上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
5月1日(日)〜3日(火)
1961年(S36)/佐川プロダクション/白黒/78分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督・脚本:山際永三/原作:秋本マサミ/脚本:山田健/撮影:岡田公直/美術:宮沢計次/音楽:林光 ■出演:星輝美、藤木孝、松原緑郎、松浦浪路、鳴門洋二、奈良あけみ、利根はる恵、堀雄二
歪んだ家庭環境への反抗から、女子高生は六本木族と呼ばれる無軌道な青春グループに加わるように。新東宝倒産後、同社のプロデューサー佐川滉の佐川プロでデビューのチャンスを掴んだ山際永三。「遅れてきたヌーヴェル・ヴァーグ」の監督として注目された。 ▲
上映スケジュール
5月1日(日)〜7日(土)
1960年(S35)/松竹大船/白黒/88分
©1960 松竹株式会社
■監督・脚本:吉田喜重/撮影:成島東一郎/美術:芳野尹孝/音楽:木下忠司 ■出演:津川雅彦、高千穂ひづる、川津祐介、山下洵一郎、林洋介、千之赫子、渡辺文雄、三島雅夫、安井昌二、榊ひろみ
ブルジョワ息子と彼らにたかるように集う若者たち。退屈な日常と焦燥感。四人の大学生グループはもてあました時間を危険な遊戯に費やしていく——。吉田喜重、当時二十七歳。大島渚、篠田正浩らとともに「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」の登場を告げた。 ▲
5月4日(水)〜10日(火)
1958年(S33)/大映京都/白黒/59分
©KADOKAWA 1958
■監督:田中徳三/原作:香住春吾/脚本:民門敏雄/撮影:武田千吉郎/美術:菊池修平/音楽:高橋半 ■出演:梅若正二、近藤美恵子、大和七海路、橘公子、清水元、中田ダイマル、中田ラケット、楠トシエ
江戸界隈で相次ぐ白猫の盗難事件。迷捕物コンビ・ダイラケは不審な女を追って とある大名屋敷にいきつく──。大映のアルチザン・田中徳三の初監督作は化け猫騒動を盛りこんだコミカル・スリラー。デビューを祝福して市川雷蔵が町人役で特別出演。 ▲
1960年(S35)/大映京都/白黒/68分
©KADOKAWA 1960
■監督:池広一夫/原作:陣出達朗/脚本:淀川新八/撮影:本田平三/美術:西岡善信/音楽:塚原晢夫 ■出演:小林勝彦、浦路洋子、宮川和子、三田登喜子、島田竜三、丸凡太、高倉一郎、本郷秀雄
瓜ふたつの若殿と人気奇術師が立場を入れ替えて、お家騒動勃発の奥州棚倉にのりこむ──。初の二役に挑む小林勝彦の魅力を新人・池広一夫が十二分に表現、遊び心たっぷりの明朗時代劇。本作にも雷蔵が特別出演し、華を添える。 ▲
1962年(S37)/日活/白黒/71分
©日活
■監督:前田満州夫/脚本:古川卓巳、若井基成/撮影:萩原泉/美術:横尾嘉良/音楽:宮内国郎 ■出演:小高雄二、織田政雄、上月左知子、香月美奈子、井上昭文、加原武門、野呂圭介、木浦佑三、南寿美子
兇悪犯の情婦が住むマンモス団地で張込みを続ける刑事たち。そこに三人の共謀者も現れ、平和な空間に緊迫した状況が訪れる。濃密な人間ドラマと息づまるサスペンスが凝縮された71分。前田満州夫は日活で四本の監督作を残し、活躍の場をテレビに移す。 ▲
5月8日(日)〜10日(火)
1963年(S38)/東映東京/白黒/99分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
©東映
■監督:佐藤純彌/脚本:棚田吾郎/撮影:仲沢半次郎/美術:近藤照男/音楽:佐藤勝 ■出演:三國連太郎、中村賀津雄、江原真二郎、西村晃、岩崎加根子、大村文武、中山昭二、南道郎、沢村貞子、加藤嘉
補充兵として入隊した気の弱い男が、長い軍隊生活で歪められた古参兵らにいじめぬかれ、ついには上官を刺し殺す──。棚田吾郎のオリジナル脚本を、佐藤純彌が第一回作品として監督。日本軍隊という組織の矛盾を痛烈に暴いた意欲作。 ▲
5月8日(日)〜14日(土)
1964年(S39)/東映京都/白黒/87分
■監督:山内鉄也/脚本:高田宏治/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:津島利章 ■出演:近衛十四郎、河原崎長一郎、山城新伍、佐藤慶、田村高廣、北条きく子、穂高稔、安部徹、天津敏、加賀邦男
外様大名とりつぶしを謀って幕府がさしむけた忍者VSその狩りに雇われた四人の浪人。血で血を洗う凄絶な闘いを、息づまるような白黒画面のなかに閉じこめた。テレビ時代劇『水戸黄門』『大岡越前』などのメイン監督として知られる山内鉄也のデビュー作。 ▲
5月11日(水)〜14日(土)、18日(水)〜21日(土)
1962年(S37)/日活/白黒/99分
■監督・脚本:浦山桐郎/原作:早船ちよ/脚本:今村昌平/撮影:姫田真佐久/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎 ■出演:吉永小百合、浜田光夫、市川好郎、北林谷栄、殿山泰司、小沢昭一、加藤武、東野英治郎
鋳物の町、埼玉県川口市。そこに住む十代の娘は、父の失業に始まり、貧困、差別など様々な問題に直面しながら、まっすぐに青春を生きていく──。日本映画監督協会新人賞、他受賞の浦山桐郎監督作。吉永小百合が世にでるきっかけとなった映画でもある。 ▲
5月11日(水)〜17日(火)
1964年(S39)/松竹京都、さむらいプロダクション/白黒/93分
©1964 松竹株式会社
■監督・脚本:五社英雄/脚本:阿部桂一、柴英三郎、岸本吟一/撮影:酒井忠/美術:大角純一/音楽:津島利章 ■出演:丹波哲郎、長門勇、平幹二朗、桑野みゆき、香山美子、藤原釜足、多々良純、石黒達也
三人の凄腕浪人が、悪政に苦しむ貧乏村にやってきたことから、正義の大殺陣にいたる──。民放初の本格的時代劇として人気を博した同名番組の映画版で、シリーズのメイン監督をつとめた五社英雄がメガホンを。主演三人もぴったりと息のあった好演ぶり。 ▲
1964年(S39)/東映京都/カラー/88分
■監督・脚本:中島貞夫/原作:山田風太郎/脚本:倉本聰/撮影:赤塚滋/美術:桂長四郎/音楽:鏑木創 ■出演:野川由美子、中原早苗、芳村真理、三島ゆり子、大木実、待田京介、山城新伍、小沢昭一
真田幸村の命で秀頼の種を宿した女忍者五人VSそれを根絶やしにせんと徳川が放った男忍者。時代劇映画の変調とも重なった時期に、山田風太郎『くノ一忍法帖』の映画化で中島貞夫が監督デビュー。エロティシズムあふれる奇想天外な忍術合戦を展開した。 ▲
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