上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
3月12日(日)〜14日(火)
1956年(S31)/日活/白黒/97分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品
©日活
■原作:丹羽文雄/脚本:柳沢類寿、川島雄三/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:真鍋理一郎 ■出演:三橋達也、南田洋子、轟夕起子、大坂志郎、小杉勇、渡辺美佐子、小林旭、葉山良二、フランキー堺
『飢える魂』の続篇で、二組の不倫カップルの愛の行く末が描かれる。原作は丹羽文雄が日本経済新聞に連載した長篇小説。名古屋、京都、大阪、奈良、那智勝浦、伊勢志摩、倉敷……など全国ロケ、観光描写も大きな魅力のひとつ。 ▲
上映スケジュール
3月12日(日)〜18日(土)
1958年(S33)/宝塚映画/白黒/123分
©TOHO CO., LTD.
■原作:山崎豊子/劇化:菊田一夫/脚本:八住利雄、川島雄三/撮影:岡崎宏三/美術:小島基司/音楽:真鍋理一郎 ■出演:森繁久彌、山田五十鈴、乙羽信子、浪花千栄子、中村鴈治郎、山茶花究、中村メイコ
老舗昆布問屋に拾われ、厳しい丁稚奉公を経て分けてもらった「暖簾」を二代にわたって守り通す──。浪花商人の気骨を描いた山崎豊子の処女小説を映画化。森繁が川島雄三作品に本格的に初参加、主人公の父子を一人二役で熱演する。 ▲
3月15日(水)〜21日(火)
1955年(S30)/日活/白黒/115分
■原作:井上靖/脚本:菊島隆三/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎 ■出演:月丘夢路、新珠三千代、三橋達也、三國連太郎、山村聰、小沢栄、金子信雄、小夜福子、小沢昭一、高原駿雄
腕ききの実業家とその愛人、冷めきった娘夫婦、そしてカジカ研究に没頭する真面目な青年──。この五人の男女がひょんなことから関わり、交わっていく様を描いた大人の恋愛群像劇。「日活製作再開一周年記念」と銘打たれた文芸大作。 ▲
1960年(S35)/東宝/カラー/111分
■監督:成瀬巳喜男、川島雄三/脚本:松山善三、井手俊郎/撮影:安本淳、飯村正/美術:松山崇、北辰雄/音楽:斎藤一郎 ■出演:司葉子、宝田明、白川由美、山田五十鈴、三橋達也、志村喬、水谷良重、草笛光子
東京下町の花柳界が舞台。料亭の雇われ女将とその娘の確執を中心に、それぞれの事情を抱えて生きる芸者衆の哀歓を描いたもの。古い世代が登場する場面を成瀬巳喜男、新世代を川島雄三が担当するという、珍しい共同演出が試みられた。 ▲
3月19日(日)〜21日(火)
1954年(S29)/松竹大船/白黒/141分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品
©1954 松竹株式会社
■原作:山本有三/脚本:椎名利夫/撮影:高村倉太郎/美術:浜田辰雄/音楽:黛敏郎 ■出演:淡島千景、山村聰、桂木洋子、水村国臣、佐田啓二、三島耕、須賀不二夫、多々良純、市川小太夫、吉川満子
ある秘密を抱えた家族の絆を描く、山本有三の代表作二度目の映画化。本作では、不幸な結婚生活に堪えきれず、二人の子どもを捨てて家出した母親むつ子が中心に据えられる。主演は淡島千景、父親に山村聰、長女に桂木洋子。 ▲
3月19日(日)〜25日(土)
1946年(S21)/松竹大船/白黒/18分 ※16mm
■演出:梅川忠/撮影:亀山松太郎/美術:五所福之助/音楽:浅井擧曄 ■出演:坊屋三郎、横尾泥海男、河村黎吉、坂本武、橘薫、東宝室内楽団、三井秀男、山路義人、上山草人、三浦光子、原保美、高峰三枝子
大久保彦左衛門や一心太助、弥次喜多コンビ、『金色夜叉』の貫一らが、宝船に乗って時空を駆け抜ける──という奇想天外な物語。元は戦地への慰問用につくられたものだが、戦後、再編集され「お笑ひ週間」の一本として公開された。 ▲
1946年(S21)/松竹大船/白黒/22分 ※16mm
©1946 松竹株式会社
■原作:サトウハチロー/脚本:伏見晁/撮影:亀山松太郎/美術:本木勇/音楽:万城目正 ■出演:森川信、山茶花究、坊屋三郎、幾野道子、空あけみ、眸瑠璃子、松竹歌劇団
足を洗って浅草に舞い戻ってきた元スリVS彼の“仕事現場”を押さえようと執念を燃やす探偵の追いかけっこ。短篇喜劇三本立て「ニコニコ大会」向けに製作されたもので、戦後いち早くキスシーン第一号を撮り、ナンセンス喜劇に奇才ぶりを発揮。 ▲
1950年(S25)/松竹大船/白黒/31分 ※16mm
©1950 松竹株式会社
■原案:瑞穂春海/脚本:中山隆三/撮影:長岡博之/美術:熊谷正雄/音楽:万城目正 ■出演:日守新一、西條鮎子、河村黎吉、坂本武、増田順二、高屋朗、田中絹代、高峰三枝子、佐野周二、佐分利信
女スリを追いかけて撮影所に入りこんだ私立探偵がセットの間を駆けまわる──。田中絹代、高峰三枝子、木暮実千代、佐野周二、佐分利信、淡島千景、森雅之……豪華スタアの特別出演に、当時の大船撮影所の様子が窺えるのも嬉しい。 ▲
3月22日(水)〜25日(土)、29日(水)〜4月1日(土)
1959年(S34)/東京映画/カラー/106分
■原作:飯沢匡/脚本:川島雄三/撮影:岡崎宏三/美術:小島基司/音楽:黛敏郎 ■出演:森繁久彌、フランキー堺、三橋達也、桂小金治、淡路恵子、八千草薫、宮城まり子、久慈あさみ、轟夕起子、浪花千栄子
昭和二十年、南洋の孤島に漂着した皇族兄弟と御付武官、報道班員、そして慰安婦たちが繰り広げる奇妙な共同生活──。そこに起こる珍事と情事と惨事の数々を思いきった風刺で描く、川島雄三の型破り大喜劇。初のカラー作品。 ▲
3月22日(水)〜28日(火)
1955年(S30)/日活/白黒/110分
■脚本:柳沢類寿、川島雄三/撮影:峰重義/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎 ■出演:山村聰、三橋達也、北原三枝、轟夕起子、山田五十鈴、東野英治郎、殿山泰司、坪内美子、東恵美子、フランキー堺
人口抑制にとりくむ厚生大臣の一家で、こともあろうにおめでたが続く──。川島雄三の日活移籍第一作は、戦後のベビーブームを背景にしたドタバタ喜劇。松竹時代からの盟友・柳沢類寿とともにアンドレ・ルッサンの戯曲を換骨奪胎。 ▲
見出し内写真:『貸間あり』撮影現場にて ©TOHO CO., LTD.
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