娘の衝突と美しい愛情を描いた明朗篇。▲
10月22日(水) 〜28日(火)
高峰三枝子
1949年(S24)/松竹大船/白黒/88分 ※16mm
■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/撮影:生方敏夫/美術:森幹男/音楽:吉沢博 ■出演:佐分利信、宇佐美淳、幾野道子、河村黎吉、三井弘次
封建的な家族制度のなかで奴隷のように虐げられてきた妻が、横暴な夫からの自立を試みる――。女性解放という題材を新藤兼人×吉村公三郎の名コンビが軽妙なタッチで描いたもの。高峰三枝子が、妻の微妙な心の変化を巧みに表現した。▲
(c)日活
野川由美子
1965年(S40)/日活/白黒/96分
■監督:鈴木清順/脚本:高岩肇/原作:田村泰次郎/撮影:永塚一栄/美術:木村威夫 ■出演:川地民夫、玉川伊佐男、小沢昭一、石井富子、松尾嘉代
野川由美子をヒロインとした鈴木清順の女性映画三部作の一篇。第二次大戦下の中国大陸を舞台に、ひとりの兵士を全身全霊で愛した慰安婦の一途な姿を描く。野川由美子がヌードも辞さない女優魂で、鬼気迫る熱演をみせる。▲